2023年 Mt.富士ヒルクライム 初出場 66分06秒


【プロフィール】
名前:なぎ(凪、nagiと呼ばれることも)
身長:175cm
体重:62.5~63kg BMI 20.5 体脂肪率 14~16%
   BMI 20.5 だが上半身に貧弱なのでお腹周りの脂肪が多い…
年齢:41歳 さそり座
生息地:京都市
ロードバイク歴:6年目

戦闘力
1時間維持できるパワー
バーチャルだと285wくらい(SARIS H3)
実走270wくらい(パイオニア)
H3が上振れなのかパイオニアが下振れなのかは不明(汗) 

有名どころの峠のTTタイム(2023年)
大正池 18:15
花脊 21:30
再度山~六甲山 61:01 自走で1回だけ
Alpe de Zwift 42:17
Ven-top 64:23(2月) 69:29(5月末)

直近のレース実績
第35回ちくさヒルクラムレース(2023年5月) 
Aクラス 7位 タイム55:49 

【富士ヒルに挑戦すると決意してからの出来事など】
2022年1月 富士ヒル挑戦を決意
2022年5月 鎖骨骨折 入院と手術 富士ヒル含めレース3つDNS
2022年11月 新型コロナに感染 後遺症から復調するまで2ヶ月半かかる
2023年2月~ 様々なストレスから自律神経を乱し不眠症を発症
2023年6月 自律神経は回復傾向だが完治はしてない状態で富士ヒルに参加

富士ヒル当日のCTL100くらい

骨折、コロナ感染、自律神経を乱したときは本当に辛かった。


レース前1週間のトレーニング
土 大正池と湯舟の単独TT
日 Zwift Aペーサー 2時間
月 Zwift 低強度 2時間
火 Zwift 低強度 1時間ちょっと
水 Ven-Topアタック タイム69分(大焦り) 
木 フルレスト 
金 意図せずフルレスト 午後に酸素カプセル1時間
土 移動日 宿と受付会場を自転車で往復(約16km)


レース前夜の食事
いつも通り(笑)
コンビニで購入した生野菜サラダ×2、ミックスナッツ、ゆで卵、お豆腐バー、イワシの缶詰、白米300グラム、大量のサプリ類。

白米が多かった。お腹いっぱい。

レース当日朝の食事
デーツバー×2、ソイジョイ、ナッツバー、お土産でもらった和菓子、野菜ジュース、大粒ラムネ1袋、大量のサプリ類。お菓子ばっかやんw

サプリの内容については割愛します。
たくさんの種類を飲み過ぎているので全て記載するとドン引き確実(笑)
何が効いて効いてないんだか自分でもわかりません。


さて、ここから本題。


第19回 Mt.富士ヒルクライム
2023年6月4日(日)
スタート:第3ウェーブ
天気:快晴
風:ほぼ無風

この写真は前日。当日も快晴。雲はほとんどなかった。



【機材】
フレーム:S-WORKS Tarmac SL6 リムブレーキ
ホイール:フロントBORA ONE 35 CORSA グラフェン2.0 25C
     リア レーシングゼロ GP5000 CL 25C
ギア:フロント 52-36  リア 11-28
総重量:約7.1kg


自分には全く縁の無いリムブレーキのハイエンドバイクですが、本当に偶然のタイミングで棚ぼた的に入手。それまではコラテックのエントリーカーボンモデルに乗っていました。経緯は省きますがチームの先輩に感謝。
元々が軽いので特に軽量化に拘らず。ホイールは普段は前後ともBORA ONE35ですが、坂ではなんとなくレーゼロのほうが感触が良い気がしている。確信はありません。あとスバルラインの下りはアルミリムのほうが良さそうなので。

【目標】
65分切り ゴールドリング獲得
あわよくば年代別入賞(40~44歳カテゴリ)

【結果】
ゴールタイム:66分06秒
年代別 35位/1051人(男子40~44歳)
41歳ランキング 11位/209人
総合 161位/7196人

ゴールドは遠い…

経過タイム
どこを何分で通過したとかほとんど覚えていないのでStravaのそれっぽいセグメントを参照

わかりやすいと思ったセグメントを選出

ここには乗せいていないセグメントを含め、だいたいの通過時間を記載
料金所 1:42
1合目下駐車場 10:54
1合目 16:33
2合目 26:56
3合目 36:22
大沢駐車場 48:40
奥庭 60:50
ゴール 66:06

最強ヒルクライマーさんが作ったゴールドペース表
当日のパワー


【展開】
※記憶が曖昧ですができるだけ思い出して書きます。
事実とは異なっている点もあると思いますがご了承ください。

京都の仲間のところに行っていたら並ぶのが遅くなり第3ウェーブの中程より後ろのスタートとなりました。
会場を出て計測スタート地点までに先頭の方に上がりたかったのですが、かなり混み合っており、トレインを組んで一緒に走ろうと事前に約束していた仲間達となかなか集まることができず。焦りがあったがなんとなか合流。合流してから計測スタート地点までも会話が聞こえてきたりでゆっくりペース。自分の中では凄く焦りました。

そんなこんなで、計測スタート地点を通過。
最初はチームの先輩が牽引。しばらくして丁度良さそうなトレインに牽引していた先輩がドッキング。なんとなくペースが遅い気がしていた。
しかし一緒にトレインを組んでいた仲間の何人かは既に辛そう。辛そうな声が聞こえてきて先輩が少し緩めた気がした。1合目過ぎで既に遅れを感じていて、サイコンを見たら16分を過ぎていたのを記憶している。

ゴールドトレインは遙か先。追い付くことはまず無理だ。
このペースでは目標を達成できないと判断、仲間には本当に申し訳ないと思いながらもペースを上げた。チームのコーチに「自分の目的達成のためなら躊躇うな」と言われてたのがずっと頭にあった。

そこからは速そうなトレインを転々としてどんどん前に上がっていく。気付いたら京都の仲間はいなくて、野良の脚の合う数人でローテして少しずつ前に上がっていった。かなりキツイがなかなか良いペース!
その数人も、YouTubeでたまたま見つけた動画を確認したら9.5km地点で既に3人になっていた。

牽引している赤いジャージが僕

しかしこの後、気付いたら僕ともう一人(写真の真ん中の人)だけになっていた。声には出さなかったが頭の中で「マジかー!二人は苦しすぎる!」と叫んだ。

苦しくも二人で回していたら「あと半分!頑張りましょう!」と声を掛けてくれた。これがめちゃくちゃ嬉しかった。しかし僕は返事をする余裕がなく、小さく「ハィ…」と答えるのがやっとだった。声が小さすぎて無視されたと思われたかもしれない。
この人のことだけは絶対に覚えておかなければいけない!と思い必死に踏みながらもゼッケンナンバーを何度も頭の中で読み上げた。
この方、ダンシングを多用されていて、ダンシングの度に加速するのでツキイチするのがかなり苦しかった。
斜度が緩んだ区間では積極的に前に出て踏んだつもりだけど、牽いて貰っていた時間の方が長い気がする。

僕はギリギリ耐えられる強度で踏んで、ツキイチも必死。二人ではあったがタイムは結構巻き返したと思う。追い抜くことはあっても抜かれることはなかった。
しばらく二人で回していると後方から凄い速さで1人上がってきた。ジョイントするか一瞬迷ったが、あまりにも力強く凄いスピードで追い抜いていくので「あれは無理です、見送りましょう」と意見が一致した。あ、ここで初めてまともに声を出したかもしれない。

その後も2人で3合目の途中まで走ったところで、僕が前にいるタイミングで後方から2人組が上がってきた。頑張ればジョイントできるかもしれないが僕はもうずっとギリギリのところで踏んでいる。踏ん張ってジョイントしようと脚に力を込めてみたが直ぐ無理だと悟り「ダメです、、、」と力ない言葉を出した。
それを聞いた一緒に走っていた人はダンシングしてその2人にジョイント。僕はそこにジョイントできるだけの脚はありませんでした。力のなさに悔しさを感じた。しかしここで諦めるわけにはいかない!例えゴールドに届かなくても単独走になったとしても最後まで諦めず踏み続けると決めていたのだ!

「あ、あの人のゼッケンナンバーなんだっけ?」
もうすっかり記憶から抜けていた。。。本当に申し訳ない。

3合目の途中からゴールまでは完全に独走でした。
勾配が上がる場面では失速したと思いますが、追い抜かれることはなく、最後の得意な平坦区間ではスピードを上げて次々と追い抜いていきました。単騎でトレインも追い抜いた記憶があります。Stravaで確認したら平坦区間は平均38.1km/h出ていました。余裕を残してゴールしても後悔するだけだと思い、最後まで諦めずとにかく踏んだ。
実はこのときゴールまでの距離を1km短く勘違いしていて、もしかしてゴールドあるんじゃね?って思いながらスピードも出て沢山追い抜かしてハイになってこの日一番気持ち良くなってた(酷い勘違い)
3つ目のトンネルはまだか!?早く!サイコンを確認してこの時点で距離23kmを超えていたので、ここで勘違いに気付く。心折れそうになりながらも諦めずとにかく踏む。3つ目のトンネルが見えた「キター!」頭の中で叫んだ。どの辺りか分からないけどサイコンのタイムが65分を超えたのを確認した、、、
平坦で踏みすぎたせいでゴール直前の斜度が上がる場面で踏めない。思わずインナーに落とした。ゴールドはもう無理だが1秒でも速く!と思い必死で回した。

【ゴール】66:06
ゴールラインを切ったときサイコンは1:06:09を表示していた。
目標は達成できなかったけど、妥協せず限界まで出し切る悔いのない「走り」はできた。ゴール直後は満身創痍でやり切った感で満ちていました。これが実力。悔いはない、と。

ゴール後は仲間、友人、知人たちと談笑。
僕より前でゴールした人たちの状況が全く分からなかったが、友人達が目標であったゴールドを獲得したと聞いたときは本当に嬉しかった。
もちろん目的達成できなかった人も多数いるわけですが、、、

【加筆 振り返り】

stravaでのタイム差比較。

前方のゴールドトレインでゴールしたTakaさん、後方のゴールドトレインでゴールした あふろさん とのタイム差比較。グラフで見ると分かりやすい。
11km辺りまではふろさん達のトレインと遜色のないペースだったようだ。ここから一気にペースダウンしたのは自分のトレインが3人から2人に減ったあたりと一致する。やっぱり富士ヒルはトレインが重要なんですね。
16km辺りからほぼ単独走。
ここから急にあふろさん達のトレインと差がひらく。
15~22kmまでTakaさん達と差がひらいていないので、ほぼ単独でゴールドトレインと差を広げていない自分なかなかやるじゃん!っと思っていたら、Takaさん達はこのあたりではゴールドを確信していたらしく、安定なペースを維持していたようです。いかんいかん、天狗になったらダメだ。

加筆ここまで。


【下山】
下山パトロールの印を付けたライダーのすぐ後ろを距離を保って下っていた。スピードを出しすぎず安全に。流石である。
安心しながら下っていると思考も巡るようになり、一気にいろんな気持ちが込み上げてきて自然と涙が流れてきた。歯を食いしばって泣いていまいた。
目標に向かって必死に努力した。迷惑をかけた家族も、チームの仲間も、SNSで繋がったたくさんの人たちが応援してくれた。
やっぱり悔しです。めちゃくちゃ悔しいです。悔しくないわけがない!
ヘルメットのバイザーの下は涙で溢れていました。

下山の1合目辺りでは平常心を取り戻していたが、この辺りで後方から僕を追い抜くときに身体が接触した人がいた。何も言わずパトロール員も追い抜いて走り去ってい行ったので、このときはいろんな感情より怒りが大きかった。ヘタしたら下りのスピードで落車して大けがをしていたかもしれない。
マジで安全に下ってくれ…


【本音】
自分が選んだスタート時のトレインに不安はあったけど不満も後悔もありません。これは本音。
先日のちくさヒルクライムレースで競ってタイム的には自分と同じくらいのあふろさんが、今回のレースで前方のゴールドトレインに乗って無事にゴールドを獲得していました。「自分もその集団にいれば…」なんて考えたりも当然しました。色んな葛藤はあったけど、ゴールドリングを獲得できるトレインに乗れば問題なくゴールドを獲れるフィジカルがあったとしても、そこに乗れない、乗らない選択をした、結果ゴールドを取れなかった。それが結果であり実力です。
実際に前の集団では落車があったようですし、自分がそこにいたら巻き込まれていたかもしれません。レースは「水物」とチームのボスがよくいいます。それは富士ヒルでも同じだと思います。結果が全て。タラレバな言い訳をしても仕方がないし、するのもカッコ悪い。

この一年半は家族にかなり迷惑をかけたと思う。目標を達成して早く終わりにしようという気持ちもあった。一年半、気持ちを絶やさず頑張り続けるのは、正直ツライいときもあった。ゴールドを獲ったところでそれが何になるかと問われれば答えられない。でも大人になってこれほど本気で取り組んだことは他になかった。何か一つ確固たる目標を決めて本気で挑戦したかった。その姿を家族に見て欲しかった。
結果は伴わなかったけど。

家庭の事情もあって来年も富士ヒルにでられるかわからないけど、可能であれば挑戦したい気持ちはあります。その時のために気持ちは絶やさずできる範囲でトレーニングには打ち込みたい。

ということで、今後の目標を掲げておきます!



【来年の目標】
< 富士ヒルゴールド獲得&年代別入賞!! >

1.高い目標を掲げてイキって自分を鼓舞する。
2.バカみたいな夢を追いかけている自分を信じる。
3.凹んで挫折しそうなるかもしれないけど皆が見ていると思って立ち上がる努力をする。
4.自分が壊れる程の無茶はしない。
5.全てに感謝する。

いくつかは尊敬する人の言葉です。

今回の失敗は自分にプラスになったと思っています
もし 一発ゴールド獲ってしまったら天狗になっていたと思う。
しかも希に見る恵まれた天候での目標不達。
一方的にライバル視していた人たちのゴールド獲得を目の当たりにして、先日までのゴールド獲得という目標(憧れ)は通過点にかわりました。
年代別入賞はゴールド獲得を意味します。そうです、ゴールドは通過点。
年代別入賞を目指す意気込みでないと今後の成長は無いでしょう。
惰性で続けたくはないのです。
目標は高すぎるぐらいの方が良い。

僕はもっと強くなれるはず!

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