坂口杏里、コロナで収入ゼロ「悔しい気持ちでいっぱいです」/コロナ禍の日本
「悔しい気持ちでいっぱいです。昨年末に大好きなお店と巡り合えて、年明けから本気で頑張ろうという矢先の緊急事態宣言。店は休業して収入はゼロに。今は貯金を取り崩して生活してます……」
そう語るのは、元タレントの坂口杏里氏。ホスト狂い、女優デビュー、逮捕など、波瀾万丈の人生を送る彼女だが、地に足をつけて、全身全霊で向き合っているのがバーやキャバクラなどの飲食業だ。
「生きるために働かなきゃ、と思って4年前に始めたのが、キャバクラでした。『お前なんか歌舞伎町から出ていけ』とか、酷い言葉を浴びせかけられたこともあったけど、私に会うためにわざわざ地方から来てくださるお客様もいて、ありがたいことに、コロナ前は300万円稼げた月もありました」
「私、ニュースとか見てなくて、コロナのことをよく知らなかったんですよ。1回目の緊急事態宣言のときに外に出たら『街、真っ暗じゃん。ヤバくない?』ってなって。そのときコロナの怖さを実感しました」
「正直、『坂口杏里が働いてるから』ってお客様が来てくれると期待してたけど、そんなことはなかった。キャバクラでオンライン飲みを試したこともあったけど、全然ダメ。来店してSNSにアップしたら料金をサービスするとか、いろんな人に呼びかけて、秋頃にやっと営業が回復してきたところでした」
「キャストも厳しいですけど、何より厳しいのは、お店自体ですよね。全体のお客様も減るかもしれないし、店を開けたくてもビルのオーナーさんがダメだと言ったらそれに従わなくちゃいけない。緊急事態宣言が終わっても、コロナがなくなるわけじゃないので、怖くてお店に来られない人もたくさんいるはず。
不安は尽きないけど、それを表に出してしまったら、来てくれたお客様まで不安にさせてしまう。それはキャストとして失格……。大好きな歌舞伎町とお店のために、希望を強く持って仕事に打ち込みたいです」
【現役クラブ嬢・坂口杏里】
’91年、東京都生まれ。母は女優の故・坂口良子。2世タレントで注目され、バラエティ番組などで活躍。芸能界引退後はキャバクラやバーで働き、現在は歌舞伎町「CLUB SLOW」に勤務