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【名大URA通信】vol.2 知財について、相談したいときは?

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■ 先生方の研究を全力支援!   http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/
■ 【名大URA通信】    発行:学術研究・産学官連携推進本部
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名古屋大学の教職員の皆様、こんにちは! 今月もURAから皆様へ、学術研究・産学官連携に関する情報をご提供します。今月は特許出願など、先生の知財を守り活用するための支援業務や、新着情報などをお伝えします。

■◆■ ━目 次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1] 知財について、相談したいときは?
[2]    スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市に採択!
[3] 研究紹介動画「名大研究フロントライン」vol.2 & vol.3公開
[4] これからの「オンライン」イベント情報
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[1]  知財について、相談したいときは?
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本学で「発明」というと真っ先に、赤﨑先生と天野先生の青色LEDの発明が思い浮かびますね。その発明は、本学の名前を世界に知らしめる究極の名誉とともに、特許収入という形でも本学に多大な恩恵をもたらしました。

一方、特許使用料をめぐっては、研究者が企業を提訴する例もあり、特許を
めぐる契約は慎重にしなければ、と感じる先生も多いのではないでしょうか。先生の血と汗の結晶である知財をしっかり保護し、正当な対価を得るために、学術・産連本部の知財・技術移転部門には、知財のプロであるURA(教員等を含む)が、現在11名在籍しています。今回は知財について相談したいときのプロセス等について、ご説明します。(以下、本項目内のURLはすべて学内専用ページです。学内からか、VPNを利用してご覧ください。)

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● 知財とは? 特許とは? ライセンスとは?
知財とは正確には「知的財産」のことを指します。代表的なものとして「発
明」がありますが、それ以外にも、意匠、商標、著作物、成果有体物、ノウ
ハウなども含まれます。

特に、皆様がよくお聞きになる「特許」とは、発明を保護するための権利で
あり、発明を一定期間、排他的に独占する権利です。

大学は、自身では特許が保護する発明を実施する営利事業を行わないため、
特許を企業などに「ライセンス」するのが一般的です。ライセンスとは、そ
の発明を実施するための権利を、企業に与えることです。こうした技術移転
活動を通して私たちURAは、当部門の使命である「名古屋大学の研究成果を社会に移転することにより、社会貢献につなげる」ことを実現しています。

企業が大学の研究成果を使用する際、競合他社に模倣されてしまう恐れがあ
ると、事業化への投資を行いにくくなります。ライセンシー企業の事業を模
倣から護るためにも、大学は特許を取得する必要があります。企業からのラ
イセンス収入などは発明者や研究室へ配分され、大学の資金にも充てられま
す。本学における知財の取り扱いについて詳しくは、以下をご覧ください。
http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/researcher/intellectual/handling/index.html

● 特許を得るためのプロセス
「発明」とは、「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」
と特許法に定義されており、大学において一般的には、教員の方々の研究
活動において創作されるものです。

しかし「発明」を創出しただけでは「特許」は得られません。特許を得るた
めには、特許庁に申請(「特許出願」といいます)し、審査を受ける必要が
あります。「特許出願」は、決められた様式で発明の内容を詳しく記載しな
ければならず、その記載には専門的な知識が必要となるため、まずは当部門
のURAにご相談ください。以下のサイトからも受け付けています。
http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/researcher/intellectual/consult/index.html

打ち合わせでは、発明に至った背景や使用された経費、これまでのご発表
の有無や今後の発表のご予定などをお聞きします。その後、発明の内容を
整理していただき、以下のサイトから発明届の提出をお願いしています。
http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/researcher/intellectual/

発明届をご提出いただいた後は、東海国立大学機構の学術研究・産学官連
携統括本部の知的財産統括室にて、特許出願をするかどうかを決定します。
詳しくは、以下の知的財産ポリシーをご参照ください。
http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/researcher/intellectual/20200414182131.pdf

特許出願をすると決定した場合は、特許事務所との打ち合わせ等で発明の
内容を詳しくご説明いただき、場合によっては、図面の追加や実験の追加
をお願いすることもあります。その後、特許庁への出願となります。特許
出願後におきましても、特許庁での審査の過程において、技術的な内容な
どについて、ご質問をさせていただくことがあります。

最後に、知財に関する全般的なお問い合わせは以下で受け付けています。
お気軽にお問い合わせください。
http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/researcher/intellectual/consult/index.html
       (知財・技術移転部門 部門長/教授 鬼頭 雅弘)

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[2]  スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市に採択!
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このたび、愛知・名古屋及び浜松地域は、内閣府から「スタートアップ・
エコシステムグローバル拠点都市」に認定されました。本学も中心的機関
として参画しています。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/kyotentoshi-nintei.html

学術産連本部では、アントレプレナーシップ教育や起業支援プログラムを
さらに充実させ、「学生起業家100人/5年間」、「大学発スタートアップ
100社/5年間」、「小中高生に向けたプログラムの提供」、などを目標と
して、イノベーション人材の育成に、ますます取り組んでいきます。
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/202007014_eco.pdf

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[3] 研究紹介動画「名大研究フロントライン」vol.2 & vol.3公開
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研究紹介動画「名大研究フロントライン」の新作、vol.2とvol.3を公開しました。どちらも若手の先生方をフューチャーしています。

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vol.2「ケミカルゲノミクスで発見!メダカの冬季うつ様行動を改善する薬」
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最先端の研究手法「ケミカルゲノミクス」で、冬季うつ病の行動を改善する
化合物が見つかりました。ITbM吉村崇教授の研究グループの、中山友哉特
任助教(高等研究院YLC)らの成果です。

★vol.2「ケミカルゲノミクスで発見!メダカの冬季うつ様行動を改善する薬」
https://youtu.be/1seNq4PQDnQ

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vol.3「世界最短波長!深紫外半導体レーザー発振に成功」
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開発が極めて難しい深紫外領域において、世界最短波長の271.8nmの半導体
レーザー発振に成功しました。CIRFE天野浩教授の研究グループの、久志本
真希助教(工学研究科)らの成果です。

★vol.3「世界最短波長!深紫外半導体レーザー発振に成功」
https://youtu.be/8O0dr2NWW0w

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[4] これからの「オンライン」イベント情報
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第6回Tongaliイノベーターズチャンネル 
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今回は岐阜大学から3名のゲストをお招きします。昨年度のTongaliビジネス
プランコンテストで「Tongali賞」を受賞し、現在も事業化に向けて活動を進める長曽我部竣也さんなど、岐阜大学の「起業部」の取組みや今後の目標等についてご紹介いただきます。岐阜大は「下克上魂」でがんばっています!
・日時:2020年8月6日(木)18:30~19:30 *オンライン
・申込:https://tongali.net/events/tic2020-6th/

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第76回名大カフェ「コロナ禍が変えるモビリティの価値」
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遠隔で仕事ができると、人々は通勤や出張などの「楽しくない移動」から解放されます。一方、有史以来人類は移動によって文明を、社会を、人生を豊かにしてきたので「楽しい移動」がなくなるとは思えません。ポスト/ウィズコロナ時代の「移動の意味」や「モビリティの価値」について考えます。
・日時:2020年8月25日(火)19:00~20:00 *オンライン
・ゲスト:島崎敢(未来社会創造機構 特任准教授)
・申込:https://cm-s.net/seminar/1555/

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第75回名大カフェ「対話ロボットを通じて人を知る」(工学研究科・小川浩平准教授)のレポートと動画がWeb公開されました。ぜひご覧ください。
・URL:https://cm-s.net/1546/

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最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
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発 行:学術研究・産学官連携推進本部 http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/
問合せ:人材育成・情報発信部門 情報発信ユニット  成・山下
メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp * @は半角に置き換えて下さい。 電 話:(747)6790 
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