ネットライム：『その瞳は』

何かが弾けて生まれる瞬間
それがまるで僕自身を救った
錯覚か幻覚か感覚なのか
こう語るまでもない束の間
苦しんだ分だけよくなっただろうか
魂削って唱えた魔法が
何もかも好転させることはない
望んだ理想にはまだ届かない

望んでしまえば叶わない
現実の圧力には適わない
でも望まなければ叶わない
実現可能としか語らない
どんなに辛くて苦しくても
前向きであるならいつでも
道が開くことを信じられるか
逆境を跳ねのけられるか

あのときの君に僕はどう映った
至らなかったこの苦痛が
なぜ僕だけ幸せでいるのかと
人は無意味に死ぬのかと
それでも社会や地球は回る
人の気持ちも時間とともに変わる
何もかも忘れていくとしても
すべて忘れて時が経ち老いても

嘘じゃない
嘘じゃなかったんだ
あの日あのときのあの気持ちは
もう決して届かないこの祈りは
僕が映るその瞳は
儚く散る定めの命か
絶対負けない、絶対やめない
ただの意地はいつまでも終わらない