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十時愛梨に足りないものが分かった。

本題に入る前に・・・

ファミ通さんのアンケートで愛梨がカバーした「Lost Princess」が、カバー曲の人気投票で1位になりました!

いやーめでたい。まあプリコネの人気とか、愛梨の歌の実装が久々だとか、色々な要素はあると思うけど、話題になったカバー曲が色々とある中での1位は単純に嬉しいですね。たくさんの人の心に愛梨の歌が響いたという事実がとにかく嬉しい。


事実として、十時愛梨は歌が上手くなった。

ところで、「アップルパイ・プリンセス」と比べると「Lost Princess」での愛梨の歌唱って段違いに上手いですよね。それには理由があるんです。

メタ的な理由としては、原田ひとみさんが愛梨の成長を表現するために、初期は歌唱力がそんなに高くないように演じていた、というのがあります。歌も、単純なラブソングである「アップルパイ・プリンセス」から、ちょっとややこしい恋模様を描いた「PURE SNOW」、そして妖しげで訳あり気な雰囲気の「Sweet witches' night ~6人目はだぁれ~」と、ハードルが少しずつ上がっていっていました。

でも、愛梨本人に理由を求めるなら、答えは「応援してくれるPとファンがいるから」。この答えに尽きます。Pのことを思うと心がこもって上手く歌える、ファンが待っているから今よりもっと上手になりたい、というような発言を、愛梨はことあるごとに言っています。

「応援してくれる人のため」。アイドルとしてはお手本のような、人によっては嘘っぽくも感じられる教科書的な答え。でも十時愛梨は、本当に応援してくれる人のことを想っていて、本当に応援してくれる人を想う気持ちが原動力になっているんです。

いやーキラキラしてますよね。まぶしい。


十時愛梨とペコリーヌの共通点

さて、話を「Lost Princess」に戻すと、十時愛梨ってペコリーヌに似てる点が多くないですか?

例えば、すぐに抱きついちゃうところ、とか。

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ほかにも、勢いがあって、時にはちょーっと強引なところとか。でも一番の共通点は「プリンセス」でしょうか。

ペコリーヌは、ゲームをやってるか、アニメを最終話まで見た方なら御存知の通り、正真正銘の王女です。ゲーム第1章やアニメでは事情があったものの、本来は国民に愛される存在であり、そして、国民を愛して守ろうとする振る舞いはまさにプリンセス。

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一方の十時愛梨は王女ではありません。でも、ファンからの声援を一身に受けて、愛をたくさん届けようとする姿はまさにプリンセスですよね。

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まあ、そんなところも加味しての「Lost Princess」カバーだったのかな、と思うのですが、十時愛梨とペコリーヌの間で、決定的な違いがあります。


そう、この人。

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もうゲームなりアニメなりで見聞きしている前提で容赦なくネタバレしますが、キャルはペコリーヌを討つための刺客や監視役として遣わされた存在なのです。そして、ペコリーヌが王家の人間であるのに対して、キャル自身は野良猫に身の上を重ねるような境遇にあり、置かれた立場も正反対。にもかかわらず、ペコリーヌはキャルのことが可愛くて仕方ないし、刺客だと知ってもなお、ペコリーヌはキャルのことが大好き。いや!ペコキャルは最高だな!!!!!

ちなみにアニメだけ見てゲームをしてないよ、という人は、ゲームでストーリーを見た上で(超重要)「Absolute Secret」という曲を聞いて下さい。これを聞けば超理解できるから。


さて、お気づきかと思いますが、ペコリーヌにはキャルがいます。

でも十時愛梨には、キャルのような存在がいません。


ペコリーヌには、自分とは正反対の境遇で、自分の命を狙っていて、自分のことを妬んでいるキャルという存在がいます。そして、それでもなお、ペコリーヌはキャルのことが大好きなのです。そんな関係だからこそ、そしてキャルが改心してペコリーヌの味方になった後でも、そんな関係だったからこそ、重厚な物語が生まれるのだと思います。

一方、十時愛梨は人に愛されて、人を愛する存在。でも人に愛されすぎているからこそ、十時愛梨のことを妬んでいたり、十時愛梨に悪意を向けてくる存在がいません。もう少し控えめに言っても、十時愛梨とライバルらしい関係で語られる子も思いつかないのが現状です。

もし、十時愛梨に、そのような存在が見つかったなら、面白いことが起こるのかも、しれません。

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