1/22 RP人狼『コエノナイセカイ２』まとめ
こんにちは、なごんです。
今回のまとめは、前作に引き続き主催を務めましたRP人狼企画『コエノナイセカイ２』の記録です。
コンセプトは【秘匿ミッション型RP人狼】。
陣営勝利とは別に、それぞれに与えられた秘匿ミッションに挑戦していただきます。
今作は、前作と全く異なる物語ですので、前作をプレイ・ご視聴いただいていなくてもお楽しみいただける内容となっております。
アーカイブがありますので、詳しい流れやエンディングは動画をご覧ください。
◆告知ツイート
🍀RP人狼企画『コエノナイセカイ２』
— なごん🎮～２月前半お誘い× (@nagonago_lodi) January 2, 2023
開 催：1/22(日)22:00～ / 利敵なし
関係組：専用Discordサーバーにて
使用鯖：人狼J
・募集要項等は1/3(火)20時にリプツリーに追記
・募集開始は1/4(火)20時、予約枠なし
となります。随時アナウンスしますので、よろしくお願いします🙇♂️💜#nago_log https://t.co/59q8e45WM3 pic.twitter.com/Un5NHXjmJw
今回は初の試みとして、Discordを使った関係組み・設定共有を行いました。
メンションの色分けや遡り検索機能、必要事項のチャンネル使い分け等を同じ場所で一括で行えて、主催としてはとてもスムーズに企画運営が出来たように感じています。
また、実際のゲームが終わった直後にVCに上がって感想戦をするなど、リアルタイムに感想を共有できたのは新鮮でした。
以降はゲーム画面のスクリーンショットや感想等を掲載するため、ネタバレ注意です。
↓↓↓
◆プロローグ
１．ゲームの内容
レギュレーション：１２人多役村
■市民陣営
市民２、占い師、霊能者、狩人、呪われし者、貴族、奴隷
■人狼陣営
能ある人狼２、狂人、爆弾狂
※初日占いランダム白、連続ガードあり
利敵なし。
勝利陣営は報奨として、現実世界に戻った時に全ての怪我や病気が完治する。
システム表示上の「２日目」に処刑なしを選択後、その日の晩は役職実行なし、その翌朝から議論開始となる。
２．ミッションについて
ゲームが始まるとそれぞれの脳内に決められた役職とミッションが配布されるという設定。
※実際は事前に個々のDMに配布され、決まった役職を希望して入室。
１．自分のミッションを他人に伝えてはいけない
２．ゲーム中にミッション完了を報告してはいけない
３．どちらがクリアするかを相談してはいけない
ペアの「どちらかが」クリアした場合にのみ「クリアした方が」声を取り戻せます。
両方ともクリアした場合は「声」を取り戻すことが出来ず、両方とも失敗の場合は「声」に加え、ペア相手に対する「愛情」も失ってしまいます。
３つの制約の中、闇雲にミッションクリアを目指しても、相手ももしクリアしていた場合は「声」を取り戻すことが出来ないため、キャラクターとして、表に出さない感情がこのミッション状況に反映されることになります。
自分は犠牲になってもいいから、どうしても相手の「声」を取り戻したい。
二人とも「声」を失うことになったとしても「愛情」だけは絶対に失いたくない……そんな想いが、これからどんな物語を紡ぐことになるのでしょうか――
３．自己紹介
ゲーム開始前、ゲームマスターであるアーニーの誘導でそれぞれ自己紹介を行います。
◆キャラクター紹介
それぞれのキャラクターとミッションを紹介します。
今作は役職作為のため、その背景などもお話しできましたらと思います。
１．フレディ＆ローラ
このペアは早々に役職が決まりました。
ローラの裏設定が貴族生まれ、ということで最初はローラに「貴族の息子」を渡そうかとも思ったのですが（配役当時は通常レギュ以外の役職は？？？の状態でした）、フレディの設定を読んで、一番のハマり役職が「狩人」しか考えられなかったため、ローラの正体を考慮しミッションの達成を葛藤してほしい……という願いを込めて、対になる「能ある人狼」をローラに贈りました。
ミッション内容は、わかりづらいですが「５日以上生存」＝システム上の５ｄ以上生存する、というものです。
フレディがローラを処刑するのが先か、ローラがフレディを襲撃するのが先か、ドキドキハラハラしながら見守りました。
２．クリス＆マリアンヌ
私は役職作為をする際に、クリスの中の人についつい市民を渡してしまいがちなのですが、今回は不可抗力です。
マリアンヌの設定上、ハマり役職が「霊能者」しかなかったため、関係性的にも、表面上の敵対を思わせるこの二人は絶対に同陣営スタートにしようと決めていました。
場合によっては敵にもなり得る、という願い（皮肉だった？）を込めて、覚醒懸念のある市民（役職希望はランダムで入室していただいてます）をお渡ししています。
マリアンヌのミッション「３日目に」という制約も、クリスが最初の３ｄの夜に覚醒したらGM視点判断が難しいからですね。同じように、クリスの「３人以上」の制約も、初期人狼が二人ですので、この人数になっています。
３．ニック＆ソフィア
もともと各々のプレイを阻害する・あるいは強制するミッション内容にはしたくなかったのですが、ソフィアのミッションのみ、縛りプレイとなっています。というのも、人狼が序盤で覚醒した場合はかなり盤面が人狼有利になる配役だから。
本人のプレイスキルの上手さを考慮して、少し縛った内容とさせていただきました。
もちろん、陣営勝利を優先する場合は覚醒させるプレイをしていただいても問題ありません。
ニックとソフィアは、設定上、ニックは隠しているものの実はソフィアと違う派閥の人間だった、ということで別陣営スタートにしています。
ニックが打ち明けた時に改めて味方になれるね、という意味も込めてニックには覚醒の可能性のある市民をお渡ししました。
そして実際呪われだったかどうかは……ぜひ動画から見てみてください。
４．マイク＆フランク
ここのペアはかなり、初期値で貴族奴隷メタ枠だったため……ご本人同士は始まる前から気付いていたっぽいですが……そうです。このペアのために特殊役職に「貴族」と「奴隷」を用意しました。
皮肉をきかせるために役職を逆にするのも考えましたが、いや直球の方がフランクは葛藤できるだろうしマイクの優しさが光るかな、と思ってそのままでいきました。実際の彼らの設定が貴族と奴隷だったかと言われれば……微妙に違うのですが。それを彷彿とさせるカップル（？）でしたね。
ミッションは、奴隷の方は勝利条件とほぼ同等、貴族の方だけ少し難易度を上げました。
今回は試合展開が初日から占い３ＣＯになってしまったため、貴族を処刑する余裕が（もともとないのに）ほぼ潰えて、また貴族も奴隷を処刑から遠ざけながら自分も噛み位置に入らないように、というなかなかに過酷な状況でしたね。
５．ロディ＆エマ
ロディのミッションだけ運ゲーです。
というのも、比較的エマのミッションが動きやすいからですね…。
この二人も、ニックソフィアと同様に、別派閥の兵士だったことから別陣営スタートとなっています。
最初は、エマに「爆弾狂」をお渡ししようか悩みました。むしろ、エマの設定があったからこそ、今回のレギュレーションに「爆弾狂」が編成されています。
しかしリアル爆弾狂のエマ（語弊あり）がそのまま「爆弾狂」よりは、内面の設定上では「狂人」の方がハマり役と思い、これをお渡ししています。
ロディはとても優しい傭兵で、フレディよりずっと悩んでくれそうだな、と思い、今回市民をお渡しした中で最も覚醒してほしくない人物でした。もしそれで覚醒したらどうなったんだろう……と作為主はドキドキです。
６．ウィル＆ジェシカ
奇しくも３ＣＯだったがために処刑処理されてしまった占い師ちゃんズ…。
この二人は、最初ウィルが「爆弾狂」でジェシカが「狂人」の予定でした。同陣営のイメージがあったため。だけどジェシカに「狂人」を渡したら、ワンチャン闇落ちしちゃうかもな？（もともと闇スタートだけど）と思い、これは完全に作為主が関係先だったからという理由で、ウィルとジェシカを別陣営にして、ウィルに葛藤してもらおう、というものでした。
もし占いが２ＣＯだったら、ジェシカに爆弾を仕掛ける未来もあったかもしれない…という期待があり。
ミッション内容は役職そのままですね。ただ「爆弾狂」が実際のゲームではあまり爆弾として活躍しないことが多いため、あえて使わせるミッションにしてみました。
加えて、自爆したアーニーと同じ道を辿るのも面白いんじゃないかと思ったり。
◆主催の言葉
駆け足になりましたが、キャラクター紹介は以上です。
だいたいの情報・ログはアーカイブに残したかと思いますので、大部分はそちらでお楽しみいただけたらと！
また、今回出て来なかったキャラクター設定や裏設定等に関しては、Twitterハッシュタグ【 #コエノナイセカイ 】で各視点の思考・設定開示などを楽しめたらいいなあと思います。
役職作為とはいえ、様々な偶然が重なって新たなドラマが生まれるなど、非常にＲＰの神に愛された展開になり、主催の私としましても感無量です。
今作は舞台が紛争地域という重たい題材の中、参加者の皆様や観戦の皆様にお集まりいただき、たくさんのドラマを生み、悲劇、そして希望の物語を紡いでくださったこと、大変感謝致します。
それから、この【秘匿ミッション型ＲＰ人狼】についてですが、確か前作の紹介の時は「マーダーミステリーのような要素を取り入れたい」と説明していまして、今作はもっと、ＴＲＰＧのような雰囲気も出せたらいいなあ……と思いながら台本・演出に取り組んでおりました。
ロールプレイパートや、大事な選択、そして自分で掴んだエンディングなどなど、少しでもそんな雰囲気を感じていただけていたら嬉しく思います。
また、役職作為にすることでもっとトゥルーエンドを掴みやすいミッション内容にしよう…という取り組みもこっそりありまして。「声」を取り戻せたペア・幸せを掴み取ったペア……が多いといいなあと思います。
次がいつになるかはまだ未定ですが、「コエノナイセカイ３」の制作も予定しています。その前に、新しいＲＰ人狼企画を挟むかもしれませんが。
年内であと２作くらいを目標にしていますので、またお付き合いいただけましたら幸いです。
◆アーニーという人物について
最後に、今回ＧＭが演じたアーニーというキャラクターについて紹介します。
アーニーは、ウィルと同じ兵団の少年兵でした。
自分が使い捨ての駒として働かされていることなんか全く知らず、ただ上の言うことを素直に聞いて従軍しています。
ただ純粋に、みんなと仲良くしたいだけの少年。
どうして人は争わなくてはならないんだろう？
この紛争でたくさんの人が血を流して、それを見た人たちが涙を流して、とっても悲しい顔をする。
逃げたくても、難民の数が多すぎてこの国を出られない。
だったら、「争わない」じゃだめなの？
異民族同士で争うことが、人の命より大事なの？
彼は同じ少年兵であるウィルに、毎日こう言います。
「ウィルは、いなくならないでね」
ウィル本人はその言葉の意図も、感情も読み取れなかったんだと思いますが、アーニーは４年前、紛争が起きる前に父と母が失踪して独りぼっちになってしまいました。
軍のお偉いさんは言います。
「きみのパパとママは安全なところで働いているよ。伝言を預かっているんだ。僕たち軍人の言うことを素直に聞くこと。そうしたら二人に会えたときに、いっぱい褒めてもらえるからね」
アーニーの父と母は、それは大層彼を可愛がって育てていました。
そんな二人もどこか遠くに行っちゃったけど、働いているなら仕方ないよね。二人の言うことを聞いて、僕も頑張れてるよって伝えたい。
だけど、そんな思いとは別に、胸につっかえるものがありました。
どうして二人は直接僕に何も言わなかったんだろう？
どうして二人は安全なところで、僕は危険なところにいるんだろう？
僕が死んだら、二人はどう思うのかな？
そんな両親への不安を考えては消し、考えては消しを繰り返し、アーニーは、ウィルとジェシカという新しい家族と出会います。
いつか僕の本当の家族にも、この二人のことを紹介したいな。
＊＊＊
■父と母はどこへ？
アーニーの父は、とても頭の切れる政府局員でした。
アーニーの母は、小学校の先生でした。
他国が頻繁に合併や独立を宣言する中、多種多様な異民族が混在する我が国も一つにまとめようと独立宣言をする手前、父は「思いとどまった方がいい」と進言したのです。
それは、いずれ争いを生んでしまうと。大きな大きな悲劇を生んでしまうと偉い人に伝えました。
しかしその父の善意は、国家反逆罪だとみなされてしまったのです。
父は秘密裏に処刑されました。
どうか息子の命だけは助けてほしい、という母の懇願に対し、軍の偉い人は聞き届け、アーニーの命は助けると約束しました。その代償として、母を奴隷にしました。それから間もなく母は病気で亡くなったそうです。
しばらくして、国が独立を宣言すると、国内は合併派と分離派に分かれてしまいました。そうして紛争が勃発し、アーニーは出兵することになりました。
＊＊＊
彼が強く「平和」を望むと、天はそれに応えたようです。
彼が犠牲になるなら救える命があると。
落雷のとき、周辺の巻き込まれた人々は本来なら意識も朦朧としていたはずでした。それを救えるのが自分しかいないと天に知らされた彼は、二つ返事でそれを受け容れました。
いつもと同じように、ウィルとジェシカに「おやすみ」を伝えて夢の中での一日を終え、翌日、彼の命が終わる日。
「おやすみ」を言えば、ウィルやジェシカ、マリアンヌ兄ちゃんや他の人たちの命を救えない。それだけじゃなく、この国に二度と平和が訪れない。そんな状況にいました。
言いたくても言えないその言葉が、彼の最後の言葉になりました。
夜の思念が尽きる頃、彼は永遠の眠りに就きました。
彼が掴んだ未来には、一体何が待っているのか。
彼には何も、分からないまま。
演目『コエノナイセカイ２』
2023年1月22日 22:00 開演
出演：ウィル、エマ、クリス、ジェシカ、ソフィア、ニック、フランク、フレディ、マイク、マリアンヌ、ローラ、ロディ、アーニー（GM）
使用ゲーム：人狼ジャッジメント
◀前作：『コエノナイセカイ』まとめ
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