ヴェストワンカップ2022本戦2日目

2022/05/29(土)

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初日はやらかしもあったがドラや展開に恵まれ114122の3トップ5連対。上出来である。前日の夜は不安と興奮で1時頃寝付いたが例の如く朝5時には目が覚めていた。5/16通過で今日を乗り切れればベスト16である。

今日の舞台は大三元。昨日の天満橋会館は初めての利用だったが大三元は何度か利用したことがあったため少し安心している。受付は朝10時30分から。10時にホテルをチェックアウトしご飯場所を探す。昨日は軽く朝食レベルで済ませてしまったせいか5,6回戦で空腹が襲ったので今日はガッツリ食べたかったがどこも空いてない。(ステーキタケル10時オープンしてくれねえかなあ)と思いつつなか卯で親子丼を食べいざ大三元へ。会場入りしたのはちょうど10時半ほどだったがすでに選手は多かった。受付で検温を済ませ今日も冊子をもらう。

「名札は1回戦の卓上にあります。」

運営の方がそう言ってたので1回戦の卓へ移動するとこれである

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今日もまた初戦からMリーガー。厳しいなあなんて思ってると続々と人が増えてきた。開始前のためまだピリついた空気は感じない。隣の卓では矢島pがお化粧中だった。

「(卓上で化粧する人初めて見た)」とtweetしようとしたがとりあえず止めておいた。

1回戦の対戦相手村上p河内p大塚pが揃ったので牌チェック→場決め→親決めを行った。

席を移動し開会挨拶を待っていると河内pが

「もうすぐ始まるんでおしぼり必要なら取ってきたほうがいいですよ」

と声をかけてくれた。特に理由はなかったが

「あー大丈夫です。」

とおしぼりがいらない旨を返答した。ほんとに特に理由はなかった。その後席を外していた村上pが戻ってきた。手にはおしぼりを持っていた。

「おしぼりいりますか?」

わざわざ持ってきてくれたのだ。コレは断れない。

「あ、はい。ありがとうございます。」

先程は断ったのに受け取ってしまったので少し気まずかったがやり取りを見てた河内pは色々察してくれているように感じた。そんなやり取りがあった中開会式が始まった。今日のシステムの説明やÅブロックでは渋川卓を配信することなど話していた。ヴェストワンのシードも来年から優勝者→ベスト16から、2位〜4位→本戦初日、5位〜9位→シード消滅と厳しくなるらしい。開会式も終わりいざ1回戦へ。5/16へ残るための戦いが始まった。

1回戦
東家 大塚p(協会)

南家 河内p(最高位戦)

西家 自分

北家 村上p(最高位戦)

東1 楽しみすぎて少し浮ついていた東発。いつも自分だと第一打に東を切ってそうな手をオタ風から切ってしまい、5巡目にいよいよ切った東を親に鳴かれてしまう。ダブ東を親に鳴かれたせいか浮ついた気持ちから完全に目を冷ます。ドラの西は場に3枚切れており限りなく2900に見えるが一応警戒する。その後南家の河内さんの仕掛けが入り字牌暗刻の1000点のアガリ。

東2 5sをツモ切ると闇テンの親からロンの声が。ドラが白であったため(やめてくれ)と願いながら手をみるとピンフのみの1500のアガリ。ドラがみえていないのと25sが5枚ほど見えていたための闇テンだと思われる。

東2-1 發が対子以外はバラバラの手牌。親の連荘阻止のためリスクを背負って鳴こうと考えていたが実際に發が切られるとビビって鳴けないまま親から暗槓が入り立直。すぐさま村上pか大塚pから追っかけ立直が入る。コレは無理と対子の發に手をかけ撤退。その後親の45変則待ちの河内pが高め三色の5をツモ。タンヤオ一盃口裏裏もついて8000オールの大きなアガリ。いきなり親が突き抜ける苦しい展開。ちなみにこの河内p。発声の声がめちゃくちゃデカい。卓上に村上pもいるため声が大きい卓となっている。

東3親番  字牌暗刻ドラドラの河内pが仕掛けて早上がりで3900の横移動。現状18000くらいの3着

東4 字牌対子の1000点の手だが2着を争っている村上の親番のため全力で鳴きにいく。(50000オーバーの河内pからアシストも少し期待している)速度を合わせたにいった村上pからも仕掛けが入るか河内pから自分のアガリ牌7mが出て1000点のアガリ。

南2 ここまで静かだった大塚pが闇テンのツモアガリ。ドラドラ一盃口の満貫で自分がラスになってしまう。

南3 役牌ポン含めた2副露してる中大塚pから一段目立直がかかる。自分の手は12789s45p(ドラ4p)の一向聴。ラス目だしとりあえず押してるなか現物の3sが上家から放たれる。チーしてドラ単騎はアガれる感触はなかったが立直者から切られることを期待して渋チー。3副露ドラ単騎。(こんな手何十回に一回もアガれないだろ)と思いつつ7sを切るとロンの声が。幸か不幸か2600の失点で済んだが親落ちが痛すぎる。

南4 13002600 2着10002000 3着条件もあっさり闇テンをアガられラススタート。昨日とは一転苦しいスタートとなった。

「早めに挽回しなければ」

そんな気持ちの中、次の卓へ向かい対戦相手を確認すると呆然とした。

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2回戦
東家 自分

南家 矢島p(協会)

西家 金谷さん(アマ)

北家 鈴木優p(最高位戦)

1回戦のラスを早めに挽回する必要があるが対戦相手がキツすぎる(まあ誰と当たってもキツイんですが)。イメージとして矢島p:仕掛け特にポンが多め、打点高めの攻撃派。鈴木優p:天鳳九段。同じく仕掛け多めだが打点のイメージは矢島pよりはないがバシバシと無スジを切ってアガリ切る。金谷さん:仕掛けは少なめ。しっかり手を作り立直かけて打点を作っている。

勝てるイメージがわかないまま東1親番。早速下家の矢島pから仕掛けが入る。(この半荘ずっとケアしていく必要あるんだよなあ)と考えつつドラの2p対子の七対子聴牌。道中から狙いを定めていた場に一枚切れの東単騎立直。矢島pから立直宣言牌を鳴かれる。(残りのドラ2枚は矢島pの手の中か)なんて考えているとドラの2pもノータイムで押される。これで自分の目かはらドラが3枚見えたことになる。確かに自分の捨て牌は1pも5pも切れているがどんな手格好から親リーにドラを押しているのかめちゃくちゃ気になったが数巡後、アガリ牌の東をツモる。嬉しいことに裏も乗って8000オールのアガリ。暫定だが1回戦のラスが帳消しになった。

東1-1 早い巡目にピンフ高め一盃口の立直。安め出アガリで2900は3200。

東1-2 矢島p10002000のアガリ

東2-1 矢島アガリ。10000点差圏内になる

東2-2ピンフドラ1闇テンを出アガり満ツモ圏外

東3-3 再度矢島pから仕掛け。親の鈴木優pの打5sに合わせて打8sするとロンの声が。ドラドラ内蔵の3900は4800直撃で僅差ながら2着落ちしてしまう。ケアはしてたが遂に放銃してしまった。

東4 ここまで手が入ってなかった鈴木優pから親リー。一発でダブ東出アガリの12000

東4-1 矢島pとは1000点以内のアガリトップの時間打ち切り最終局。6巡目自分の手がかなりいい。

789m78p11355s789s  ドラ5s

1sは2枚切れだが9pチーはもちろん、索子245 は全て鳴こうと決めていた。7巡目満ツモ着アップ条件の金谷さんから立直が入る。放銃しても2着は硬いので全ツを決意する。直後6pツモの役無し聴牌。(9pなら役ありだったのにと思いながら)場況良しの嵌2s待ち追っかけ立直。立直後一発目、9pツモ。今更か…。2発目、ちがう。3発目、(この感触はもしや!)盲牌の感触でアガリを確信したが本来ならチョンボを回避するため目視する必要があった。しかし昂ぶってしまい見ずにツモ発声をしてしまった反省。打点は必要なかったが裏も2枚のって終わってみれば55000トップ。ラスを返済するどころか貯金もできた。この半荘鈴木優pは終始手が入っていないように感じたがそれでも親リーに無スジバンバン切ってた。矢島pからは終始仕掛けが入り(仕掛けがないときは立直がきてた)常に対応せざるをえなかったのが精神的にキツかった。


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3回戦
東家 金子p(最高位戦)

南家 比嘉p(協会)

西家 自分

北家 田島さん(アマ)

一旦、スタート地点に戻ってきたので5回戦までの残り3半荘で+50を目標に立てた。もちろんポイントを増やせそうならどんどん増やしていきたいがまずは6回戦打てることを目指す。

対戦者、田崎さん、金子p、比嘉p。田崎さんは初対戦で打ち筋はわからないが初日ジャンプアップしてたのでガッツリ押してきそうなタイプと予想。金子pは在りし日の茂奈呼で何度も経験あり。面前で立直主体なタイプ。比嘉pはリア麻の対戦経験はないが天鳳特南(いつか鳳南でも…)で2回ほど天鳳HQペアマッチで一度対戦経験あり。何度も観戦したことが割と攻めっけ強いタイプ。念願の初対戦。

東1 先制タンヤオ聴牌。5pと3sのシャンポン待ち。索子の456も手のうちにあり三面張リも狙えるのでダマ。すぐに6pを持ってきたため打5p立直。数巡後7pをツモリ裏ものって満貫スタート。

東2 自風南が対子。手格好がいいため鳴くか面前で仕上げるか迷ったところ南が暗刻になり5巡目立直。数巡後、アガリ牌の4sをツモ。ドラ1でこちらも満貫。同卓者に運だけ野郎と言われもおかしくない展開。

東3 田崎さんが10002000ツモ。親被り。

南1 田崎立直自風ドラ5200出アガリ。

南2 比嘉p田崎さん二人聴牌

南2-1同上。2着に落ちる。

南2-2 東2以降は常に耐えてきたがやっと好配牌。南と白対子の染め手が見える手牌。白をポンして嵌3p聴牌。中々アガれないまま金子pから立直が入るが直後3pツモ供託2本も入り再びトップ。

南3 流局ノー聴。

南4 比嘉pメンピン即の3900出アガリ。

この半荘は手なりでアガった局以外は防戦一方で特質すべきところが少なかったが何とかトップを取れた。


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4回戦
東家 持田さん(アマ)

南家 山部さん(アマ)

西家 北原p(最高位戦)

北家 自分

昨日は緊張のせいかこの時点でヘロヘロだったが今日は緊張も少なくまだまだ余裕だった。

4回戦 ラスにならないことを優先しつつジャンプアップ対象の北原pをラスにしたい。

東1 持田さん2000オールのアガリ

東2 山部さんからメンピンの2000を出アガる

東3-1山部さんからメンピン2000+300出アガる

東4 首位独走中の北原p立直即ツモドラ3。激痛の跳満親被り。ターゲットから北原pを外し、ラス回避、できれば2着に上がことるに専念する。

南3山部さん一人聴牌

南4ラス目の山部さんとは2800差。聴牌ノー聴で変わるためある程度は真っすぐ打つ必要がある。下家の持田さんが2枚目の中をポン。2600まで打てるのでアシストしようか迷うがアシスト失敗してノー聴が一番やってないのでまずは自分主体で手を組む。6巡目トップ目北原pの打9mを持田さんがロン。ドラと安め9mとのシャンポン待ちだが点パネして5200は5500。ドラは出さないにしても9mは自分も不要牌。命カラガラ耐えの3着で通過圏外に落ちるが6回戦が見えてきた。

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5回戦
東家 自分

南家 松ヶ瀬p(RMU)

西家 三坂p(最高位戦)

北家 太田さん(アマ)

一番立ち回りが難しかった5回戦。この半荘を終えたあと1位のジャンプアップと下位7名の敗退が決まる。松ヶ瀬pとは離れているが太田さん三坂pとはボーダーを争う。現状、5位の36.7pt。ラスるとほぼ敗退(敗退しなくても6回戦が絶望)。トップはほしいが最終戦も条件戦になることが必須なのでまずは6回戦に残れることを優先させることにした。

南1 30000持ち付近の2着目ドラ3m7巡目

22456m44789s123p

手替わりがあるし打点が安い何より押し返しが怖かったがこれを即立直した。

2者が序盤に5sがを切っており4sがヤマにいると思ってたため押さえつけの親リーではなくアガリをみた立直だった。この局は点棒がなく攻めるしかない松ヶ瀬pから4sが溢れ2000点のアガリ。時間打ち切りがあるため親での連荘でライバルに親晩を回さないことも重要となってくる。

南1-1 終盤高め三色69m聴牌。立直を迷ったが巡目が遅くツモアガリの期待が少なかったため闇テン。終局間近に松ヶ瀬pから高め9mが出て5800+300のアガリ

南2 34789m123445p44sの一向聴からツモ4p。絶対くるラス目の松ヶ瀬pの親番のためピンフなら闇テンに構えようと思ってた矢先の役無し両面聴牌。恐怖心もあったが巡目も早く良型のため立直。速度を合わせようと仕掛けた松ヶ瀬pから1300出アガリ。

南3 ボーダー争いの三坂pの親番。形や点数に二の次にしてとにかく速度重視の親流しを決め込み7pチーの25m待ち三色1000点出アガリ。

南4オーラス

自分39800

三坂p33500

太田さん31900

何とかこのまま逃げ切りたい…。手牌には役牌が対子。他の形は悪いがポン。親の太田さんも仕掛けて役牌ポン9p暗槓。自分もチーで仕掛けて親現嵌7m待ち聴牌。直後河に筒子が一枚も切れていない親から字牌が溢れる。(染まってんのかなあ…筒子持ってきたらどうしよう…)なんて考えているとツモ4p。ここは押した。ロンのコエ?かからない。次順ツモ5p。ここも押す。しかし無常にもロン12000の声がかかる。染まっている場合副露牌だけで親満が確定しているため点数の覚悟はできていた。順位点込で52000の放銃となる。ただこのとき卓上では押し引き判断の後悔はなかった。(ただ今振り返ってみると戦前トップにこだわらず6回戦に残るという目標は完全に飛んでいた)

南4-1 跳ツモトップ13262着条件だがそれよりも意識していたのは三坂pとのボーダー争い。(他の卓の結果にもよるが)三坂pが満ツモでトップだと2着順離れてポイントを逆転されるた安いアガリの3確や親の太田さんへの差し込みも一応選択肢に入れていた。

条件を十分に確認し手牌を開くとバラバラの手。これは3確のアガリも難しい…。親の太田さんが伏せてくれるのを祈りつつ守備的に手を組んでいき終盤、三坂pから残りツモ番1回の立直がかかる。中盤からオリ気味の自分の手牌はバラバラ。親の太田さんもオリているように感じる。多分これが最終局だ。何とか耐えてくれ…。祈りは通じ無事流局。最後は手が悪くて何もできなかったが北家の三坂pのツモ番を増やさないためにも変に鳴かないことずっとは意識していた。その甲斐あって何とかボーダーぎりぎりで6回戦へ進むことができた。

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6回戦

東家 太田さん(アマ)

南家 比嘉p(協会)

西家 自分p

北家 矢島p(協会)

そして泣いても笑っても運命の6回戦。ポイント状況は以下の通り。

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別卓状況にもよるがトップは必須(素点も40000以上は最低限ほしい)。プラン①太田さんラス比嘉p3着矢島p2着の完全着順操作かプラン②太田さんを2着にして比嘉p矢島pを逆連対にする准着順操作かどちらにしても難易度は高い。

(ポイント持ってる太田さんは固く打ってくるだろうからラスにするのはきつい。消去法でプラン②かなあ)

ある程度プラン②で進めていくことを前提に6回戦開始

東1 いきなり配牌でドラ3pが対子の勝負手。7巡目、46m4556pの6ブロック一向聴からダイレクトに5mツモ。めちゃくちゃ感触良かった。この日一番大きな声で「立直」を宣言し5pを横に曲げメンピンドラドラの満貫確定14s立直。(これをアガれたらいけるんじゃないか)。東発とはいえラス目の立直で一人旅になると思っていたが下家から平然と押し返しがきた。矢島pである。一発目こそ安牌だったが無スジを2枚通され追っかけ立直。数巡後、矢島pのアガリ牌1mを掴み放銃。2600と打点は安いが勝負手が潰されたのはキツかった。

東2 いきなり勝負手を潰されたが落ち込んでいる暇はない。役牌ポン両面チーの2副露辺7p待ちをツモって5001000。逆連対が必須の比嘉pの親番を落とす。

東3 ドラ6sから4455sに6sをツモリ36s牌。場には3sが切れておりアガれる感触は0に近かったが立直。ダマでアガれる手ではないし可能性は少なくとも万が一の親満跳満を逃すのはNG。待ちの悪さを悟られないためにもノータイムできた立直した。ツモ切りが続く中比嘉pの立直がかかる。雰囲気的に勝負手のように感じた。お互いにツモ切りが続き流局二人聴牌。比嘉pは58s待ちピンフドラ1立直であった。

東3-1 手牌に發暗刻ドラ1p対子。またしても勝負手だ。序盤比嘉pからドラの1pが切られポンする。雀頭はなくなるが親満嵌張×2両面×1のニ向聴。その後6mをチーし両面ターツがなくなり雀頭なし嵌張×2の一向聴。次巡嵌張が埋まり単騎選択。一旦仮テンに取ったあとニ枚切れの9m単騎地獄待ち聴牌に取った直後、ドラを切ってきた比嘉pから立直がかかる。9mは現物だが出てこない。生牌の8mを持ってきて待ち変え。捲り合いのため枚数を優先させる。そんなこんなでお互いツモれないまま最終ツモ番で5mを持ってくるが8mを切り流局。アガリたい手が2局アガれない苦しい展開。

東3-2 またしても勝負手。

12357s89m東東中中發發

コレは流石にアガりたい…。運良く一段目で中と東が鳴けた。手牌は12357s發發の6s待ち。序盤であったため他者からまだ索子が切られる。

(コレはアガれるかも)

3sツモをノータイムでツモ切り。瞬間的な4s待ちと6s待ちの比較はわからないが手出しを入れて索子を警戒されるのがイヤでノータイムでツモ切った。(流石に8sは打5sしますが)

そして流局が見えてきた終盤、僥倖の6sツモ。3度目の正直で4200オール+供託3000。45000持ちで周り3者が25000持ち前後。暫定だが条件の卓内2位をクリアした。

東4 太田さんから立直が入る。45668から6切ってのドラ単騎待ちで満貫ツモ。6は2枚切れではあったがこの状況でノータイムでドラ単騎立直がいえる精神力がスゴい。このアガリで太田さんはほぼ通過。プロ二人を逆連対にしたい自分にとっても嬉しいアガリだった。

南2 矢島p10002000のツモアガリ


南3 運命を分けた局。ポイント状況は以下の通り

※(開始時pt)持ち点→暫定pt

太田さん(+108.1)29000→+117.1

比嘉p(+66.6)22900→+29.5

自分(+23.5)40100→+63.6

矢島p(+52.8)28000→40.8

20ポイント以上離れているが矢島pに5001000、比嘉pに13002600アガられた瞬間着順変動により逆転されてしまう。このとき細かい点数条件はできていなかったがぎりぎり通過ポジションであることは把握できていた。

対局の方はドラ2pで、手牌は整っておりアガリが見込める形。序盤自分が切った8mを矢島pが両面でチー。親を落としにこられる。仕掛けに対応しながら手を作っていき中盤聴牌が入る。

5678m678s3456788p

678の三色がくっきり狙える中ここで50分終了の合図が流れ、次局がオーラスになることが確定した。

そしてここで長考に入る。この2日間、長考はおろか少考でさえほとんどしてこなかったがここでの立直判断は流石に悩んだ。

「すいません」と長考する旨を伝えると

「時間打ち切りの合図は鳴ったんでゆっくり考えていいですよ」と矢島pが言って下さった。

遠慮なく考え込むことにした。

・切るのは5mで確定(8pは下家の矢島pにも危険牌)

・プロ二人が絶対に向かってくる局面。立直して無防備になるのはリスキーではないか?

・三面張だが場況的にヤマには少なそう

・闇テンで簡単に出る牌ではない

・闇テンでも最高目8p,中高め2pは嬉しいただし5pは出アガリ2900ツモアガリ1300オール。これで次局最終局を耐えるのはキツイのではないか

1分以上は長考したと思う。麻雀打っててこんなに長考したのは初めてかもしれない。そして意を決して声を振り絞り立直の宣言をし5mを横に曲げた。決定的な決め手はないがプロ二人に対してこの点差では逃げ切れないと判断した。

ここからはもうお祈りタイム。次順ツモ切った2sを矢島pにチーされる。聴牌ったっぽい。河や鳴きをミルニ相手の待ちもほぼ筒子。ここからはもうめくり合いだ。矢島pから3pがツモ切られる。筒子だとオナ聴の可能性も出てきた。直後比嘉pからカンが入る。新ドラは7pで一枚乗った。

(カンが入るなら闇テンで良かったかも)

そんなことを思っていた直後、矢島pから自分の河の裏スジである8mが強打でツモ切りされた。この対局で一番強く打たれた牌だった。協会のÅ1リーガー、雀王も獲得するレベルの人が自分の意を決した立直に対して真っ向と向かってくるのを感じ熱くなった。このまま流局なのか?そんな気持ちも出てきた残り2巡新ドラの7pを持ってきてツモ切る。

(オナ聴でないなら放銃するならこの牌しかない)

「ロン8000」

開かれた手はドラ2p雀頭の嵌7pだった。

聴牌形、フリテンでないこと確認し声を絞りながら

「はい」

と答えた。自分でもわかるくらい気落ちした声になっていた。色んな気持ちが込み上げてきて泣きそうになっていたが最終局が残っているため我慢した。

南4 条件確認の時間が設けられるが放銃での頭の整理ができていない。とりあえずさっきの逆(矢島pへの満貫直撃)は条件に入ることはわかってたがツモ条件が冷静に判断できなかった。

(コレはすぐに判断できない。何十分も待たせてしまう)

そう思ってツモ条件は役満ツモだと勝手に決めつけた。(本当は跳満ツモ)

冷静に判断できていない時点でもう負けは決まっていた。役牌をポンした矢島pが速攻でアガリ1000オール。卓内3位の2着で半荘が終了した。

悔しすぎて半泣き状態だったが最後矢島pと別ブロックで先に対局が終わった足立玲pと話せて少し楽になった。

初めてのヴェストワン本戦はベスト48で散った。(成績でいうとベスト20くらい?)負けてもともと出られただけでもラッキー。負けたらhanahanaで慰めてもらおう。そんな気持ちで臨んでいたがいざ負けると本当に悔しさが込み上げてきた。(ちなみに慰められると多分泣いちゃうのでhanahanaへは行ってない)

最後になりますがヴェストワンの大会を通じて応援してくれた方、同卓して真剣に戦ってくれたプロアマチュアの方ありがとうございました。

この大会を通じて競技麻雀への熱が更に上がって技術的にも精神的にももっと強くなりたいと思うようになりました。可能なら来年も参加権を獲得して挑戦したい思います。

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