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この度、移籍することになりました

サポーターの皆さんへ直接感謝の思いを伝える機会がありませんでした。


この場で、自分が在籍した4年間に感じたことや思いを振り返りながら
多くの支えになり、また一緒に戦ってくれたサポーターへ感謝を伝えたいと思います。

クラブ加入と決意

ドイツから移籍をする際、当時GMであった山道さんに声をかけていただいたのがこのクラブ加入のキッカケでした。


ドイツで出場機会が得られていない状況。というコンディションが悪い中
クラブとしても簡単な決断ではなかったと思いますが、すぐに「カズキを獲得したい!」と言っていただきました。


この経緯から恩を感じ、”クラブのために常にメンタルとフィジカルの良いコンディションを保ってチームに貢献する。”と決意を持ってやってきました。


加入当初のチームの印象は、選手それぞれ本当にキャラが濃い!ということです。
ムードメーカーの槙野くん、陽介くん、宇賀くん、武藤くん、モリ
ベテランでチームをまとめる阿部さん、平川さん。どっしり慎三さん。
ミシャ監督の戦術が浸透した完成されたチームだと感じました。
なかなか出場機会が得られない駒井くん、オナイウくん、矢島くん、高木くん、菊池くんらと苦しい時期を共に乗り越えたこともいい経験になりました。


試合に絡めない時期が続くと選手は自信を失いがちになることも多いのですが、兄貴分である李忠成さんが「俺が監督だったら、一番にお前を使う。」といい続けてくれたのも、僕にとっては心の励みになりました。
李さんいつか監督にならないかな . . .

ACL優勝

そんな中やってきたACLの準決勝away上海上港戦、大一番でチャンスが巡ってきました。
10ヶ月待ったチャンスだったので、サッカー人生をこの一試合にかけるつもりで試合に臨みました。


”クラブのために常にメンタルとフィジカルの良いコンディションを保ってチームに貢献する。”
という決意が結実し”チャンスをものにする”ことが出来た瞬間でした。
チームとしても、フッキを倒し決勝へと駒を進めることができ、この後のJリーグ2試合を経て日本代表へも選出されました。

そして決勝のhomeアルヒラル戦、あのスタジアムでの満員のコレオグラフィーを見たとき、自然と涙がでてきました。
サッカーをやってきて本当に良かった。


コロナ禍で改めて考える地域社会に対するクラブの価値


2020年はいろんな気づきのあった年でした。
コロナによる外出自粛を経てプレーできるありがたみを感じました。
練習が再開した時のみんなはびっくりするくらい笑顔で。ボールを蹴れる喜びを実感して、少年の顔に戻っていたと思います。


無観客試合ではスタジアムが今まで想像もできないほど静まりかえり、サポーターの大きさを感じました。

試合以外の場面でも、卒業メッセージやオンライン公演などリモートで地域社会の子供達に元気や勇気を与えることをチームメイトみんなで考えました。

クラウドファウンディングでも多大な協力をしていただきました。


改めてサポーターの支えがなくしてクラブは存在しないことを痛感しました。


移籍


選手の寿命は短いです。平均寿命は約26歳でほとんど全ての選手が移籍をします。


今までのサッカー選手の経験の中で、”クラブという船にサポーターが乗っていて、その船に選手が乗り込ませてもらう”というイメージを持つようになりました。(上手いこと言おうとしてますね。)

1963年1.FCケルンがブンデスリーガで優勝した時からのサポーターや
27年前にJリーグが発足してから浦和レッズと苦楽を共に過ごしたサポーターからすると、
僕は一緒に戦わせてもらった船の一員なんだと思います。
短い間でしたが、一緒に戦うことが出来て光栄でした。

移籍とは選手の可能性やチャンスであり、また慣れ親しんだ場所を離れることでもあります。
僕はプロのアスリートとして”求められている”ところでプレーをする決断をしました。
2021年からは名古屋グランパスという船に乗ります。(もう船のくだりはいいか。)
歴史あるこのクラブで、今まで培ってきた経験をもとに、
クラブの悲願であるタイトルを獲得するために結果を求めて行きます。

名古屋グランパスの皆さん、よろしくお願い致します。

最後になりますが、僕を支えてくださったサポーターの皆さんに感謝したいと思います。

Jリーグの中にいるという意味では呉越同舟なので、
今後とも温かい応援をよろしくお願いします。

長澤和輝

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あくまで私的な考えを、サッカー選手の視点で不定期に書きます。 2014年-2015年FCケルン/2016年ジェフ千葉/2017年-2020年浦和レッズ/2021年〜名古屋グランパス 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 卒業