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エッセイ集

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#楽しかった

思い出の地、南魚沼へ

息子の夏休みが終わり、再び夫婦でのお出かけを楽しむことができます。 やれやれだよだなんて冷たい親ですよね。 だってねえ、「今日は出かけるの?」「お昼ごはんは? 夕ごはんは?」って夏休み期間中、逐一息子の予定を確認して生活していましたもの。 「自由だー!」って両手を空に掲げて万歳しましたわよ、てへぺろ(←死語)。 「久しぶりに遠出したいね」と夫。 うんうん、同感ですな。 「ロープウェイに乗りたい」ってお子ちゃまみたいな夫。 なんか、ロープウェイ好きなんですよね。 結婚する前か

過去へ誘う、懐かしい人からの電話

金曜の夜、私のスマホの着信が鳴った。 発信主は兄だった。 めったなことで連絡なんて取りあうことのない兄妹だったし、わざわざ夜に電話をくれるなんて緊急事態に違いない。 両親になにかあったのか? 胸騒ぎを覚えつつ、あわてて電話に出た。 「もしもし、お兄ちゃん? どうしたん?」 電話の向こう側はガヤガヤと賑やかしく、笑い声も聞こえる。 ああ、飲み会の最中なんね(注:コロナ禍以前の話です)。 ホッとした。 「夜遅くに悪いね、なごみ」 普段は無口で下戸の兄が、めずらしく上機嫌だ