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HS月末ラダー攻略

NAGONです。
今年に入って5ヶ月連続で月末50位以内フィニッシュを達成しました。

まだあと1回、月末ラダーが残っていますが、予選優勝でマスターズツアーの権利を獲得できたので戦う必要がなくなりました。
このタイミングで私が持っているノウハウを公開しようと思います。
月末ラダーを狙うつもりの方や、月末ラダーでどういう駆け引きが行われているかに興味のある方の参考になれば幸いです。

何のために戦うのか

今年の1月~6月については、各サーバーで月の最終順位が高かったプレイヤー50人ずつに、それぞれ対応するマスターズツアーの出場権が付与されます。
他条件で権利を満たしたプレイヤーがいる場合、繰り下がりが発生します。
1位終了でも50位終了でも権利がもらえることに変わりはありません。
そのため、この記事ではより良い順位で終了する方法よりも、より高確率で権利を獲得できる方法を模索します。

月末ラダーの性質

MT予選は資産さえあれば誰でも出られて、その日の運次第で誰にでも権利獲得のチャンスがあります。
一方で、月末ラダーは長期間勝負で運に左右されにくく、ラダーが得意な一部の人にしかチャンスがありません。
一部の人にしかチャンスがないということは、一部の人にとってはものすごくチャンスということです。

戦績

どれくらいの戦績が必要かを示すために、記録が残っている今年の2月以降のランク戦成績を公開します。(順位推移は4月以降のみ)
アジアサーバーにしかカードがないので、全部アジアの戦績です。

2022年2月 247戦 勝率55% 最終49位
2022年3月 336戦 勝率54% 最終18位
2022年4月 305戦 勝率55% 最終11位
4月順位推移
2022年5月 310戦 勝率55% 最終15位
5月順位推移

思ったより勝率が高くない、と思う方も多いのではないでしょうか。
MT予選で求められる勝率が70%以上なのに対して、ラダーでは55%出すだけで権利が取れています。
調子が良いとボーダーのかなり上まで到達し、三桁に落ちることは稀という順位推移です。
MTの練習のために必要以上に対戦しているので、権利を取るだけなら試合数はもっと少なくても大丈夫です。

これは余裕だと思って、MT予選にも出なかった今月の戦績が以下になります。

2022年6月 202戦 勝率51% 6/20現在77位
6月順位推移

勝てるデッキが思うように見つからず、勝率51%という結果になりました。
スタート順位が高く、負け越していないので140位以下まで落ちることはありませんでしたが、200戦も回しているのに圏内には一度も到達していません。
このままの勝率だと、月末までにあと1000試合したところで権利が取れるかは怪しいです。

勝率55%と51%の間に雲泥の差があることが順位推移からわかったと思います。

放置戦略

どのタイミングでどのくらいプレイしてどのくらい放置するか、月末ラダーの戦略の大部分はこれだと思います。
幸運が重なり良い順位を取れたとしても、回し続けたらいずれ自分の実力相応の順位まで落ちてしまいます。運が悪ければ、実力以下の順位まで落ちることもあるかもしれません。
世界最強のプレイヤーでも、運が悪ければ50位以下に落ちることはありますし、そのタイミングが月末終了と重なってしまえば権利は獲得できません。
連勝が続くと自分が最強だと錯覚しそうになることもあると思いますが、止め時というものは必ず存在します。
良い順位を取った所でプレイをやめるのが「キャンプ」と呼ばれる放置戦略です。
「キャンプ」した例を見てみましょう。

4月順位推移
5月順位推移

4月は27日、5月は25日のあたりからキャンプしたため、順位変動がほぼ横ばいになっています。
しかし、4月の方は失敗例です。
自分がキャンプしてても、他人は回して自分を追い抜いていくことがあります。一方で、自分より上の順位のプレイヤーはキャンプしていることが多く落ちてこないため、時間経過とともに順位が下降していくのが普通です。
4月の例では、キャンプする位置を見誤ったため、4/27には19位だった順位が最終日の午前10時には50位まで下がってしまいました。

キャンプ開始地点
キャンプ終了地点

残り13時間で繰り下がりを加味しても権利を取れるとは考えづらく、ここから試合しなければならなくなってしまいました。
最終日の運次第で権利を逃してしまうので、毎回MTに出たいと思うなら避けたい状況です。
この場合だと、ここまで待たずに回してしまった方が良いのですが、ちょうど開催されていたMT3に出場していたため、回すことができませんでした。

一方で5月はほとんど順位が下降せず、試合することなく月末終了を迎えられました。5/25以降、一切のリスクを負うことなく権利を獲得できた理想的なケースでしょう。

キャンプ開始地点
最終順位

5/25に余分に何戦かするリスクを負っていますが、こちらは負けていたとしても6日もあればリカバリーできる可能性が高いです。
ただ、そう言えるのは、残り6日で十分な試合数を確保できる時間があって、勝率55%という比較的高い勝率があったからでもあります。
もし、残り6日のうちまともにプレイできる日が1日しかなかったら、25日でも回すリスクは最終日前日と同等になります。
もし、勝率51%しか出ていない月だったら、一度圏外に落ちたら最後、6日で200戦以上回しても圏内に戻ってこれないかもしれません。
キャンプするかを考えるときは、自分がプレイできる残り時間とその月の調子(実力)を加味して、今回すのがどれくらいリスクあるかを考える必要があります。

一体どこまで順位を上げれば安全なのか。
これも多くのプレイヤーが悩む所だと思います。
私も5回の月末ラダーで試行錯誤するうちに結論が出ました。
他の人が安心する位置からさらに1~2勝した位置が安全圏です。

この月は、私がキャンプしている間に順位を上げてきたプレイヤーのほとんどが、私の真下の順位で満足してキャンプをしていくのを見て、正直痛快でした。
この時点で15位の私は15位終了でしたが、21位~23位あたりでキャンプしていたプレイヤーは放置で52位~54位まで落ち、ギリギリ権利獲得となっていました。

ただ、自分の下でキャンプしていくプレイヤーたちの判断が間違っていたとは思いません。最終日前日で回すのもリスクが伴うからです。
リスクの少ない5日前くらいまでに、他者が追随しにくいくらいの位置まで持っていくのが理想と言えるでしょう。

では他の人が安心する位置からさらに1~2勝した位置、他者が追随しにくいくらいの位置とはどの位置か。5日前の時点で未来がわかるのか。
その月の周りの人次第で変わるので絶対ではありませんが、ある程度の目安はあります。
ボーダーから10勝くらい勝ち越した位置かつ、勝って順位が大きく跳ねた位置、ここが後発組のキャンプ地になりやすいのでここからさらに1~2勝した位置を狙いたいです。
5日前の時点でどれだけ攻められるかは前述したようにその人次第なので、厳しければ追加の1~2勝はしなくてもかまいません。
また、自分の上振れがちょうど5日前に来るとは限りません。もっと前からキャンプするならさらに1~2勝、逆に遅れるなら日数分くらい、ボーダーからの勝ち越し数を変動させるといいでしょう。

さいごに

他にも小手先のテクニックはいくつかありますが、メインの項目を書いて力尽きたのでここで終了にします。
月末ラダーは先行して逃げ切るのが本当に強いです。
公開日は21日ですが、すでに月末ラダーの本番は始まっています。

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