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【背腹理論】6/11,6/12新馬戦振り返り【せばら三四郎】

こんにちは、せばら三四郎です。

土日の新馬戦をまとめて振り返りたいと思います。

背腹理論の結果と、気になったレースに関しては軽く振り返りたいと思っています。

改めて背腹理論の評価は6段階で
S:G1級(世代トップレベル)
A:OP勝ち~重賞級
B:1勝勝ち~OP上位級
C:1勝クラス好走級
D:未勝利脱出級
E:未勝利級

加えて前日調教からオススメした馬も少し触れる所は触れます。(その馬には調教の意味で調マークを付けています)

ざっくりこんな感じです。

それでは始めます。

背腹評価結果一覧

6月11日(土) 東京5R 芝1400m
コンエネルジア   背腹S 4着

6月11日(土) 中京5R 芝1600m
セレスティアリティ 背腹A 3着
マラキナイア    背腹D 1着

6月11日(土) 函館5R 芝1000m
イティネラートル  背腹D 3着

6月12日(日) 東京5R 芝1800m
グランサバナ    背腹E 10着

6月12日(日) 中京5R 芝1200m
プロトポロス    背腹D 1着

6月12日(日) 函館5R 芝1200m
クリダーム     背腹B 1着


6月11日(土) 東京5R 芝1400m

1着 ロッソランパンテ
2着 調フィンガークリック イチオシ
3着 調エクソソーム
4着 コンエネルジア    背腹S

ペース 36.9-34.4 (-2.5) 後傾ラップ

〇ペース
前半3Fはスローな流れで、残り4Fからラストまでのスピードの持続力が問われる競馬になった印象。
上位4頭は全て父系が非SS系で、レース展開も合っていたように思います。

〇各馬振り返り

・ロッソランパンテ 1着
新馬戦のエピファネイア産駒恐るべしという感想です。
先日の記事では一切取り扱っていなかったのですが、何気に凄く良血で人気の盲点だったように思います。
流れに乗れたというのが一番の勝因だと思いますが、進路取りとしては少し道の悪い内目から抜け出してくる内容で、気持ちの強さを感じる競馬でした。

馬体的には450kgでエピファ牝馬としてはもう少しサイズアップして欲しい所はありますが、質は良い馬だと思います。
一生懸命走れる馬ですし、上のクラスでも良い勝負が出来ると思います。


・フィンガークリック 2着
調教、そして今週のイチオシに選んでいた馬でした。
先週はイチオシがいきなり馬券外だったので、今週は馬券内でほっとしています(´ー`)

直線の伸び自体は調教の時の走りのイメージ通りでした。
ただ思った以上に首が高くて、やや不器用さが目立つタイプだとは思います。
道中の運び方、直線での持ちだし方を見てもルメール騎手が本当に上手く乗ってくれた印象で、他の騎手だったらどうだったか・・と思うような内容でした。

最後は差し切れませんでしたが、エンジンが掛かってからの伸びは目立ちましたし、早めに勝ち上がることが出来れば上でも楽しみな馬だと思います。

ただ内枠と小回りは向かない馬だと思うので、東京、新潟開催で引き続き注目しておきたい一頭です。


・エクソソーム 3着
レース運びは100点と言って良い内容で、最後は小柄な分バテてしまった感じだと思います。
この走りからの上積みと考えるとそこまで無いのかなと思うので、次過剰に人気するようなら少し怪しいとは思います。

ただレースセンスは良いですし、未勝利戦は充分勝ち上がることが出来る一頭だと思います。


・コンエネルジア 4着 背腹S
今回の上位勢の中では展開が一番向かなかった馬だと思います。
最終追い切りで前進気勢が少し出てきたかなと思ったのですが、実戦に行くとまだかなりのんびりしていて、スタートからあまり付いて行きませんでした。

ただそれでも直線のエンジンが掛かってからの脚は良い物がありましたし、走る気持ちが前に出て来ればもっと変わってくる馬だと思います。

今回は残念な結果でしたが、競馬に気持ちが出て来れば上に行ける馬だと思います。


6月11日(土) 中京5R 芝1600m

1着 マラキナイア    背腹D
2着 調レゾルシオン
3着 セレスティアリティ 背腹A
9着 調ラブコ

ペース 35.9-35.0 (-0.9) イーブンペース寄り

〇ペース
先週のダイヤモンドハンズの新馬戦を地力勝負と書いていたのですが、このレースの方が新馬戦にしては厳しいレースだったように思います。
レース全体のラップが
12.7 - 11.3 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 11.5 - 11.4 - 12.1
2F目に11.3と相当速いラップを刻みながらも4F~5F目も11.9-11.9と緩みのないラップ。流石にラスト1Fは12.1とタイムを落としたもののかなり地力が要求されるレースだったように思います。

〇各馬振り返り

・マラキナイア 1着 背腹D
背腹評価はあまり高くなかったのですが、想像以上によく走れたという内容でした。
カウアイレーンの仔の新馬戦力の高さを見せた一戦だったと思います。
道中はかなり促しながらだったので、まだまだ幼い面があるのだとは思いますが直線では外目からしっかり脚を伸ばして1着。

川田騎手が上手くエスコートした内容でしたが、ラップも加味すると良い内容の新馬戦だったと思います。

一つ懸念があるとすれば、馬体のサイズは422kgと小柄なので精神面も含めて今後の成長が鍵になるとは思います。

ただ現状でも上で通用するものはあるように思います。

余談ですが、今年POGで指名こそしなかったのですが何か大物が居るんじゃないかと期待していたのがジャスタウェイで現2歳世代は138頭産駒がいるのですが、1歳世代になると60頭まで頭数が減っていることから実質勝負の年だと思っています。


・レゾルシオン 2着
調教から取り上げていた一頭でしたが流石新馬戦のエピファネイア(二回目

この厳しいペースを逃げて粘り込んでの2着はかなり評価出来る内容だったと思います。

前に行ける馬ですし未勝利戦でも勝ち上がる能力は充分あると思うので、次戦は軸に信頼してみても良いと思います。


・セレスティアリティ 3着 背腹A
調教から考えるとかなり実戦で変わった一頭だったと思います。
まだ自分から進んで行く感じが無くて集中力を切らさないように鞍上の福永騎手が終始促していました。
4角辺りの動き出しは勝ちそうな雰囲気すら感じましたが終始外々だった分バテたのか集中力が切れたのか終いは少し伸びあぐねた印象です。
実馬の動きとしては調教を見て感じた体幹の弱さであったりまだ身体を使い切れていない所もあったように思います。

次戦いきなり勝ち上がれるかというとまだ取りこぼしがありそうな感じはしますが、現状でも未勝利を勝ちあがれても良い能力はあると思います。

今後の成長に期待です。


6月11日(土) 函館5R 芝1000m

1着 ニーナブランド
2着 カマラードマリー
3着 イティネラートル   背腹D
4着 調ワイアウ

〇ペース
1000mのペースはよくわからないので割愛しますm(__)m

〇各馬振り返り

・ニーナブランド 1着
これは個人的に完全にノーマークでした(´Д⊂ヽ
最内枠から好スタートを切ってハナへ行けた時点で新馬戦の1000m戦では勝負ありだったように思います。
純粋な能力の評価はまだ疑問符が付きますが、この時期の父米国血統の仕上がりの早さを感じます。
Unbridledの3*4持ちで速力のある血統だったこともこの条件に向いていたのかもしれません。

・カマラードマリー 2着
初戦の競馬としては少し難しい位置取りから上手く抜け出してきたという内容。
しっかり競馬が出来るタイプで前進気勢も強いですし、おのずとこの北海道開催で勝ち上がってくる馬だと思います。

・イティネラートル 3着 背腹D
実馬は408kgとやはり小柄でした。
良くも悪くも初戦向きの馬らしい競馬で上積みはあまり無さそうな感じに見えました。
体重通り走りもどこか非力さが目立つ感じで、坂のある開催とかでは厳しそうな走りに見えました。

・ワイアウ 4着
調教から高評価にしていたのですが・・・すいませんm(__)m
二週続いてG1レーシングで良い評価をした馬が飛んでるので辛い所。

上位の中で一番難しい位置取りで競馬してしまったというのが正直な所で
もう少しスムーズな競馬なら前進があっても良いとは思います。

次で勝ち上がれるかというと・・う~んイメージ程の走りではなかったので意外と苦労してもおかしくないように思います。


6月12日(日) 東京5R 芝1800m

1着 調オンザブロッサム
2着 調ダノンザタイガー
3着 スコプルス
6着 調チュウワモーニング
10着 グランサバナ    背腹E

ペース 38.2-35.3(-2.9) 後傾ラップ

〇ペース
前半1000mが63.3でなおかつ逃げたトーセンノヴァが後続に5馬身近く付けた逃げを打っていたので2番手以降は更に遅いペースでの競馬になったと思われます。
そのため、ペース的にも展開的にも前が極端に有利な競馬だったのは間違いないと思います。

〇各馬振り返り

・オンザブロッサム 1着
調教良いなと思っていたのですがほんと初戦からよく走ってくれました。
私事ながら懐も温かくしてくれて助かりました(´ー`)

今回は展開が相当向いた印象で現状どの程度の馬なのかはまだ次を観ないことにはわからないです。
それでも素質馬相手に初戦から勝ち上がれた訳ですから能力はあると思います。

余談ですが、永野騎手は1年目に比べて芝での好騎乗が増えて来たように思います。
1年目の時も色々試しながら乗っていると見ていて感じる騎手でしたが2年目になって芝のレースでの好走が徐々に増えて来た辺りに進歩を感じます。

これからも楽しみな若手騎手の一人です。


・ダノンザタイガー 2着
今回は展開面に泣かされたという面が敗因としては最も大きかったように思います。
気性的にもまだのんびりしている感じでスタートもゆっくり、しかも隣の馬にぶつかられる不利もあって後方から、道中もあまり進んで行かず川田騎手が気合を付けながら追走していました。
直線では大外から良い伸び脚を見せていましたが届かずの2着。
鞭に対して過敏に反応するところがあるのかかなり直線はヨレる場面もあったのでその点は今後の課題かもしれません。
また走り方としても首があまり使えていないような印象を受ける走りで内で揉まれるとあまり良くないタイプかもしれません。

それでも今回は展開が何よりきつかったですし、一度使ってかなり良化してくる余地はあると思います。(国枝厩舎ですし)
東京や新潟のようなコースなら現状でも未勝利はほぼ確実に勝ち上がれると思います。

ただ一つだけ懸念があるとすれば少し昨年のレディナビゲーターのような雰囲気を感じるので・・次勝ち上がれるかが大事になってくると思います。


・スコプルス 3着
この馬も展開の恩恵をかなり受けた一頭のように思います。
次戦は人気すると流石に怪しい感じはするので馬券的に覚えておきたい一頭かもしれません。

余談ですがゴールドシップにマイネグレヴィルという配合は個人的に味があって好きな血統です。
母のマイネグレヴィルはオークスにも出走しましたし、その後も息長くしぶとい走りを続けていた渋良い牝馬でした。
牝馬のゴルシですし、この先勝ち上がれればもしかしたら来年母と同じ舞台に立っていることがあるかもしれないですね。


・チュウワモーニング 6着
調教から推したのですが・・一つ誤算があったとすればサイズが小さかったことです。
422kgと小柄で実際の走りを見るとまだまだ非力でした。
平坦コースで仕切り直した方が良いタイプかもしれません。


・グランサバナ 10着
戦前の予想通りの走りだったと思います。
少し気難しい面も見せていましたし、直線もワンペースな走りで弾けなかったです。
レーンでも動かなかったので中々先行きは大変な馬かもしれません。

ただ父がドレフォンなのでもしかしたら砂の中距離辺りで良化してくるかもしれません。


6月12日(日) 中京5R 芝1200m

1着 プロトポロス    背腹D
2着 調ウメムスビ
3着 サイレントストーム
8着 調レイズザリミッツ

ペース 35.3-34.1(-1.2) やや後傾ラップ

〇ペース
なかなかこのラップがどうかという判断は難しいのですが、昨年の新馬戦を見ても馬場の違いはあれど新馬戦にはありがちのペースだったように思います。
あえて言うなら極端に落ちるようなラップが無かったので、スピードの持続力が問われるレースだったように思います。

〇各馬振り返り

・プロトポロス 1着 背腹D
ここでは格が違ったという感じでした。
背腹評価こそ低かったのですが、相手関係の楽さと条件設定がぴったりだったこともあっての圧勝劇でした。
上がり3Fも3番手から33.8と優秀な内容でこれでは他馬は太刀打ち出来なくて致し方ないといった所でしょうか。
流石世界の名血War Frontというスピードでダンチヒ系らしい持続力を感じました。

気性的にも走り方的にも距離は1400辺りまでが一番良さそうでマイルだと少し持ち味が活きにくいのかなとは思います。

しかし向きそうな条件、中京の1200~1400や阪神の1200~1400辺りでは無類の強さを発揮するタイプの馬だと思いますし、今後も注目の一頭だと思います。


・ウメムスビ 2着
調教から推していたのですが、初戦からよく動けていたと思いますし今回は相手が悪すぎました。
ファインニードルの仔なので中京は良さそうに思っていましたが実際走りは良かったです。
未勝利戦でも上位の能力はあると思いますし、夏の間に勝ち上がれる馬だと思います。

・サイレントストーム 3着
ビッグアーサー産駒で中京は合いそうなイメージがありましたが展開で残した3着だったように思います。
上積みはそこまでありそうな感じがしないので未勝利戦で人気するようなら少し危険かもしれません。

・レイズザリミッツ 8着
スタートで後手を踏んだ時点で厳しかった印象で、見せ場のないまま8着入線。
残念な結果でしたが、敗因は明確なので、次スタートをもしポンと出るようなことがあれば調教の動きからしてももう少し前進があっても良いと思います。


6月12日(日) 函館5R 芝1200m

1着 クリダーム     背腹B
2着 ミシェラドラータ
3着 トラネスハープ
7着 調エリカキルシェ

ペース 34.1-35.4(+1.3) 前傾ラップ

〇ペース
前半の入りから緩みのないペースで後半3Fも11.8-11.7-11.9と
地力勝負になった格好。
前の組にはかなりしんどい競馬だったように思います。

〇各馬振り返り

・クリダーム 1着 背腹B
自分のPOG指名馬でしたがほんと良く頑張ってくれたと思います。
調教の動きから気性面に少し不安があったのですが、武豊騎手が上手くコントロールしてくれたと思います。
好スタートから番手につける競馬で新馬戦としては理想的な位置取り。
抜け出して一瞬フワッとする素振りはありましたが、上手く気持ちを入れ直して1着入線。

このラップの競馬をしっかり前で押し切れたという所に地力の高さを感じました。

レース後のコメントにも気性面の難しさについて言及はされていたので現状はこの距離くらいが丁度良いのかなとは思いますが、能力的にはマイル辺りまでこなせても良いものはあると思います。

次走は函館2歳Sを予定しているとのことで、この新馬戦の内容なら函館2歳Sでも有力な一頭になると思います。

個人的にはそこでも勝ち負け出来るものはあると感じているので次が楽しみです。

・ミシェラドラータ、トラネスハーブ
あまりコメントが浮かばないので簡易的にまとめます。

ミシェラドラータは結果的に控えたことが功を奏したレースだったように思います。
短距離の新馬戦で溜めて差す競馬はあまり出来る馬が居ないので未勝利戦でも上位争いに堅実に食い込んで来るのではないでしょうか。

トラネスハーブは調教ではもう一つかなと思ったのですが思ったより走りました。
前目から喰らいつきましたし、未勝利戦でも勝ち上がりが期待出来る一頭だと思います。

・エリカキルシェ 7着
調教からかなり推した一頭だったのですが・・・無念です(´Д⊂ヽ
前目から運んだのですが、最後まで持たなかったという内容。
地力不足だったのかなというのが正直な所で、ちょっとこれは案外でした。


総括

今週はクラブ馬がよく活躍していた印象。

勝ち上がった馬の中から取り上げたいのはクリダームプロトポロス。

クリダームは函館2歳Sでも有力だと思いますし、その先も期待出来そうなポテンシャルを感じます。

プロトポロスも得意条件であれば上のクラスでも新馬戦のようなパフォーマンスを再び期待出来そうな馬で、走る条件に今後は注目しておきたい一頭です。

個人的な話をすると指名馬がこれで2戦2勝と最高のスタートを切れたので、今年はかなり楽しみが大きいです。

昨年は新馬戦をしっかり勝ち上がれたのは3頭だけだった(中央に限る)ので・・今年は大きな所を何かしら期待したいです。


また来週も楽しんでいきましょう。それでは。

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