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犯罪被害者の現状2

精神的被害

犯罪の被害を受けた後は,非常に強いストレスのために一種のショック状態が続き,心や身体の調子を崩したり,気持ちをうまくコントロールできなくなって,今までの日常生活を続けることが難しくなることが多く,被害者はこのまま気が狂ってしまうのではないかと不安になってしまいがちです。
しかし,これは犯罪の被害を受けた人にはだれにでも起こりうる,異常な事態に対する自然な反応です。
この反応が収まるまでには,少なくとも数か月から数年の年月が必要となりますが,ストレス反応の度合いや回復までの期間は,被害の状況やその人の性格だけで決まるのではありません。
被害者の回復に影響を与える要因の中でも,家族や友人など周囲の人々の対応が大きな影響を及ぼします

周囲の人は,被害者を責めたり,事件について尋ねたりせず,被害者から求められるまでは今後のアドバイスもつつしんでください。被害にあって悩んでいる人に無理な励ましは禁物ですが,孤独感を与えないようにご配慮ください。

犯罪の被害者によく見られる症状には,以下のようなものがあります。

事件のことが頭を離れない
恐怖や不安を強く感じる
イライラが続く
自分を責め続ける
ぼーっとして,何も感じない
人に会うのがつらい
体調が崩れる
疲れやすい
食欲がなくなる,または急に増える
眠れない,なかなか寝付けない

このような症状でつらい時には,ひとりで我慢せず,警察の相談窓口専門の相談機関へご相談ください。

警察の被害者支援カウンセリング制度については,事件を届け出た警察署の警務課または担当の捜査員にお問い合わせください。

#犯罪被害者 #犯罪被害 #広島県警察

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