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【背腹理論】6/22,6/23新馬戦見解【2024-2025】

こんにちは、こんばんは、せばら三四郎です。

今年も何月まで続くかはわかりませんが新馬戦の見解と振り返りをやっていこうと思っています。

今年は主に芝のマイル~中距離に絞って予想していこうと思っています。
短距離戦に関しては正直自信が無いのと見方がもう一つわからないので今年は基本的には割愛していくつもりですが、書きたいことがあるレースについては触れていこうと思っています。

今年の背腹理論、「背腹理論ver3.0」の考え方としては
血統:ポテンシャル
背腹:ポテンシャルを引き出すための器
測尺:その馬の適性、特徴、スケール感を測る指標

新馬戦で重視するのは血統と背腹で上のクラスで通用するかどうかの見極めに測尺を利用するというのが今年の考え方になります。

昨年までは有力馬について片っ端から触れるような書き方をしていたのですが今年は予想を出してからそれに合わせて書いていく形に変えてみます。

新馬戦前の読み物程度に楽しんで頂ければ幸いです。
馬券は自己責任でおねがいしますm(__)m



6/22(土)東京5R 芝1800m

予想

◎テーオーシュタイン
〇ソロモン
▲コスモキャバリエ

各馬解説

◎テーオーシュタイン
ワールドエース産駒。
半兄にブラックボイスを持つ血統。
ブラックボイスは今は障害で活躍していますが、元々は平地で2勝。
やや詰めの甘さがあり芝では1勝クラス止まりでしたが2歳の早期から走った馬でした。
それ以降の産駒はあまり活躍していないのですが血統の組み合わせとして
母の持つStorm Cat, Unbridled's Songを活かし切れていないように感じていて
初仔のブラックボイスはディープ全兄のブラックタイド産駒。
そして当馬はディープ後継のワールドエースということで久々に相性の良い種牡馬との配合だと思います。
また一つ下もワールドプレミアと配合しており、生産側の意図も感じます。

背腹的には及第点以上の評価。
トモに丸みがあり背中の出来も良く馬体的な面では基本的に良い評価をしていました。
2歳写真を見てもトモの形の良さを保ちながら良い成長をしているように思いました。
測尺的にはやや小柄で当日は440あれば大丈夫かなと思っています。それより小さい場合は少し気になる所。
バランス自体は元々良い馬なので早期から走れるタイプだと思っています。

調教映像では坂路で併走相手に遅れていましたが、相手が3歳OPのペアポルックスで坂路は良く動きますしなおかつスプリンターなので遅れは全く気にする必要はないと思います。
気性的にも初戦向きな感じはしますし、コースでは終い失速した内容ではありましたが6F79.1と80秒を切る猛時計を出していたので個人的には良い評価をしています。

当日は3人気くらいであれば美味しいかなと思っていて、他の評判馬を負かせるだけの下地は持っている馬だと思っています。


〇ソロモン
1週間だけ来日するD.レーンと堀厩舎の黄金タッグ。
メイケイエールの全弟。

背腹的にはまずまずの評価。あまり好みでは無い体型ではありましたがトモの形には良さがあり背中もそれなりに出来ているように思いました。
切れるというタイプではないと思うので前で押し切る持続力型なんじゃないかなと想定しています。
測尺的には大柄な馬で、姉のメイケイエールがどんな測尺だったのかわからないので比較は出来ませんが距離的には中距離で良いように感じます。
案外馬体のバランス自体は良い馬だと思っています。

調教映像を見るとやはり切れはあまり感じませんし併走でも遅れていたりしていましたが6/6に3頭併せ真ん中で追い切った時の動きは初戦的には及第点に感じました。

あまり評価は高くしていないのが正直な所なのですがなにせ鞍上がレーンなので昨年のことを思うと教育ではなく勝ちに行く騎乗をすると思うので軽視は出来ないと思い2番手評価にしました。

▲コスモキャバリエ
ダノンバラード産駒。
配合が中々チャレンジャーでAngelic Song= Devil's Bagの3*3全兄弟クロス持ち。
加えてSSの3*4も持っていることからHaloで見た時に21.88%というかなり濃い血統。
気性面の不安はありそうな血統ですがハマれば凄そうだなと素人目に感じる血統です。

背腹測尺的な情報は特になし。
2歳写真を見るとバランスは良さそうに見えました。

調教の動きは出走馬の中で一番良く見えました。
脚の回転的にはこれくらいの距離が良い馬でまだ幼さも見えますが追い出されてからの反応の良さはなかなか良かったと思います。
Angelic Songらしいというかダノンバラードらしい感じの伸び脚に見えたので好位から押し切るのが理想のパターンかなと思っています。

実質動きで評価した馬なので実際レースでどうなるかは未知数ですが、賭けてみる価値はある馬だと思っています。
もしここでダメなら福島の1800mで勝ち上がるんじゃないかなとそんな予想までしていますが・・初戦からどんな走りを見せてくれるか楽しみです。


馬券の方針

もう一頭気になる人気馬にワンモアスマイルが居ます。
元々ソロモンとどちらを2番手評価にするか悩んでいました。
時計的にはしっかり出ていて人気すると思うのですが動き的にはやや緩く首も少し高い感じで個人的にはこれで信頼するのは危険かなと判断しました。
あと血統的に気になるのはイスキオス
まだ体力的にはどうかなと思う部分もありますが血統的にはベストな条件だと思うので注意が必要だと思います。
印を付けた3頭で決まってくれるのが理想ですが、紐的には少し広げた方が良いレースかなとは思っています。

6/23(日)京都5R 芝1800m

予想

◎サラコスティ
〇エリキング
▲テーオーミリカン

各馬解説

〇サラコスティ
池添学厩舎のSライン牝系馬。
言わずと知れた能力の高い牝系の馬で当馬は父エピファネイア。
サンデーレーシングのエピファネイア産駒はこれまでもう一つ奮っていない点は気になりますが、血統的なポテンシャルそのものは高い馬だと思います。

背腹評価は及第点以上で背中、トモの出来は目立つものがありました。
2歳写真を見ると馬体の完成度としてはまだもう少し成長が欲しいなというのが第一感ではありましたが質感は流石良血馬という感じで品の良さを感じました。
測尺的には及第点以上の評価ではありましたがもう少し成長が欲しい部分もあって伸びしろのある馬体だと感じています。

調教映像は坂路のみでしたが重心の低いフォームでブレずにしっかりと走れていたのでかなり好感を持ちました。
坂路、コース共に加速ラップでしっかり走れていたので数字としても問題はないように思います。

持っている素質そのものはある馬だと思いますし調教の動きを見ても現時点でこれだけ動けているなら初戦から問題ない仕上がりだと感じました。
相手も非常に手強そうな予感はありますが勝ち負けを期待出来る一頭だと思います。

〇エリキング
今年のPOGでもかなり話題になっていた一頭。
藤田晋オーナーの持ち馬で中内田厩舎×川田騎手の黄金タッグ。
血統的にはキズナ×母父サドラー系という組み合わせでこれまでは牝馬での活躍が目立つ配合で牡馬ではまだ当たりが出ていないというのは少し気になる組み合わせ。
とはいえ血統のポテンシャルそのものは高いと思うので当馬が初の当たりになるかもしれません。

背腹的には及第点の評価。背中の出来もトモの形もまずまずで特に悪いと感じる部分はないという印象でした。
2歳になってトモのボリューム感には迫力があり背中もしっかりしてきてキズナ的なパワフルさと欧州馬的な重厚感みたいなものが出てきたように感じました。
測尺的にはバランスは取れていて及第点の評価。
個人的には本格化は3歳秋以降のイメージを持っています。

調教映像は残念ながら無し。
ただ坂路、コース共に加速ラップを踏めており時計的にも言うことはありません。

欠点という欠点がなく平均点の高い馬という印象を現時点では持っています。
タイプ的には馬力型だと感じているのでスピードや切れという部分が実戦でどの程度あるのかは気になる所。
実際当日の馬を見てみないと何とも言えない部分はありますが初戦から走れてもいい馬だとは思っています。


〇テーオーミリカン
新種牡馬ウインブライトの産駒。
近年はやや大人しいものの多く活躍馬を輩出しているエヴリウィスパーの牝系。
構成的にアドマイヤコジーンの主張が強くなりそうな配合で道悪への適性はもしかしたら高くなるのかなと予想しています。

背腹的には及第点、芦毛の分わかりにくいですがトモの形は良く背中もそれなり。全体的にもう少し筋力がついていればより評価出来たという具合でバランス自体は良い馬だと思います。
測尺的には高評価、ステイゴールドの系統だけに成長すれば面白そうな数字です。

調教の動き的にはまだ少し物足りない感じはありますがそれなりだと思います。
時計的にはまずまず出せているので悪くないように思いました。

3頭目に相当悩んだのですが背腹評価優先でこの馬にしました。
実際何kg程度で出てくるのかあまり想像も出来ていませんが質はまずまずの馬なんじゃないかなと思っています。


馬券の方針

サラコスティvsエリキングの一騎打ち感のある構図でどちらを上に取るか悩みましたが情報の多さも加味してサラコスティに。
素質的には甲乙つけがたい馬だと思いますが個人的な評価としてもサラコスティの方を元々高めにしていたので予想にも反映させました。
3頭目はテーオーミリカンを挙げましたが正直混戦だと思います。
当日の出来が良い馬や馬場に合いそうな血統な馬を選ぶのが良いのかなというのが個人的な見解です。


その他の新馬戦の個人的な注目馬

6/22(土)東京6R 芝1400m

・コウソクグルーヴ
伏兵的な狙いという意味で紹介。
同父のコラソンビートっぽい形で1400は合いそうなイメージ。
小柄牝馬だと思うので仕上がりは早く初戦向き。
紐穴的な狙いで注目しています。

調教を見た感じだとサトノカルナバルが一番良さそうでした。
騎手のアクションに素直なイメージで特に悪い部分は見えませんでしたし実戦でも走ってきそうな雰囲気があります。
デアマトローナはトモが千代の富士。1400がベストというイメージではありましたが調教の動きの判断が難しい所。当週追いの動きは良かったものの時計を出した1週前の動きがどうも伸びを欠くという感じがして少し気掛かりな部分ではあります。
国枝厩舎の初戦ということもあって予想的にはサトノカルナバルの方を上にしています。

6/23(日)東京5R 芝1600m

・ジョリーレーヌ
背腹的にはやや立ち繋ぎ気味なのは気になるものの馬体の造りは及第点以上に見えました。
やや気の勝ったタイプには見えますが調教での動きも良く初戦としては上々の仕上がりに見えました。

このレースではヴァルキリーバース、ディペンダブル辺りが対抗馬になりそうですがヴァルキリーバースは調教の動きがもう一つに見えたのとディペンダブルは調教の動き自体は良いのですが馬の造りが流石にこれは砂に適性があるんじゃないかと感じたので血統的には今イケイケの組み合わせですがここは少し評価を落としています。




最後に

今週は悩ましいレースが多かったです。
京都の1800m戦は今年も素質馬が出てきた印象でどんなレースになるのか楽しみです。

ただ馬券的に期待しているのはその他で挙げたコウソクグルーヴとジョリーレーヌだったりします。

難しいレースは多いですが今週も新馬戦を楽しんでいきましょう。それでは。

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