『謎解き猫からの救助信号』のリフレクション
LINE謎解き『謎解き猫からの救助信号』の若干のネタバレが含まれます。ご注意ください。
ナゴマです。noteやります。
先日の「謎森ラジオ」のドミノさんの回を聴いて、なんとなく自作品を振り返りたくなったので書いてみます。
ちなみにタイトルの「リフレクション」は「反省」とか「熟考」とかいう意味で、私は結構好きな言葉なのでよく使います。
入試英語でもよく出るから受験生は覚えといてね。
さて、本題に入ります。
ドミノさんいわく、初心者も楽しめる謎を作るために意識すべきことは、
1.良い難易度 (理不尽ではない)
2.解き筋がある (暗黙の了解を前提としない)
3.理由付けがある (解く目的がある)
とのことでした。
普段謎を作る時、そして出した後の皆様からの反応を見る時に何となく感じていることを上手くまとめてくれました。
ここから先は私の話になります。
私の過去に作った謎解きのうち、唯一まともに作品として残っているのが、LINE謎の『謎解き猫からの救助信号(リンクあり)』です。
これは襲来戦や全体戦のようなただただ謎を解きたい人のための企画ではなく、ストーリー重視で初心者~中級者向けの謎解きでした。
果たしてこの謎は前述の要素を満たした、「易しい」だけではなく「優しい」(ロギさんのコメントを引用させていただきました)謎解きになっていたのか、そうでなければ何が足りなかったのかを見ていきます。
1つ目 難易度について
『謎解き猫からの救助信号(以下、謎猫)』に使われていた小謎は、全て簡単なものです。
Twitterでみかける毎日謎に慣れているぐらいの人であれば見た瞬間に解けてしまいます。
実際、感想のツイートを見てみると「サクッと解けた」「ほどよい難易度」と言う声が多く、この辺りは狙い通り。
また、いわゆる「謎クラ」でない方にも解いていただけたようで、難易度調整についてはまあまあ成功したようです。
2つ目 解き筋について
前述のとおり、『謎猫』の謎は簡単なものでした。
ただし全ていわゆる「インク謎」です。(泥ですが)
インク謎の賛否両論については詳しくここでは話しませんが、その最大の課題は「無意味にインクをこぼす→解き筋が消える→おもんない」です。
色んな謎を経験した今、『謎猫』で用いた謎を振り返ってみると、「まあ……耐えたかな……?」という感じです。
複雑な謎の上にはインクはこぼしませんでしたし、他も全体の形は十分見える状態でした。
五十音表とアルファベット順を用いた謎は、「○○は26個 ○○は50個」と注釈を入れて推測が効くようにしてあります。
また、感想を見てもその点についての批判意見はありませんでした。
インク(泥ですが)自体がストーリーに絡むものであったので、皆様に受け入れられたのだと思います。
ただし、これとは別にひとつ、反省すべき点がありました。
最後の謎です。
最後の謎は、ストーリーに登場するキャラクターの台詞をもとに、一度登場した画像を参照して解答を導く(縦読みを仕込んだようなイメージです)ものでしたが……
導線うっっっっす!!!!
結構酷いんじゃないかなこれ。
参照すべき画像をほのめかすような言葉もなく、「○○を読め」というような指示もない……
感想を見てもここで詰まった人、メタ解きをした人も結構いたようです。
(デバッガーのメタにゃんも確かメタ解きでした)
これは重大な反省点。「パソコンを見て」の一言でも付け加えればちゃんと解けたのになあ……
3つ目 理由付けについて
『謎猫』は、タイトル通り猫を救うために謎を解いていきます。
謎解きの答えが猫が求めるものになっている……という展開は個人的にはお気に入りです。
一枚謎だと「で?」となる人でも、楽しんで解いていただけるのではないかと思います。
そういう訳で理由付けについては成功している……と言いたいところなんですが、ひとつ弊害が。
前置きがなげえんだよ!!!!
最初の謎が出るまでに結構いろいろ入力しなけりゃならない。
しかも個々の単語も長め……
LINEの仕様で勝手にスクロールされるということもあって、人によってはストレスMAXだと思います。
実を言いますと、『謎猫』のストーリーは一切下書きがなくて、頭の中で思いついたことを直接LINE@に入力していったんですね……
そりゃあ長くなりますわ。
大学の課題とか頼まれた記事の執筆とかもいきなり清書から始めちゃったりするので、これは完全に私の悪い癖。
あとあの主人公の語り口は完全に『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンですね
まとめ
色々反省点が見つかりました。
対象とする層が変わるにつれて難易度は当然変化していくと思いますが、解き筋・理由付けの2点は常に意識し、理不尽さを微塵も感じさせない、コンパクトにまとまった作品を仕上げられるようにしたいです。
その上で、個性をしっかり見せられるようにしていきたいですね。
しかし今思うとなんてメルヘンチックな作品なんでしょうね……
理学部に進学したおっさんが書いたとは思えんな……
編集協力:ドミノさん(@do_mi_no_71)
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