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明日を綴る写真館と、岡崎

※映画の感想もありつつ、その日のエッセイみたいな仕上がりです。



公開から1か月経ってしまったけれど、ようやく映画「明日を綴る写真館」を見に行くことが出来ました。

去年から歌声が綺麗でずっと気になっていたAぇ! groupの佐野晶哉くん。
最近佐野くんが好きなんだー、と高校時代からの友人(なにわ男子のオタク)に話をしたら、今ちょうど佐野くん出ている映画やってるよ、私も観たいから行こう、と声をかけてくれたのがきっかけでした。
行動力のある友人にムビチケまで抑えてもらっていたものの、仕事や体調の都合でなかなか見に行くことが適わず、いつのまにか公開から一か月。
ようやく見に行こうと思った7月の土曜日には、住んでいる街の映画館での上映が終わってきてしまっていて、もう見に行けないかな……と思ったときに、愛知県岡崎市のイオンシネマなら身に行ける時間にやっていることが判明。明日を綴る写真館のロケ地が岡崎だったのもあり、少し遠いけれど行こうか、と思い切って車を走らせることになりました。(正確には運転してくれたのも行動力のある友人ちゃん。本当にありがとう……)

観る映画の情報はあまり事前に入れたくないタイプなのもあり、平泉成さんが主演ってことと、岡崎の街が撮影地ということだけ知って臨みました。


ムビチケかわいい!


実は岡崎の街は、私個人にとって特別な街。新卒で初めて配属されたのが岡崎で、いろいろあったもの、その土地に3年半、配属されていました。はじめて社会人になって過ごしたのが岡崎の街というのもあって、少しは土地勘もあり、そして岡崎にいたときに何度も通った岡崎イオンに久しぶりに訪れて、映画を見られることが感慨深く感じました。

とはいえ東京の人たちの撮る(?)映画、わかりやすいシンボル的なシーンだけは岡崎で撮って、あとは東京のスタジオなんかでの撮影なのかなと勝手に思っていたら、最初から見覚えのある風景ばかりでびっくり。「さ、佐野くんが去年岡崎の花火大会を眺めた岡崎城の前の龍城橋(岡崎市ロケ地ガイドにも掲載はされていなかったけど、合っているはず)を歩いている……!」なんて感動しながら、佐野くん演じる影を持つ天才カメラマン、太一くんの世界に引き込まれました。

佐野くんの引き込まれる魅力はいっぱいあるのですが、そのひとつが天真爛漫そうに見えて影のある雰囲気。ニコニコ笑顔や、メンバーの前ではしゃいでいる佐野くんの表情も可愛くて(ふたつ名通り年上キラーすぎる。はじめて年下の推しに出会ってしまった……)大好きなのですが、佐野くんの才能ゆえの、彼自身の世界観というか、あんまり外には出さない彼自身の素というか。アイドル:佐野晶哉を演じている本人:佐野晶哉は多分そんなに根っからに明るい部分ばかりの人間じゃなくて、ひたむきな、“彼だけの”世界があるような気がする。まだ彼に魅了されてそんなに日が経ってないので、憶測でしかものを言えませんが、役柄の天才カメラマンである太一くんと、多才な佐野晶哉くんにはそういう影みたいなところがリンクするんじゃないかなって感じました。

ただ、最初は暗い顔をしていた太一くん、岡崎の人々と会うにつれどんどん表情や声が柔和になって、すっごい人懐っこい太一くんになっていく。この人懐っこさというか、知らない街に単身乗り込んでいきながら、周りの人たちに愛されていく感じは、メンバーやファンの心をぐっとつかむ佐野くんの人懐っこさが投影されている感じがして、とても愛おしくなりました。

なによりやっぱり、私は彼の声が好きなんだと感じました。佐野くんの声は柔らかくて優しくて、すっと耳に入る。
余談で、私は中学生の頃、コーラス部に所属していたのですが、当時テノールをうたわれていた男の先輩の声が本当に好きで、喋り方まで含め聴き惚れていたのを思い出します。
佐野くんも高校時代は声楽をやっていて、その道も志していたそうですが、彼の歌い方はやっぱり声楽の道を通ってきた声なのだなとそれを知ったときにすごく納得しました。彼の通ってきた道筋も含めて、私は彼のことが好きなのだと(?)
映画に歌のシーンはないですが、晶哉くんの優しい、柔らかいまっすぐな声が、映画でもとても印象に残っています。

あと、出ている演者さん方があまりにも豪華すぎてびっくりした。一瞬のシーンに私でもわかる著名な俳優さんたちがたくさん出てきて何度二度見したことか。
エンドロールでは「友情出演」とあり、平泉さんの繋がりでご参加された俳優さん方のようですが、贅沢だったなー。

ものがたりのストーリーも、映画のキャラクターも、出演される方も含め、「誰かを想う優しさ」にあふれていて、とてもあたたかい作品でした。

映画を観に行ったあと、せっかくロケ地岡崎にいるのだから、と思い、どこかロケ地巡りができないかしらとネットで調べていたところ、映画の終盤の重要な舞台となる結婚式場が岡崎駅に隣接する「ララシャンスOKAZAKI迎賓館」さんであることがわかり、事前予約必須のパネル展をされていたのでダメ元で当日見学できないか電話でお伺いしたところ、快く受け入れてくださいました。

作品の余韻にヒタヒタにつかりながら、撮影地を踏みしめパネルを見てホクホクして居たら、式場の方のご厚意で太一くんが宿泊していたホテルの部屋、ウェディングフォトを撮っていた場所、そして挙式会場、披露宴会場まで見せていただいて、心遣いに感動しました。(しかも「こちら側が佐野くんが座っていた椅子ですよ」とかまでフォローも下さり、手厚かった……!)たまたまお時間の都合とかもかみ合ってのご対応だと思いますが、佐野くんのアクリルスタンドを握りしめてきゃっきゃする私たちに本当に優しく対応くださってありがたかったです。岡崎の方の優しさにも触れ、あたたかい気持ちになれました。


これを撮ってたら先にいらしてたAぇ担さんにすれ違い、
グッドです‼️👍🏻と拳を交わしました(?)
披露宴会場 ドラマを叩いていた場所はあのあたり……
太一くんが泊まっていた宿 めちゃくちゃ良いお部屋でした


岡崎旅のおわり、もうひとつ、岡崎市のロケ地マップには公開されていない太一くんが鉄道橋越しの夕日に向かってシャッターを切るシーンの場所に行ってみたくなって、Xに上がっているオフショットの一枚から友人とロケ地を考察しました。

なんとなくの土地勘はあったので、それがおそらく乙川沿いの遊歩道だということはすぐにわかったのですが、東海道ではないだろうから、最初名鉄本線か? などとあたりをつけていったものの少し角度が違い、、、もう一度グーグルマップを見返し、愛知環状鉄道の鉄道橋だ! と気づいたときには友人とワーッと盛り上がりました。(撮影地は、乙川ローラースポーツ場の手前の歩道でした)


ここでは!?と試行錯誤


ちょうど陽も落ちていたころだったので、太一くんと同じ角度で何度も写真を撮りました。こういうのも、ローカルな映画スポットの醍醐味ですね。


公式Xの写真との比較で並べてみる


縁があり、数年滞在した岡崎。いまは近くの市にいるのですが、私の個人的な都合で、来月からは九州に越すことが決まっています。
愛知県が地元ではあるものの、多分、もう簡単には帰ってこれなくなる。
長い付き合いにもなる友人ともしばらくお別れになります。
異動でしばらく訪れていなかった岡崎に久々に友人と訪れ、図らずとも住んでいた土地をめぐり、学生時代の夏休みみたいな時間を過ごして、その一日自体、私にとってあったかい大切な日になりました。

そんな時間をくれた佐野くんに、感謝です。

オーディオコメンタリーもあるとのことなので、出来ればもう一回は、観に行きたいなー。


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