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切なさを甘さで誤魔化す日。

今日は母の認知機能検査の日だった。

ここ1年でなんだか一気に認知症ではないかな?と心配になるような言動や行動が多くなっていた。

例えば、

  • 同じ事を何度も言う、聞く。

  • 何でもすぐ、「分からない」と言う。

  • 物、単語の名称や地名、道など言っても「それ何だっけ?」と言うようになり、すぐに思い出せない。

などなど…。

でもどこかでまだそんな母を認めたくない自分がいた。

だから「何言ってるのよ!」と、強めに言ってしまう自分がいる。良くないのかもしれないけど、しっかりして欲しくて、そんな母を認めたくなくて。

昨日も今朝も、問題集で練習や予習してみるものの、思ったより厳しそうだった。

指定された数字のみをチェックしていく問題はどうにかできていたのだが、イラストを見て覚えて、後にそのイラストが何だったのか答える問題がどうしてもできない。覚えられない。

母は昔からわざと分からないふりをするような事があり、家族としても、本気で分からないのか、わざとなのか判断しずらいところがあり、なので、それでも、いざ本番はきっと頑張ってくれるんじゃないかと、どこかで期待していた。

検査の間、一時間程待っていると、母から電話がきた。

「すぐ来てちょうだい!!」

急いで警察署に向かうと、教官?指導員?の方と母が居て、「お母さん残念ながら受かりませんでした。」とのお話を丁寧にして下さいました。ご家族でよく話し合って下さいとの事でした。

母にどうだったのか聞くと、全然ダメだった!とのこと。
やはりイラストの記憶問題が全然できなかったそうで、合格点の半分以下しか点数がとれていませんでした。

一緒に検査を受けた方たちはさくさくと解いていたようです。

母は「もう辞める!免許いい!返す!」と。

もう一度今回の試験を受けて、合格点以上出すことができれば、免許更新も可能とのことでしたが、今の母では正直厳しいのかな…と。

でも母は昔から運転が好きで、運転の仕事をしてきて、母にとって唯一自信を持てるのが運転なのも知っているし、私も幼い頃から母=車、母が運転する横の助手席に乗って過ごした時間や思い出が沢山あり、
なので、母の衰え含め、この現実が悲しくも切なくもなりました。

何かあってからでは遅いけれど、免許返納した後の母を思うと少し心配にもなります。
母から運転をとったら、生き甲斐なくなっちゃうんじゃないかなって。

運転自体は正直私よりもずっとうまいです。
運転は何十年もしてきてるから、やはり身体で覚えてるものなのか。
でも頭の方はやはりもう誤魔化しがきかくなくなってきているのかな。

やはり何かあってからでは遅いから、いい機会なのかな。

母は検査後も平気な顔してたけど、きっと本人も傷付いてんじゃないかな…と。
何より私もなんだか切なく、、それを言い訳に、今日はなんだか甘いものを食べ過ぎました。

検査後に、母と回転寿司に行きました。


チョコパ食べちゃった。


明日は母の免許について家族会議です。



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