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【100ワニ】上映時間63分のハートフル糞アニメ

100ワニを見てきた。10:55~でこっちでは一番早い上映時間。1900円。

上映前からボロクソに言われてたので、(クソ映画好きとしては)割と興味あったので、試写会も割と炎上気味だったようで出来るだけ感想に触れないようにして、(クソ映画好きとして)めちゃくちゃワクワクしていた。

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前日も予約状況は自分一人のみで、貸切で見られるか!?と期待していたが、実際は10人ほど入っていた。ほんとに貸切だったら、”話題の作品を公開初日に貸切で見る”という非常に貴重な体験が出来ただけに残念である。

そんな前置きはいいとして、まず結論から書くと、
期待通りのクソ映画だった。

見終わった後の虚無感、「誰かにこのクソっぷりを伝えたい!」という強い気持ち、これぞクソ映画の醍醐味である。たまんないね。

そもそもどこが酷かったのか?といえば正直全部なんだけど、ざっくりと思い出しながら書いていこうと思う。当然ネタバレも含むので、100ワニを劇場で楽しみたいというファン及びクソ映画好きは見ない方がよいかも。

①作画が余りにしょぼい
ほんとに映画か?というレベルで紙芝居。幸い作画崩壊は起こしていないが、崩壊以前に動かない。動いても手足や口がちょっと動くようなものが多くて、全体的に止まっている。背景も同じものを使い回す場面が非常に 多い。朝にやってるアニメを映画館で見ているような新鮮な気持ちになれた。1900円払ってます。

②内容があまりにもうすい
10分以下にまとめられるような内容を63分にこれでもかと薄めたような内容。日常アニメ以上に会話の中身がない。
例として、ワニがミカンをネズミにあげて食べるシーン。

ワニ「うまい!」
ネズミ「何点?」
ワニ「102点!」
ネズミ「何店満点中?」
ワニ「100点」
ネズミ「2点はなんだよ」
ワニ「たしかに」
あ~なるほどな~たしかにな~

一応死んだ後の話も追加されているが、ウザいカエルが登場してひたすらウザ絡みしてイライラする。一応キャラの背景も(一言二言で)描かれるけど、コイツ必要だった?
とはいえ、はっきり言って原作自体”ライブ感”と”ワニがどんな死に方をするか”という予想でバズってただけで、内容の無い作品だったように思う。それでも映画にする位ならもっと一人ひとりのキャラクター背景などを丁寧に描写したほうがよかった。これ1900円?

③会話に無駄な間が多い
時間引き伸ばしてんのか?ってくらい会話に意味のない間をとにかく多用する。含みをもたせる間なら全然わかるけど、ほんとに意味がない場面でも使うのでテンポの悪さにイライラすらしてくる。
その間もちろん動きも一切ないので紙芝居感が加速する。
あとネズミ「~し!(やれし、しろし等)」っていう言葉多用してたけど、結構久々に聞いたわ。言葉の流行り廃りって早いもんですね。1900円。


他にも色々ツッコミどころは沢山ある気がするけど、それを探すのもクソ映画の楽しみ方の魅力なので、是非皆さんも1900円を払って劇場でクソポイントを探してみてください。

ちなみにワニの父(殆ど喋らない)が声優の杉田智和さんなので、ファンは必見でしょう。

スタッフロール見た感じそもそも原画スタッフが10人も居なかった気がするんで、明らかに低コストの映画ですね。声優と宣伝に資金全振りしちゃったか?

劇場でクソ映画を見て、クソ映画を見たという気持ちを共有したくなる楽しさを是非100ワニで楽しんでください。63分という短さなので苦手な人でも耐えられます。1900円払う気があれば。

あ、あと映画だと100日間生きたワニってタイトルに変わってたけど、このワニ100日しか生きてないみたいで笑いました。

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