ちそうの学校#5「埋もれた民衆史」|2/17配信!
地域住民やプロジェクトに参加するアーティスト、地場の研究者など、各々が持っている「知(知恵・知識・知見など)」を共有し、折り重ねていくトークプログラム「ちそうの学校」。その第5回が2月17日にライブ配信されます!
過去の配信は、YouTubeチャンネル「Media Bound Baw」内の再生リスト「ちそうの学校」にアーカイブされていますので、興味のある方はぜひご覧ください。あと、本noteにトークの様子を綴ったレポートも掲載されています。ぜひそちらも合わせてどうぞ。
埋もれた民衆史
これまで「地層」「風土」「生態系」「恐竜」と毎回テーマを変えて配信してきた本プログラムですが、第5回のテーマは「民衆」。ゲストは、長崎アートプロジェクト「じかんのちそう」の参加アーティストでもあるVIDEOTAPEMUSICさんと、長崎大学で哲学を教えている森元斎さんです。
実はVIDEOTAPEMUSICさんと森さんは学生時代のバンド仲間だったとのことで、今回ゲストとしてご出演をお願いしました。また、森さんはVIDEOTAPEMUSICさんが長崎アートプロジェクトでやっている住民協働プロジェクト「まだ見ぬ野母崎の音楽」のメンバーでもあります。
今回、トークテーマを「民衆」としたのは、森さんの近著のタイトルが『国道3号線 抵抗の民衆史』だったことに影響を受けたことがきっかけでした。
同著は、九州を福岡から鹿児島まで縦断する国道3号線に沿って各土地における地誌的思想史をひもとくことで、これまであまり"歴史”として顧みられるのことなかった「国家に抗う民衆の諸相」に光を当てたもの。しかし、国道3号線が長崎を通過していないこともあり、長崎については特段取り上げられていないため、今回は同著で触れられていない「長崎における近代以降の民衆史」を取り上げます。
トークセッションでは、森さんが九州における「抵抗の民衆史」を調べる中で見えてきた「長崎の民衆史」についての話を中心に、炭鉱の繁栄や原爆の惨禍の影に埋もれてしまった長崎の民衆史についてお話しができればと思います。
新型コロナウィルスの影響を鑑み、前回同様、今回も野母崎にあるきまま焙煎所のパブリックビューイングは行いませんが、ぜひYouTube Liveからご視聴ください!
ちそうの学校 #5 配信概要
▽テーマ
ちそうの学校 #5 「埋もれた民衆史」
▽日時
2月17日(水) 19:30-21:00
▽配信URL
https://youtu.be/udV7xh5RGC0
▽ゲスト
VIDEOTAPEMUSIC(映像ディレクター/ミュージシャン)
映像ディレクター/ミュージシャン。地方都市のリサイクルショップや閉店したレンタルビデオショップなどで収集したVHS、実家の片隅に忘れられたホームビデオなど、古今東西さまざまなビデオテープをサンプリングして映像と音楽を同時に制作する。VHSの映像とピアニカを使ってライブをするほか、MV 制作、VJ、DJ など、活動は多岐にわたる。
森元斎(哲学者/長崎大学 准教授)
1983年東京都生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻は、哲学・思想史・文化研究。日本学術振興会特別研究員、パリ西ナンテール(旧パリ第十)大学文学部哲学科研究員などを経て、2019年4月から長崎大学多文化社会学部准教授。著書に『具体性の哲学 ホワイトヘッドの知恵・生命・社会への思考』(以文社、2015年)、『アナキズム入門』(ちくま新書、2017年)。
▽聞き手
林 曉甫(長崎アートプロジェクト ディレクター/NPO法人インビジブル 代表)、桜井 祐(長崎アートプロジェクト キュレーター/TISSUE Inc. 共同設立者)
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