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【背腹理論】7/9,7/10新馬戦振り返り【せばら三四郎】

こんにちは、せばら三四郎です。

土日の新馬戦をまとめて振り返りたいと思います。

背腹理論の結果と、気になったレースに関しては軽く振り返りたいと思っています。

改めて背腹理論の評価は6段階で
S:G1級(世代トップレベル)
A:OP勝ち~重賞級
B:1勝勝ち~OP上位級
C:1勝クラス好走級
D:未勝利脱出級
E:未勝利級

加えて前日調教からオススメした馬も少し触れる所は触れます。(その馬には調教の意味で調マークを付けています)

ざっくりこんな感じです。

それでは始めます。

背腹評価結果一覧

7月9日(土) 福島5R 芝1800m
サンデュエル    背腹D 6着
7月9日(土) 福島6R 芝1200m
該当馬無し。
7月9日(土) 小倉5R 芝1200m
ストリンジェンド  背腹C 5着
7月9日(土) 函館5R 芝1200m
ラクサパーナ    背腹B 7着
7月10日(日) 福島5R 芝2000m
ファンネルマーク  背腹E 6着
7月10日(日) 福島6R 芝1200m
該当馬無し。
7月10日(日) 小倉5R 芝1800m
シリンガバルガリス 背腹C 9着
ラヴェル      背腹S 1着
7月10日(日) 小倉6R 芝1200m(牝馬限定戦)
アロマデローサ 背腹B 1着
7月10日(日) 函館5R 芝1800m
イッツオンリーユー 背腹A 2着
ブラストウェーヴ  背腹D 1着


7月9日(土) 福島5R 芝1800m

1着 マイネルズーメン
2着 フィールザオーラ
3着 調アンタノバラード
4着 調アップトゥミー
6着 サンデュエル    背腹D
7着 調バンドネオン

ペース37.6-35.6(-2.0)後傾ラップ

〇ペース
小回りの福島で前半がこれだけ緩くなると後ろには厳しい展開。
前目有利のレースと捉えて良いと思います。

〇各馬振り返り

・マイネルズーメン
マイネル×柴田大知の先行という黄金パターンでした。
404kgと小柄で初戦から動ける馬だったというのも幸いしたように思います。
かなり楽な展開だったことと馬体的に次走の上積みはあまりないように思いますが、小回りには向いている馬で同じような条件ならまた好走出来ても良いように思います。

・フィールザオーラ
このレースでは一番評価出来る馬かなと思います。
やや走りのフォーム的に首が高いのは気になりますが、小回りは得意な馬に見えました。
早めに促してしっかり反応出来ていてコーナーワークも良かったです。
今回と同じ福島、また中山のような小回り開催であれば未勝利は普通に突破出来る馬だと思います。
ただ内枠に入るとあの首の高さは少し災いしそうな感じがするのでその点は注意しておきたいです。


・アンタノバラード
調教から推奨していた一頭。
内容としてはまずまずで、好位から上手く立ち回っての3着。
ただ終いは少し脚が上がっているように見えたので勝ち切るにはまだ時間が掛かるのかもしれません。

余談ですが今年はここまでダノンバラード産駒の福島での活躍が目立つ印象で、勝ち馬のマイネルズーメンと当馬はダノンバラード産駒。
父が宝塚記念で好走したように福島のようなタフな条件への適性は高いのかもしれません。

・アップトゥミー
スタートで不利を受けたこともあり位置取りが後ろになったことが一番の敗因だったように思います。
ただまだ初戦からは緩かった印象で一度使った次は良くなりそうなタイプだと思います。
能力自体は持っている馬だと思います。

・サンデュエル 背腹D
スタートで立ち遅れたのはかなり痛かったです。
ただ芝向きの走りには見えなかったので、やはりダート替わりに期待でしょうか。
道中上がってくる脚力はあるのでダートなら案外すんなりもあると思います。

・バンドネオン
戦前マイペースで運べればと書いたのですがスタートから二の脚がつかず、後方から。
切れもないタイプなのであの位置取りでは厳しかったです。
如何せん前に行き切れる脚も無い感じなので今後も苦労するかもしれません。


7月9日(土) 小倉5R 芝1200m

1着 調タマモブラックタイ
2着 ネイキッド
3着 ニシノトキメキ
5着 ストリンジェンド 背腹C
7着 調アルルカン

ペース 34.1-34.9(+0.8)やや前傾ラップ

〇ペース
前半から速いラップ構成でスピードの持続力が問われる展開。
馬場的には前有利ですが、かなり地力も求められた印象。

〇各馬振り返り

・タマモブラックタイ
調教から推奨していた一頭。
いや~この馬をイチオシにしておけばよかったですね(´Д⊂ヽ
血統的にも展開的にもばっちりハマった快走でした。
前目から粘り込む展開はダンチヒ系には持って来いの展開ですし、馬場が少し渋っていたのもこの馬にはプラスだったと思います。

色々向いた部分があったとはいえ、地力が無いと勝ち切れない競馬だったと思うので評価して良い内容だと思います。

開催が進んで馬場がどうなるかわかりませんが、小倉2歳Sに出ても面白い一頭だと思います。

・ネイキッド
内容としては勝ちに等しかったと思います。
同条件の未勝利戦であれば確勝級の馬だと思いますし、次も注意が必要な一頭だと思います。


・ニシノトキメキ
終いの脚は中々見所がありました。
ペースが速めだった分差さったという見方も出来るとは思いますが、脚力はあると思います。
未勝利戦でも引き続き好走出来る馬だと思います。

・ストリンジェンド 背腹C
スタートはそこまで速くなかったものの、二の脚はかなり速かったです。
先頭で競馬を作りましたが、勝ち馬に4角で交わされて苦しくなりました。
終いの感じを見ても芝ではやや切れに欠く印象で、やはりダートの方が良い馬だと思います。

むしろあの二の脚の速さを見るとダートに替われば勝てるように思います。

・アルルカン
調教から推奨していた一頭。
実馬は結局小柄ではなく474kgとしっかりしていました。
レースではスタートで立ち遅れて厳しい展開に。
4角で膨れたり直線では大きく内にモタれて切れ込んだりとかなりやんちゃというか制御の難しい面を見せていました。
新人の今村騎手にはかなり大変な馬だったと思います。
ただ上がりは曲がりなりにも最速で、一瞬の脚力には目立つものがありました。
かなり課題の多い馬ではありますが、能力自体はあるので陣営がどう馬を作っていくのかが気になる馬です。
一先ず次は池添騎手のような気性難の扱いが上手い騎手を充ててみて欲しいなというのが個人的な願望です。


7月9日(土) 函館5R 芝1200m

1着 調アスクドリームモア
2着 トーセンローリエ
3着 サクラトップクリス
7着 ラクサパーナ  背腹B
9着 調推ビッグヒップ

ペース 35.3-35.8(+0.5) イーブンペース

〇ペース
函館の新馬戦の中では比較的前半も遅く、その割に後半は掛かった印象。
馬場も徐々に悪化してきているので思った以上にタフさが要求される競馬だったのかなと思っています。

実際上位の血統は母系の影響はそれぞれあるとは思いますがキズナ、サトノクラウン、エピファネイアとそこまでスプリント指向が強い種牡馬ではなく特に2着のトーセンローリエはサトノクラウン×メイショウサムソンととても重厚な血統だったので、開催前半よりもタフな馬場だったと考えて良いと思います。

〇各馬振り返り

・アスクドリームモア
調教から推奨した一頭。
5月生まれで成長的にはまだ早いかなと思っていましたが流石この母系というスプリント能力で、着差以上に強い勝ち方だったと思います。
まだまだ奥がありそうですし、成長次第では楽しみな一頭だと思います。

函館2歳Sにも登録があり、出走すれば連闘になりますが今の馬場を考えると楽しみな一頭だと思います。


・トーセンローリエ
ペースの部分に書いたように血統は向いたと思いますがそれ以上に地力がありました。
直線で進路が狭くなりかなり苦しい競馬でしたがそれでもよくファイトして最後は勝ち馬に半馬身まで迫りました。
闘争心の強い馬で、勝ち馬よりも評価出来るくらいの内容だったと思います。

闘争心が強いので未勝利戦でも軸にして良い馬だと思いますし、勝ち上がれる馬だと思います。
血統的にスピード勝負になると分が悪い感じはしますが、タフさが要求されるレースでは今後もとことん強い馬だと思います。

余談ですが個人的にこういう馬はとても好みです。


・サクラトップクリス
血統的にはタニノ牝系にDubawiという母系が活きたと思います。
スタートで立ち遅れたこともあり立ち回りの難しい競馬でしたが、中々味のある内容だったと思います。
能力的に未勝利戦は早くに突破出来る馬だと思いますし、血統的に父はエピファネイアですし距離を延ばして更に良さが出るように思います。

馬券的にも覚えておいて良い一頭だと思います。


・ラクサパーナ 背腹B
ハナを主張出来たのですが、結果としては案外な内容でした。
小柄ですしタフな馬場が響いたかなという印象で、どちらかといえば小倉のような馬場の方が向いている馬に感じました。
今回で判断するというよりかは次速い馬場の条件でどんな競馬になるかが大切だと思っています。


・ビッグヒップ
調教から推奨、かつ今週のイチオシだった一頭。

結果としては残念の一言・・イチオシだったのですが( ;∀;)

思った以上に小柄でラクサパーナと同様にタフな馬場が合わなかったと思います。
ただ内容としては馬場を考えるとそれほど悪くない内容だったと考えていて
4角の手応えは見所がありました。

まだダート向きと判断するには早いように思いますし、もう一度今度は速い馬場で狙ってみたい一頭です。


7月10日(日) 福島5R 芝2000m

1着 調ナチュラルハイ
2着 サイブレーカー
3着 フジブルーダイヤ
6着 ファンネルマーク 背腹E

ペース 36.6-35.5(-1.1) 後傾ラップ

〇ペース
スローな展開で前目の馬に有利な展開。

〇各馬振り返り

・ナチュラルハイ
調教から推奨していた一頭。
展開の助けもありましたが、調教内容通りしっかり走れたというのが大きかったと思います。
小回りで前が残る展開なら上でもそれなりに走れると思います。

・サイブレーカー
気性面の難しさはかなり感じましたが能力は高いものがあります。
馬格は小さいですし成績的にムラが出そうなタイプの走りではありますが、面白い馬だと思います。
個人的にはかつて岩部騎手が乗っていたオーバースペックのようなそんなキャラの馬だと考えています。


・フジブルーダイヤ
展開はかなり向いた印象。上位からも7馬身空けられた結果で評価は難しいです。
未勝利戦で人気するようなら怪しい馬かもしれません。


・ファンネルマーク 背腹E
やはり芝では厳しい印象。
砂替わりに期待でしょうか。


7月10日(日) 小倉5R 芝1800m

1着 ラヴェル 背腹S
2着 サンライズサラー
3着 調シルヴァーデューク
5着 調ルフレーヴ
9着 シリンガバルガリス 背腹C

ペース 36.9-35.0(-1.9)後傾ラップ

〇ペース
先週の振り返りでも使った評価方法で考えるとこのレースの後半3Fは
12.0-11.7-11.3 35.0
加速ラップかつ終い1Fは11秒前半で来ているので昨年の活躍馬と遜色ない内容だったと思います。
トータルの時計としても1:50:0を切ってくるタイムで評価出来るレースだと思います。

ただ一つだけ疑問なのはこのラップであれば先行勢が頑張れて良いはずで、勝ち馬のラヴェル以外の2,3着馬も中団の位置取りを取った馬だったので相当先行勢が頼りなかったのか、それとも差してきた馬達が強すぎたのか判断が難しい所です。

〇各馬振り返り

・ラヴェル 背腹S
調教の動きやゲートの不安を考えると気になる要素が多かったですが、すべて吹き飛ばす快勝でした。
ゲートは噂通り上手く出れなかったため後方からの競馬。
外目から徐々に進出し、直線では先頭集団を射程圏に捉えそこからは見事な末脚でした。

ここまでの新馬戦の中でもかなりインパクトの強い勝ち方で流石のポテンシャルだったと思います。

今後の課題としてはやはりゲートで、その点は一つ上のナミュールと似ていると思います。

それでも順調に行けば来年のクラシック戦線に乗ってくる馬だと思いますし今後も楽しみな一頭です。


・サンライズサラー
流石新馬戦のエピファネイアという所でしょうか。
終いの末脚は目立ちましたしこちらも評価出来る内容だったと思います。
馬体的にはやや小柄なものの未勝利戦は突破できる能力があると思いますし次も注意しておきたい一頭です。


・調シルヴァーデューク
調教から推奨していた一頭。
狭い所を抜けて来る根性がありましたし、良い内容の3着だと思います。
こちらも次また注意が必要な一頭だと思います。
2着のサンライズサラーよりは気持ちの面であてになりそうです。


・ルフレーヴ
正直もう少し走れるかなと期待していたのですが、やや案外な内容でした。
終いの脚の上がり方は一つ上を彷彿とさせる感じでタミーザトルピードはどうしてもこんな感じになるのかなぁと思わされる結果でした。
当馬も案外砂替わりで走る馬なのかもしれません。
芝だと決め脚に欠ける感じで、その点は馬券的に抑えておきたいかもしれません。


・シリンガバルガリス 背腹C
レースの展開云々というよりもまず馬自身の気持ちの問題だと思いました。
結果的に上がりは上位と遜色無かったので能力自体は持っている馬だと思います。
ただ前半から集団についていく気が見えない走りで直線では良い走りになってきたかなと思った矢先に他馬と並んだ途端そちら側に首が向いてしまって真っすぐ走れませんでした。

とにかく集中力を上げるためにブリンカーを着用してみたり何かしら策が必要に思いますし、時間は掛かるタイプかもしれません。
ただ真面目に走れるようになれば勝ち上がれるポテンシャルは持っていると思います。


7月10日(日) 小倉6R 芝1200m(牝馬限定戦)

1着 アロマデローサ 背腹B
2着 クインズエルサ
3着 フェリキタス

ペース 34.8-34.7(-0.1)イーブンペース

追記分であまり言及していなかったので軽めに。

〇ペース
前後半緩みなく地力が求められるレース。
上位二頭は地力も高かったが共にダンチヒ持ち。

〇振り返り
・アロマデローサ 背腹B
終いの抜け出す脚は目立ちました。
初戦から比較的レースセンスの良い走りでスムーズに立ち回れたことが大きな勝因だったと思います。
地力の高さも感じますし、小倉2歳Sに行ったとしても好勝負が期待出来る一頭だと思います。

・クインズエルサ
勝ち馬には遅れたものの、道中かなり厳しい競馬を強いられての2着なので評価は高いです。
馬体こそ小柄ながら気持ちはとても強いですし、未勝利はまず勝てるだけの能力は持っています。
勝ち上がれれば上でも楽しみがありますし覚えておきたい一頭です。
余談ですが連日の好走から小倉1200mのデクラレーションオブウォーはミッキーアイル以上に適性があるかもしれません。
馬券的には今後トレンドになる可能性はあると思っています。


7月10日(日) 函館5R 芝1800m

1着 ブラストウェーブ  背腹D
2着 イッツオンリーユー 背腹A
3着 トーセントラム
4着 調レターマイハート

ペース 37.3-35.6(-1.7)後傾ラップ

〇ペース
少頭数ということもあり、ゆったりとしたラップで実質終い3Fだけの競馬。
前目が有利の競馬でなおかつ末脚の持続力がある方が有利だったと思います。

〇各馬振り返り
・ブラストウェーブ 背腹D
この函館開催にスライドしたことはやはり大きくプラスだったと思います。
実際にパドックの映像を見てもまだ背腰に頼りなさが目立ちましたがレースではスムーズに先行して抜け出す競馬。
抜け出した後に少し気を抜いた感じはありましたが、2着馬に迫られてからはもう一度しっかり脚を伸ばしていました。

やはり走りからは東京のようなコースの瞬発力勝負には向かない印象で、函館開催のようなレースの方が向いているタイプの馬だと思います。

引き続き札幌開催辺りでも適性はあると思いますが、スピードが要求されるようなレースになるとパフォーマンスを下げるかもしれません。

ただまだまだ成長途上の馬だと思うので長い目で楽しむのが良いかなと個人的には思っています。

・イッツオンリーユー 背腹A
このレースにおいては勝ち馬よりも評価して良い内容だったと思います。
武豊騎手が一先ず競馬を教えたという内容で、位置取りもこのレースにおいては良くない所から上がり最速の脚を使ってクビ差の2着。

未勝利戦はまず次で抜けられると思いますし、レースセンスの良さ、末脚の伸びを観ても上のクラスでも充分やれると思わせる馬です。

覚えておいて良い一頭だと思います。


・トーセントラム
展開の助けはかなりあった3着だったと思います。
ヴァンキッシュランの仔で血統内にガリレオ、デインヒルを共に持っているような欧州指向の強い配合だったことも功を奏したように思います。
次人気すると怪しい気はしますが、北海道開催では面白い血統の馬だと思います。


・レターマイハート
調教から推奨していた一頭。
3着馬とは位置取りの差だったと思います。
未勝利戦でもそれなりに戦える力はあると思いますし、次に期待でしょうか。


総括

今週勝ち上がった馬の中から取り上げたいのはラヴェルアロマデローサです。

ラヴェルはクラシックを意識させるような走りで、順調ならば先が楽しみです。
アロマデローサはセンスのいい走りで能力の高さを見せました。
小倉2歳Sに出てきても好勝負出来そうな一頭です。

また、今週のイチオシに挙げたビッグヒップは9着と完敗・・( ;∀;)

ビッグなヒップだと思っていたらまさかの小柄で・・まあ馬名意味自体違ったんですけどね()

タマモブラックタイにしていれば今週も1着でよーし!となれたのですが・・競馬は難しいですね(´Д⊂ヽ

また来週も頑張りましょう、それでは。

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