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【背腹理論】6/1,6/2新馬戦見解【2024-2025】

こんにちは、こんばんは、せばら三四郎です。

今年も何月まで続くかはわかりませんが新馬戦の見解と振り返りをやっていこうと思っています。

今年は主に芝のマイル~中距離に絞って予想していこうと思っています。
短距離戦に関しては正直自信が無いのと見方がもう一つわからないので今年は基本的には割愛していくつもりですが、書きたいことがあるレースについては触れていこうと思っています。

今年の背腹理論、「背腹理論ver3.0」の考え方としては
血統:ポテンシャル
背腹:ポテンシャルを引き出すための器
測尺:その馬の適性、特徴、スケール感を測る指標

新馬戦で重視するのは血統と背腹で上のクラスで通用するかどうかの見極めに測尺を利用するというのが今年の考え方になります。

昨年までは有力馬について片っ端から触れるような書き方をしていたのですが今年は予想を出してからそれに合わせて書いていく形に変えてみます。

新馬戦前の読み物程度に楽しんで頂ければ幸いです。
馬券は自己責任でおねがいしますm(__)m



6/1(土)東京5R 芝1600m

予想

◎ウィンターベル
〇デバッグ
▲マイネルレクエルド
△テーオームサシ
☆キッズウルマ

各馬解説

◎ウィンターベル
今年の木村哲也×C.ルメールコンビの一番槍。
ノーザンファームのバゴ産駒の打率の高さというのは良く知られていることで当馬はそれに該当。
血統構成的にはステラヴェローチェをドイツ血統でスタミナ寄りにしたという感じで本質的にはおそらく中距離型。

背腹の評価としては1歳時は一見すると目立たない馬体ではあるものの背中は出来ていてトモの形にも丸みがありバランスが良いという印象。
2歳になっても元々のバランスが崩れることなく成長し、瞬発力のありそうな造りに見えます。
測尺的な情報はあまりなく、460kg程度という噂。初仔ということもあり
馬格が心配されますがこの程度あれば問題ないと思っています。
首は少し立っているようにも見えるので頭は少し高い馬かもしれません。

調教映像を見ると首の使い方や気性面にはまだ課題を残すもののフットワークそのものには非凡なものを感じました。
調教時計を見ても1週前に6F全体で83.3、終い3Fを14.1-12.7-11.5の加速ラップでまとめており新馬戦とすればまずまず評価出来る時計を出しています。
臨戦過程に関しては正直詳しくないものの、かつて指名していた同厩舎のノッキングポイントの新馬戦前の調教パターンとも似ていたので良い調整が出来たのではないかと思っています。

POGの指名馬でもあるだけに勝って欲しいというのが正直な所で本命に。
週末の天気も血統的にはプラスに働くと思っています。
他のマイル適性の高い馬にやられる可能性はありますが、確実に上位争いはしてくれると思っています。

〇デバッグ
調教の具合、そしてマイルへの適性という意味ではメンバー中1番の馬かもしれません。
父はダイワメジャー。兄弟は二頭とも勝ち上がっており、血統的にアベレージは高いです。
背腹的には背が出来ていてトモもしっかりしており早くから活躍しそうな印象はありました。
測尺的評価はあまり高くありませんでしが、距離適性としてはマイル付近で体重も順調に増えていれば480程度はあるんじゃないかと想定しています。

調教の動きはメンバー中No.1と言っていい動き。
良い具合の前進気勢がありフォームもまずまず、追ってからの反応は速く、仕上がりとしては全く問題ないように感じました。
実際の時計としても当週で6F全体81.8,終い3Fを12.9-12.0-11.4と、今年の美浦の時計は出過ぎている感があるとはいえ流石に良い時計だと思います。

前述のウィンターベルよりも舞台適性、仕上がりに関しては上かなと思います。
あとは週末の馬場をこなせるかと実戦で追い出された時にどの程度味があるかという所ではありますがウィンターベルと甲乙つけがたい一頭なのは間違いありません。

▲マイネルレクエルド
血統的には特に強調する点は無さそうですが、馬券的にダノンバラード産駒なので今後福島の未勝利戦に出て来ることがあれば要注意かなとは思っています。

2歳時の写真を見るとトモにもう少しボリュームがあればという感じはありますがバランスは良いですし、馬はしっかりしているように見えました。
調教の映像はないものの内容は良いので初戦から行けそうな馬かなと思いこの評価にしました。


△テーオームサシ
新種牡馬のナダル産駒ということもあり芝への適性にやや疑問符は付くものの馬の出来具合と調教時計でこの評価に。

☆キッズウルマ
木幡巧×牧厩舎のライン。
時計は出ている部類で動きを見ても気性的な幼さは感じるものの初戦向き。


馬券の方針

ウィンターベルとデバッグの一騎打ちというのが個人的な予想で
配当次第ではありますがこの2頭を1,2着、1,3着にした3連単フォーメーションが良いのかなと思っています。

6/1(土)京都5R 芝1600m

予想

◎ショウナンザナドゥ
〇ダノンフェアレディ
▲マギームーン
△ジャスタパーティー
△ヴェーヌドール
☆マテンロウコマンド

各馬解説

◎ショウナンザナドゥ
ノーザンFのキズナ牝馬。
実はこの馬まで9年連続で牝馬が産まれているミスエーニョの仔。ちなみに翌年はついに牡馬を出産。
血統的にはStorm Catをクロスしていることがこれまでのキズナ産駒を見るとあまりプラスに働いているような感じがしないのは気になる所。

2歳写真を見た印象としては馬体の厚みみたいなものはもう少し出て欲しい感じはあるもののトモの造りは良く見栄えのする馬だなという印象。

調教の動きはメンバー中一番良く見えました。
まだ少しふわっとするような所はあるものの動きの質自体はとても良かったように思います。

気性面に若干の不安はあるもののこの血統の特徴みたいなものでもありますし、この動きなら勝ち負け出来ると思います。

〇ダノンフェアレディ
こちらも
ノーザンF生産のキズナ牝馬。
母は毎年POGでも話題になるアルゼンチン牝系のメチャコルタ。
牝系にGone Westを持っているのは◎
POGでも指名候補に入っていた馬ではありました。

背腹的には如何にも切れそうな牝馬という感じで良い印象を持っていました。
測尺的には1歳時の馬体重に少し不満はあったものの2歳では450kg程度まで増えておりバランス自体は取れているのでそれなりにはしっかり走ってくるだろうという見立てをしていました。

調教映像を見ると時計自体はとても良いのですが、終いの動きにはどこか物足りなさも感じる動きでもう一伸びあればなというのが正直な感想でした。
兄弟ももう一つギアが上がり切らない走りをする印象だったのでやや詰めは甘い馬かもしれません。

とはいえこの血統構成にダノックス×川田騎手となると初戦での上位争いは堅いように感じます。


▲マギームーン
NICKS×庄野厩舎×スワーヴリチャード産駒というかなり色気を感じる組み合わせ。
母のストロベリームーンはダートの短距離戦線を主戦場にし中央で5勝をマーク。当馬はその初仔。
馬体写真等は一切なく背腹、測尺に関しては不明。
坂路での映像を見るとある程度の前向きさとそれなりの体幹の強さは感じる走りをしているように見えました。
コースでは全体時計は6F85.0と平凡なものの加速ラップから終いは11.5をマークしており及第点は与えていい内容だったと思います。
実際どのくらいのサイズでどんなタイプの馬なのか見てみないことにはわからないというのが正直な所ですが案外初戦からやれてもよさそうな感じはします。
母の主張が強ければ砂に出ている可能性もありそうですが警戒は必要な一頭だと思っています。

△ジャスタパーティー
藤田晋オーナーのセレクトセール当歳高額馬。
父モーリス母父ディープインパクト、母系はモシーン。
モーリス×モシーンといえばダノンエアズロックが記憶に新しい所ではありますが当馬は間にディープインパクトを持つ構成。
全姉のベランジェールは現状未勝利。キャリコの仔は個人的なイメージではあまり切れないというか上がりが早い決着は得意ではない印象で、京都開催はやや不向きなんじゃないかと思っています。
馬体的にはデインヒルの主張が出ているトモの造りではありますがまだ胴の厚みが足りないような印象を受けました。
調教の動きを見ても時計こそ出ていますがまだ幼いし怪しいというのが正直な感想です。
まだかなり怪しい面は多いものの消去法でこの印を一応つけています。
実戦でどんな走りを見せるのかは気になる所。

△ヴェーヌドール
新馬戦のエピファネイアということもあり念のため。
元々背腹的には良い評価をしていましたが、調教時計を見ると坂路で51.2とよく動けているのですが、コースでは終いにかけて失速しているラップが目立つのはかなり気になります。

とはいえエピファネイア産駒ということもあり実戦で変わってくるタイプかもしれないので一応この印にしています。

☆マテンロウコマンド
△印を付けた馬よりもパンチが効いた馬だなぁという印象。
坂路で前の馬をあれほど抜きに行く馬っていうのは中々お目に掛かれないというか初めて見ました。
それ故気性面の危うさがありそうな気配もしますが鞍上は癖馬のスペシャリスト横山典弘騎手ですし、徐々に馬を作っていく感じになるのではないでしょうか。
コースでの時計がもう一つなのは気になる所で、こればかりは実戦を見ないとという所。
父はドレフォンですし砂で一変というタイプかもしれませんが面白い馬だなという印象が強かったので印を打ちました。

馬券の方針

ショウナンザナドゥかダノンフェアレディか人によって判断が分かれる難しいレースだと思いますが僕はショウナンザナドゥに◎を打ちました。
基本的にはこの牝馬2頭の争いになると読んでいますが、マギームーンやマテンロウコマンド辺りの爆走もありそうなのでザナドゥからその辺りに馬単マルチは買っておこうと思っています。


6/2(日)東京5R 芝1600m(牝馬限定戦)

予想

◎エンブロイダリー
〇ミリオンローズ
▲エストゥペンダ
△クライスレリアーナ
☆ウインイザナミ

各馬解説

◎エンブロイダリー
新種牡馬アドマイヤマーズの産駒。
母はビワハイジ一族の血を引くロッテンマイヤー。
アドマイヤマーズに関しては父ダイワメジャーの良い所が出れば早期から中々の活躍馬を出すんじゃないかと期待していて、アドマイヤマーズ自身
ダイワメジャーの影響が強く出ていた馬だったと思っているのでその期待値は高いです。
当馬は母父クロフネという構成で血統の相性は正直未知数ではあるものの
母父クロフネで牝馬限定の東京芝1600mというのは条件適性としてはかなり高いものがあると見ています。

背腹的には1歳の段階で背中は出来ているしトモのボリューム感もまずまずで少し全体のバランスが窮屈に見えるのと若干の緩さは感じたものの及第点以上の評価はしていました。
また、切れるという形ではないもののダイワメジャー系と考えればこれで良いと思います。
2歳になるとお腹周りがスッキリして、背、トモ共に良い具合に成長していました。
測尺的には馬格がありながら良いバランスをしている馬で新馬戦を勝てれば上のクラスでも通用するようなスケールを感じます。

調教を見るとまだまだ幼さや危うさが目に付く部分はあるものの
6F全体を81.6、終い3Fを13.2-11.8-11.1とかなりの時計でまとめており
初戦から態勢は整っているように思いました。

そして鞍上がJ.モレイラということでこの手の馬の扱いには長けていると思いますし去年のD.レーンの騎乗を思うと良くも悪くも短期免許の騎手だけにしっかり勝ちに行く競馬をすると思います。


〇ミリオンローズ
今週の新馬戦調教で一番話題に挙がっている馬。

スワーヴリチャード産駒で母は良質なスピードを伝える印象のあるマンビア。
兄弟には短距離での活躍馬が多いものの、ハーツクライと配合した
サンテローズは中距離戦線で活躍しており、体質さえ無事なら重賞級だったと今でも思っている馬でした。

背腹的には最高クラスの評価をしており、まず間違いなく走ってくるんじゃないかと思っていました。
測尺的にも良い数字だったのですがどうも馬体が思った程増えていないみたいな情報があったのでその点は少し気がかりだったりします。

460~470kg程度あればかなり走るんじゃないかと思っていたですが調教映像を見ても少し華奢な感じに映るので案外430~440くらいの馬かもしれません。

調教ではラスト1Fで10.9という時計が話題になっていましたが全体としては84秒台で終い重点という内容。
加速した時の脚捌きの鋭さを見ていると兄のダノンジャスティスに良く似ていて距離は1600mよりむしろ短い方が良いんじゃないかなとも感じています。

初戦から上位争いする能力は持っていると思いますが1600mという距離で最後まで持つのかは個人的には少し気になる部分ではあります。


エストゥペンダ
新種牡馬サートゥルナーリアの産駒。
血統的な評価は新種牡馬だけになんとも難しいですが、ノーザンダンサーの血が濃いサートゥルナーリアに対してノーザンダンサー的な要素が薄い母という組み合わせはリオンディーズの成功パターンに近いものを感じるので相性自体は良いように感じます。

背腹、測尺に関しては不明。

調教の動きを見ると力強さとしなやかさが共存した走りで父の走りとイメージ的に重なる部分がありました。
時計も初戦としては水準以上のものがあると思いますし動きの質にも良さを感じました。

色々未知数な部分も多い馬ではありますが、川田騎手騎乗というのもあって結構面白い一頭だと思っています。


△クライスレリアーナ
木村哲也×C.ルメール×サンデーレーシングという鉄板の組み合わせ。
こちらも新種牡馬サートゥルナーリアの産駒で母はシユーマ。
シユーマの仔たちはいずれも仕上がりが遅めな印象があるのと体質面に少し課題がある印象なのですが、当馬は6月デビュー。

背腹的には1歳時点で背中の出来は良かったのですがトモの幅があまり無い点が気になり評価はあまり高くしませんでした。
2歳になると1歳に比べて流石にしっかりしてきた感じはあってトモは薄いなりに良化してきた感じがあります。
測尺的には筋肉がまだつききっていない馬体通りの数字で正直完成はゆっくりなんじゃないかと思っています。

調教を見た感想としては時計自体は初戦として及第点レベルのものはあると思います。
ただ動きとしてはもう一声欲しい感じがしたのが正直な所で悪い訳ではないものの強調するには少し物足りないように思いました。

とはいえ新馬戦の木村哲也×ルメール×サンデーレーシングなので流石に切るのはやりすぎかなと思ったので紐評価に落ち着きました。

ウインイザナミ
ストゥーティと3/4同血という構成。
POGで指名するかどうか実は結構悩んでいた馬でした。
全兄弟であるウインバグースは前で粘り込むという感じのタイプで上がり勝負では若干分が悪い印象でしたが、牝馬に変わって切れが出て来るのかどうかという血統。

背腹的な評価を高くしていて、トモはモーリス譲り、胸前の広さを見ても心肺機能が高そうでラインも良くしっかりした馬体という印象。
測尺面に関しては不明な点は多いものの2歳時で馬体重は480kg程度あったので馬格はしっかりしています。

調教映像にこの馬の素質と課題が浮き彫りになっていて、集中力不足なのか直線では内に外にふらふらするような感じがありながら、真っすぐ走ってからは素晴らしい伸びを見せていました。
時計的にも優秀で能力的には良いものを感じるのですが果たしてこれが実戦で発揮できるのかどうか。。
当週追いではぴったり併せた効果か最後までしっかり走っていたので他馬と併走する形であればちゃんと走れる馬なのかもしれません。

メンバーの力関係的には一発あっても驚けないと思っています、ただとにかくまともに競馬に参加出来るかどうか・・その一点だけだと思っています。

馬券の方針

昨年はボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビート等の出走した非常にレベルの高い内容だった当条件。
今年は有力どころが新種牡馬の産駒で、セレクトセール前に意図的に早めに出走させてきたのかなという勘繰りもあって、昨年とは少し質が違うレースなんじゃないかと予想しています。
どの馬にも一長一短がある中血統面、背腹面において初戦から優位がありそうだったエンブロイダリーに◎を打ちました。
〇▲に関しては初戦からの仕上がりが良さそうな馬を重視したという感じで
買い方的には◎ー〇▲の馬単マルチと◎ー〇▲ー〇▲△☆みたいな3連複とかを買う感じになりそうです。

その他の新馬戦の個人的な注目馬

6/2(日)京都5R 芝1400m(内)

・エルモッソペンドロ
イスラボニータ×ロードカナロアという組み合わせで馬体的にはしっかりしている印象。
測尺的にも短距離向きで早くから力を発揮出来そうな形に見えました。
調教時計には不安がありますが、人気もあまりしなさそうですし狙ってみたい一頭です。

6/2(日)東京6R 芝1400m

・ホウオウブースター
カルデライト、スターウェーブがこのレースの注目な感じはありますが
この馬も侮れない一頭だと思います。
調教での動きを見ると1400mへの適性が高そうな動きに見えましたし
2歳時の写真を見ても質はちゃんとある馬体に見えました。
動いてはいるものの小柄な感じのカルデライト、セレクト高額で馬体や血統の良さはあるものの気性面に少し課題がありそうなスターウェーブとも良い勝負になるんじゃないかと個人的には期待しています。


最後に

新馬戦開幕!ということもあって結構気合いを入れて書きましたが大変でしたw
来週からは◎〇▲を付けた馬について触れる感じに絞るかもしれませんm(__)m
何はともあれ馬券的にもPOG的にも楽しみな開幕週ですし楽しんでいきましょう。願わくば指名馬に勝って欲しい・・!

それでは。

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