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犯罪被害者の現状4

性犯罪に関する迷信の例

被害者が加害者を挑発した結果,性犯罪が起きる

性犯罪は一部または全部が計画的に行われていることが多いようです。
それには被害者の服装や容姿は関係なく,「だれでも良かった」というケースも多数含まれています。

もちろん,パンツスーツや,ジーンズに丈の長いコートを着ていても被害にあうことがあります。

美しく若い女性が性犯罪の被害にあう

被害者の年齢は幼児から80代まで,広範囲にわたっています。
また,被害者の服装や外見,職業もバラバラです。幼児の場合は女児のみではなく,男児が被害にあって警察に届け出られるケースもあります。
成人男性が性犯罪の被害を受けた場合は,だれかに相談したり警察に届け出ることもためらわれ,女性より深刻な状況に陥っていることも考えられます。

夜,一人歩きしなければ性犯罪にはあわない

警察へ被害届が出された内容から,夜,一人歩きの女性が被害にあうことが多いのは事実ですが,午前中や夕方にも,性犯罪は起きています。
自宅やいつもよく行く場所でも事件は発生しており,夜と屋外だけが危険なのではありません。

性犯罪は見知らぬ男性から受ける

顔見知りからの被害は知人にも相談しにくいため,警察へ届け出ることはもっと難しいと考えられますので実態は把握できておりませんが,被害全体に占める割合は高いと考えられています。
警察への届け出をされた事件にも,知人からの被害が多数あります。

いやだったら,被害者は最後まで抵抗するはずだ

被害者は恐怖で体が硬直したり,声も出なかったりして抵抗できなくなることがありますが,加害者を受け入れる気持ちがあったわけではありません。

性犯罪は大都市でしか起こらない

事件は地域に関係なくどこでも発生します。
地方では周囲の目を気にして警察に届け出られない場合も少なくないと考えられていますが,実態は不明です。

性的欲求を爆発させた男性が衝動的に性犯罪を行う

性犯罪は計画的に行われていることが多く,周りに人がいる時やだれかに見つかりそうな場所では行われていないことからも,コントロールできない行動ではないことが判ります。

性生活に不満を持っている異常な男だけが性犯罪の加害者となる

加害者は見るからに異常な男性だろう思われがちですが,社会的に地位があり,信頼されている人物であることも少なくないのです。
もちろん,妻や子,恋人と,家庭でも職場でも人と変わらない生活を送っている加害者もまれではありません。

性犯罪の被害にあわれた方,その相談を受けた方へ

どんな場合でも,被害者は「被害にあっても構わない」と考えて行動していたわけではありません。
周囲の方は,絶対に被害者を責めないでください。
万が一,あなたが被害にあってしまった時も,自分を責めないようにしてください。

#犯罪被害者 #犯罪被害 #広島県警察

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