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【背腹理論】7/16,7/17新馬戦振り返り【せばら三四郎】

こんにちは、せばら三四郎です。

土日の新馬戦をまとめて振り返りたいと思います。

背腹理論の結果と、気になったレースに関しては軽く振り返りたいと思っています。

改めて背腹理論の評価は6段階で
S:G1級(世代トップレベル)
A:OP勝ち~重賞級
B:1勝勝ち~OP上位級
C:1勝クラス好走級
D:未勝利脱出級
E:未勝利級

加えて前日調教からオススメした馬も少し触れる所は触れます。(その馬には調教の意味で調マークを付けています)

ざっくりこんな感じです。

それでは始めます。

背腹評価結果一覧

7月16日(土) 福島5R 芝1800m
ヤングローゼス   背腹C 5着
7月16日(土) 福島6R ダート1150m
該当馬無し。
7月16日(土) 小倉5R 芝1800m(牝馬限定戦)
ウインターズテイル 背腹C 5着
7月16日(土) 小倉6R 芝1200m
該当馬無し。
7月17日(日) 福島5R 芝1800m(牝馬限定戦)
フェブランシェ   背腹C 5着
メテオールライト  背腹C 4着
7月17日(日) 福島6R 芝1200m
ペースセッティング 背腹A 2着
7月17日(日) 小倉5R 芝2000m
ネアセリーニ    背腹S 2着
マテンロウプラウド 背腹B 10着
7月17日(日) 函館5R 芝1800m
キングスレイン   背腹C 3着


7月16日(土) 福島5R 芝1800m

1着 フェアエールング
2着 ナンヨークリスタル
3着 グランツグリーン
5着 ヤングローゼス   背腹C

ペース 38.7-34.6(-4.1)超後傾ラップ

〇ペース
1000mの通貨が1.05.7とかなり遅い前半から終い3Fは11秒台真ん中のラップが続く瞬発力勝負に。
これではとても後ろに居た馬は勝負になりませんでしたし、前目の組で決着するのは必然だったと思います。
レースレベルとしては評価が難しい所。

〇各馬振り返り
・フェアエールング
ビッグレッドファーム×ゴルシ産駒×柴田大知騎手の先行策がピタっと嵌った競馬だったと思います。
スタートも良く前目を獲れたのが大きかったと思います。
4角でナンヨークリスタルに前に出られながらも最内から盛り返して2馬身半差をつけての勝利。
展開的には楽でしたが走る気持ちの強さを感じる内容で、馬体的にもう少し成長が欲しい感じはありますが、小回りの競馬ではしぶとい競馬を上でも出来る馬だと思います。

・ナンヨークリスタル
4角で一度前には出たものの、直線かなりヨレる面もあって思った程伸び切れなかったように思います。
競馬的には本来勝ち切れて良い立ち回りだったと思うのですが、勝ち切れなかったというのは痛かったと思います。
やや癖の強い馬だと思うので未勝利を勝ち上がるのに苦労するかもしれません。
次走以降人気するようなら少し怪しんでも良いかもしれません。

・グランツグリーン
レース映像の見た目以上にパトロールを見ると直線で外に飛んで行っていました。
かなりヨレても3着なので能力はあると思うのですがなんとも評価が難しい競馬で気性面には課題があるように感じました。
相沢厩舎の初戦ということで仕上げてきていたと思いますし、次の上積みという点ではそこまで無いのかなとは思っています。
気性面がどのくらい改善されてくるかが今後の鍵でしょうか。

・ヤングローゼス 背腹C
先日の記事の見解を書き忘れていました←
書き直すのもなんなのでそのまま置いていますm(__)m

調教はよく動いていたと思うのですが、実際まだ芯は入っていなかったという走りに見えました。
手塚厩舎はどうも初戦は緩く造る感じがあるので致し方ない結果だったかもしれません。
ただもう少し頑張れても良かったかなとは思う内容で、次走どれだけ変わって来れるかは気になる所。
タフな感じの福島も合わなかったのかなとは思います。

調教の動きを見ると身体が出来れば走ってくる馬だと思いますし、次に期待したいです。


7月16日(土) 小倉5R 芝1800m(牝馬限定戦)

1着 コンクシェル
2着 サトノキャサリン
3着 調フラッシングレート
5着 ウインターズテイル 背腹C
7着 調マロンアルジャン

ペース 36.8-36.0(-0.8)やや前傾ラップ

〇ペース
昨年のシゲルイワイザケの新馬戦とラップ構成自体は似ていると思います。
馬場の違いで時計は1秒近く違うのと昨年は雨が降っていた分終いは掛かっていますが、レースの質としては似てるように思います。

後半5Fのラップを観ても落ちる箇所が無く、長く良い脚を使う事が求められたレースだと個人的には考えています。
前の組は息の入れ所がなくその分苦しかったかもしれませんが、馬場的には前目が頑張れても良かったのでどっこいどっこいでしょうか。
昨年と同水準くらいのレベルはあると思って良いと思いますし、質の良いレースだったと思います。

〇各馬振り返り
・コンクシェル
まだ比較的前が残る小倉の馬場で、後方からまとめて面倒を見た内容は評価出来ると思います。
母父サドラーズウェルズ系のガリレオということもあり、切れよりも持久力を問われた今回のレースには結果的に適性が高かったと思います。
上がり3Fの瞬発力が求められる条件ではやや分が悪そうには思いますが
阪神の2000m,2200mのような条件にはとても高い適性を持つ馬だと思います。

今後も上のクラスで注目すべき馬だと思います。


・サトノキャサリン
小柄なエピファ牝馬としてはかなり頑張った競馬だと思います。
スムーズに競馬を進められたことが好走の大きな要因だったとは思いますが終いも脚はそこまで止まっていなかったので地力もありました。

もう少し馬体としては大きくなって欲しい所はありますが、未勝利戦を突破する能力はあると思います。


・フラッシングレート
調教から推奨していた一頭。
内々を上手く立ち回れたとは思うのですが、もう一つ伸び切れなかったという内容の3着。
まだ身体の使い方は調教の時に感じていたように緩かったですが、それでもよく頑張っていたと思います。

一度使って良化してくるタイプだと思いますし、持久力勝負なら再び台頭してくる馬だと思います。


・ウインターズテイル 背腹C
ゲートの反応が良く上手く逃げられたのですが、終いはやや詰めの甘さを見せての5着。
戦前の印象通りというかなんともコメントが難しい競馬でした。
スタートセンスは良いので、前残りの馬場や案外砂を使って好発を切れるようなら、終いが甘くても勝ち上がるチャンスはあるかもしれません。

芝で引き続き使うようなら条件が大切になると思います。
案外後々はローカルの2600m辺りが適性だったりするのかもしれません。


・マロンアルジャン
調教から推奨していた一頭。
地力不足だったかなという所で、変わり身もどうでしょうか。
コースではもう一つ動けませんでした( ;∀;)



7月17日(日) 福島5R 芝1800m(牝馬限定戦)

1着 調マスキュリン
2着 エリダヌス
3着 サンティーテソーロ
4着 メテオールライト  背腹C
5着 フェブランシェ   背腹C
10着 調プレジャークルーズ

ペース 36.7-36.5(-0.2) イーブンペース

〇ペース
1000m通過は1.02.9とややスローも、各Fのペースを見ると11.2があれば13.8があるようなデタラメな配分で難しいレースでした。
後半3Fが11.8-12.2-12.5と掛かったようにタフなレースだったと思います。
どちらかといえば中団以降の馬には難しい競馬で、結果的に4角で前目に位置取れていることが大切なレースだったと思います。

〇各馬振り返り
・マスキュリン
調教から推奨していた一頭。
もしかしたらとは思っていたのですが勝ち切ってくれました。
あまり切れ勝負は得意では無いワンアンドオンリーの産駒なので、終いが掛かった今回のレースはかなり恵まれた印象もあります。
馬体的にも小柄で上積みはそこまで無いかもしれませんが、今回のようなタフな競馬では再び台頭してくることもあると思います。


・エリダヌス
終始外々を回らされるロスがありながらの2着は勝ち馬よりも評価出来る内容だったと思います。
ビッグレッドファームの馬らしく小回りへの適性も高かったです。
中山コースでも良い馬だと思いますし、未勝利は条件次第で充分勝ち上がれる力がある馬だと思います。


・サンティーテソーロ
前付け出来たことが好走の最大の要因だったと思います。
まだ直線の動きを見ると幼さを感じる走りで、意外と勝ち切るには時間が掛かるかもしれません。
ただ前付け出来るのはこの馬の良い所ですし、未勝利でもそこそこ走ると思います。


・メテオールライト 背腹C
レースの展開、位置取りを考えるともっと大敗してもおかしくなかったと思うので、地力は高かったと思います。
3着馬からはやや離されたものの、この4着は悪くない内容だと思います。

地力的には未勝利を脱出できるものはあると思うので、次に期待でしょうか。


・フェブランシェ 背腹C
戦前の予想通りの走りでした。
立ち回りは良かったと思うのですが、直線でも首が高く身体の使い方がもう一つで切れが無かったです。
ただスタートからポジションを獲る力はあるのでダートなら案外あっさり勝ち上がるかもしれません。

次走の条件に注目したい馬です。


・プレジャークルーズ
調教から推奨していた一頭。
スタートが悪くポジションを獲れませんでした。
元々使って良くなってくるイメージがあった馬なので、次外枠に変わってスムーズに競馬出来るようなら一変してきても良い馬だとは思います。


7月17日(日) 福島6R 芝1200m

1着 調レイカットスルー
2着 ペースセッティング 背腹A
3着 リバーラ

ペース 35.6-36.2(+0.6) ほぼイーブンペース

〇ペース
終いは少し掛かったものの前後半で見ればほぼイーブンペース。
比較的前にはしんどい競馬だったようには思います。


〇各馬振り返り
・レイカットスルー
調教から推奨した一頭。
スタートはそこまで速くなかったものの、好位を上手く立ち回れました。
粘り込めたのは地力の高さもそうですが、父由来のダンチヒの底力でしょうか。
内枠に入るとスタートがそこまで速くないため包まれて良さが出ない可能性はありますが、能力自体は上でも足りて良い部分はあると思います。


・ペースセッティング 背腹A
能力の高さは見せた一戦だったと思います。
スタートがあまり良くないというのは今後も短距離戦でで戦っていく上でかなりネックにはなりそうですが終いの脚を観ても能力はここでは抜けていたと思います。

未勝利戦を勝ち上がるにはゲートの改善が必要だとは思いますが能力的には上で通用するだけのものはあると思います。
陣営の腕が問われる馬だと思いますし、次も楽しみな一頭です。


・リバーラ
まだ気性的な幼さが見える走りでしたが、能力は見せた一戦でした。
能力的に未勝利は通過出来る馬だと思いますが、気性面の成長が必要なのとまだ馬体的に小柄なので馬体的な成長も欲しいとは思います。


7月17日(日) 小倉5R 芝2000m

1着 エレガントルビー
2着 ネアセリーニ    背腹S
3着 調セレッソデアモール
10着 マテンロウプラウド 背腹B

ペース 36.2-35.4(-0.8) やや後傾ラップ

〇ペース
4F~5F目に13秒台のラップがあり、そこで前の馬には一度息が入ったと思いますが、ペースの緩さを感じ残り5Fから捲る馬も居たため前半1000mが1.02.3だったのに対し後半1000mは59.1とかなり速くなりました。
それでも前半の貯金があった分、前が踏ん張りやすい競馬だったとは思います。


〇各馬振り返り
・エレガントルビー
捲りにもしっかり対応しつつ終いまでしっかり脚を伸ばして捻じ伏せた内容は評価出来ると思います。
走りにまだまだ奥がありそうですし、上のクラスはもちろん、先々が楽しみな馬だと思います。

先々は案外重賞戦線にも顔を出してる馬かもしれません。


・ネアセリーニ 背腹S
まだ競馬がよくわかっていない感じの走りで幼さがありました。
それでもスイッチが入ってからの動きは良かったですし、終いもよく追い込んでの2着。

初戦としては上々の内容で、一度使っての上積みはかなりありそうな馬なので未勝利は次で突破出来ると思います。

内容的には勝ち馬と遜色ない走りだったと思いますし、先は楽しみな馬だと思います。


・セレッソデアモール
調教から推奨した一頭で今週のイチオシだった馬。
勝てるかなと思っていたのですが、、相手が強かったです。
スタートはまずまずながらハナを切って楽なペースで1000mまでは運べたのですが、捲りを受けて少し消耗した部分はあったと思います。
それでもしっかり先頭を守って最終的に3着に粘り込んだ内容は評価出来ると思います。

2000mが適性かどうかはわかりませんが、未勝利を勝ち上がるだけの能力は持っている馬だと思いますし、次も注目です。


・マテンロウプラウド 背腹B
正直ここまで負けるとは思っていませんでした。
向き不向きというよりはそもそも息が持たなかったという感じで体力不足な感じに個人的には見えました。

もう少し時間が掛かる馬かもしれません。


7月17日(日) 函館5R 芝1800m

1着 キミノナハマリア
2着 ヒラリ
3着 キングスレイン 背腹C
4着 調シルトホルン
7着 調メモリーズオブユー

ペース 37.9-37.3(-0.6) イーブンペース

〇ペース
雨が降りかなりタフになった函館の馬場。
ペースがどうというよりかはこの馬場を走れるか走れないかという要素の方が大きいレースだったと思います。
追い込みが効くような馬場ではなかったので位置取りとしては前目が良かった印象です。

〇各馬振り返り
・キミノナハマリア
ハービンジャー産駒であっても走れない馬場かと思いましたが、血統的には母系に入っているヴァイスリージェントが大きな役割を果たしたように思います。
メインの函館記念でもヴァイスリージェント持ちが1,3,4着とこういった雨で渋ったタフな中距離戦への適性は高いのかもしれません。

今回の条件はかなり向いたようにも感じるので良馬場でどんな競馬をするかは気になる所です。
同じような条件の競馬なら再び走ると思います。


・ヒラリ
現状の力は出せた走りで良い内容だったと思います。
もう一つ切れがある感じには見えないので良馬場だと逆に切れ負けして良さが出ない馬かもしれません。
馬場が渋ったことはこの馬にとっては良かったように思います。

・キングスレイン 背腹C
ルーラーシップにサドラーズウェルズを持っていたため血統的には馬場に対しての適性はあったと思うのですが走りを見るとかなりのめっていたようにも見えたので現状は良馬場の方が良い馬だと思います。

位置取りとしてもやや苦しい位置から最後はよく追い込んで3着。
この馬場を考えるとかなり頑張った内容で個人的には勝ち馬より評価は高いです。

まだまだ馬体的には緩い所があり、成長はこれからの馬だと思うので現状でこれだけ走れたという部分に素質の高さを感じます。

身体がまだ出来ていないので良馬場なら確実かと言われればそうとも言い切れない部分はありますが能力的には現状でも未勝利を勝ち上がれるものはあると思います。


・シルトホルン
調教から推奨した一頭。
コメントに困る内容というのが正直なところでこの馬としてはまずまず走れていたと思います。
馬場への適性はあったと思うのですが現状勝ち切るにはまだもうワンパンチ足りない感じに見えます。


・メモリーズオブユー
調教から推奨した一頭。
能力的には足りていたと思うのですが完全に馬場に殺された感じに見えました。
良馬場で一変を期待出来る馬だと思います。


総括

今週勝ち上がった馬の中から取り上げたいのはコンクシェルエレガントルビー。

コンクシェルは上でも通用する能力があり、先々は阪神の2000mや2200mのような条件で活躍出来そうなので来年のオークス辺りに出てこれる馬かもしれません。

エレガントルビーも質の高いレースで勝利したことから先が楽しみな一頭です。

今週のイチオシだったセレッソデアモールは3着。
悪くはない結果だったのですが、勝ち切れず悔しい結果でした。

また来週も頑張りましょう。それでは。

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