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「螺旋じかけの海」の出版契約を解除しました

「螺旋じかけの海」1・2巻の講談社様との出版契約を解除させていただきました

品切重版未定のまま実質上の絶版状態であったので、申し出の上解除させていただきました。おそらくこれで正式に絶版扱いになります。

・書店流通分の在庫は回収等はなくそのまま販売になります
・現在kindle 等で配信されている電子書籍は11月30日をもって配信停止になります
→後日、私家版として編集し直したものを年内に配信できるよう手配中です
(フォント・表紙等が変更になりますが内容はほぼ同一の予定です)
・11月30日までに購入していただいた講談社版の電子書籍は11月30日以降も読めます(そのように聞いていますが誤認ありましたら申し訳ありません)
・個人として同人誌等で続編作成が可能になりました
 既刊分を同人誌として再販するかは検討中です

2巻が出てからしばらく経ちますが、忘れていたわけでも忘れたかったわけでもなくこの二人がずっと描きたいと思っていました。続きを描くために色々試行錯誤してみましたが、当面個人として続きを描く方法を取ることにしました。

現状このような状況になってしまいましたが、螺旋を担当していただいた編集者さんと当時の編集長には大変感謝しています。
ほぼ全通か全描き直しか、みたいなネームの通り方でしたが笑、担当さんは私が描きたいものをよく理解して適切なアドバイスしてくれる方でした。すごく描きやすかったですし、本当に好きなように描かせてもらったと思います。
そもそもこういった作者の漫画を連載の形態にして単行本までもっていただいただけで十分よくしていただいたと思います。
契約解除も申し出の通りに特に問題なく(あったのかな…)手続きしていただけました。

もともと兼業かつ不定期連載であったこともあり、出す際には自分にできる限りクオリティの高いものをと心がけてはいたのですが、やはり今のご時世的にスパンが長いというのは商業的に厳しいものがあるようです。(商業的に成り立つような現実舞台かつ売れ線の漫画を描いた上で続巻を…という要望に応えるのは頑張ってみたもののやはり自分には無理でした(スミマセン))
ただ自分の生活形態では制作量を上げるのは難しく、かつそれなりに重めの内容の話を描こうとすると1話が長めになることから頻度を上げるのも難しいため商業ベースに乗せて続きを描くのは難しいと自分でも判断しました。
悩む中でコミティアに出たり色々試してみて、これは自分で描いていけるんじゃないかな…?とふんぎりがつき、2巻から3年近くたったこともあり、契約解除とさせてもらいました。個人で描ける方法は昨今増えつつあるので、実験と試行錯誤を繰り返していきたいと思います。
他に商業の仕事をお声掛けいただくこともあり、あまり量の多くないものは時々していくこともあるかと思いますが、それとは併行して自分のベースとして螺旋の続きは作っていきたいと思います。
細々と個人での告知と活動がメインになりますので、どうか発破をかけご協力いただければ幸甚です。

手紙をくれた人、ずっと続きを読みたいと言ってくれた人、いまだに感想を書いてくれる人、どうもありがとうございます。
同人誌、わざわざイベントで本を買いにきてくれた人、割高なのに通販で買ってくれた人、少し自信がつきました、どうもありがとうございます。
同じ商業媒体で続巻をお届けすることができず申し訳ありません。
他にも出したいものがありまだ専念はできませんが、1年に1本でもゆっくりでも続きを描いていきたいです。

元々が遅筆な描き手でもあり恐縮ですが、気長におつきあいいただければ幸いです。

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※追記 新装版が配信になりました↓