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これまで挑戦したのは200事業!?県内随一のチャレンジ精神に満ちた企業の秘密

ラジオとyoutube LIVEによる同時生放送を行っている長野県人会。に引き続いて、今回も12月7日(月)の第2回放送を振り返っていきます。

190回失敗しても、10回成功すればいい

「信州から未来に羽ばたく!翼ばさばさ、アンバサダー」は、信州で活躍する若手経営者をスタジオに招いてさまざまなお話をうかがうコーナー。今回は、跡継ぎを探す企業と、新しい事業を買収して挑戦したい企業をマッチングさせる国内最大級の事業承継・M&Aプラットフォーム「TRANBI」の代表取締役社長高橋聡さんが登場しました。

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株式会社TRANBI 代表取締役社長
アスク工業株式会社 代表取締役社長

図1

高橋聡さん

長野県長野市出身。長野高校卒業後デュポール大学 情報システム学科卒業。01年アクセンチュア株式会社入社。05年家業であるアスク工業株式会社に入社し「TRANBI」をアスク工業の一事業としてスタート。 16年「TRANBI」のサービス向上のため、株式会社トランビを新設し、同事業を会社分割により移管、代表取締役に就任。

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レギュラー出演している長野県出身の人気声優・新田恵海さんやAKB48チーム8高橋彩香さん、ウェブメディア「ジモコロ」編集長の徳谷柿次郎さんは、「企業と企業をマッチングする」という高橋社長のビジネスに興味津々。

高橋社長に聞きたいことをとことん質問しました。

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SBCアナウンサー久野:
なぜ企業と企業のマッチングを始めたのでしょうか。

高橋社長:
大学卒業後、東京で外資系のコンサルタントとして働いていたんですけど、しばらくして長野に帰ってきて、家業であるアスク工業という製造業の会社を継ぎました。たまたま私は2代目で事業承継できたから良かったんですけど、周りの会社は跡継ぎがいなくて会社を畳んでしまうケースも多くて。うちの会社の取引先も毎年3〜5社くらい廃業してしまっているんです。従来のM&Aの仕組みだと、いくら素敵な会社でも規模が小さいと引き継いでくれる企業がなかなか見つからないんです。すると、そこまで生まれていたものが途絶えてしまう。それだったら、ネットで跡継ぎがいなくて畳むことを考えている会社とこれから挑戦したい若い会社を繋げたいと思ったんですよね。

AKB高橋:
最初に長野に帰られて、お父様から会社を引き継ぐときは、どんな気持ちだったんですか?

高橋社長:
やっぱり不安はありましたね。いきなり長野に帰って製造業を手掛けるのは未知の経験でしたから。

SBCアナウンサー久野:
高橋社長が継いだアスク工業とは、どんな企業なのでしょうか。

高橋社長:
メインは製造業ですね。元々研磨剤からスタートしたんですが、現在は半導体やスキー・スノーボードの材料、ゴム・スポンジなども製造しています。その他にも、健康食品の通信販売や喫茶店など製造業の枠に囚われない多角的な事業を行っていますね。

図2

新田:
さまざまなチャレンジをされていると思うんですが、上手くいかなかった経験もあるんですか?

高橋社長:
父の代から多角的な事業展開は始めているんですが、そこから数えると200事業は挑戦しています。その内、現在残っているのが10事業程度。約190事業は失敗しています。

SBCアナウンサー久野:
ちなみに、長野市にある「コメダコーヒー」のフランチャイズ店舗は、このアスク工業さんが運営されているんですよ。

一同:
えー!知らなかった。

高橋社長:
私たち、100事業100幹部というスローガンを掲げていまして。将来的に目指している100事業の中のひとつに飲食店事業がある、ということです。

新田:
さまざまな方が挑戦できる場を用意されていると思うんですけど、若い女性ならではのチャレンジもできるのでしょうか。

高橋社長:
私たちは、人の多様性を重視しているので、女性はもちろん海外の方などさまざまなメンバーが活躍しています。多様な視点から、新しい事業の“ネタ”を見つけて、どんどん挑戦していければと思っているんです。社員と会話をしながら“ネタ”を一緒に見つけて、育てていく感覚ですね。失敗することがほとんどなんですけど、それを越えるペースでみんなでどんどんつくっていく社風があります。

図3

SBCアナウンサー久野:
ここでリモートで番組を聴いてくださっている都内在住の大学生にも聞いてみましょう。まずは、宮下さん!

大学生・宮下:
はい!自分の周りで将来起業したい人が多いんですけど、起業するのにいいタイミングってありますか?

高橋社長:
私の場合、長野のアスク工業を継いで、TRANBIに行き着くまでに20事業くらい挑戦しています。だから、必ずしも一発目の企業で上手くいくとは限りません。自分のタイミングを見つけるためには、大学生やりながらちょっと試しに何かをつくってみたり、働いた後も複業しながらやってみたり。常に自分の許与範囲を拡げながらいつかは当たるという考え方で活動を続けていくことが大事だと思いますね。「これだ!」というものに行き着いたときに経験を積んでおかないと、目の前にチャンスが来たときに掴むことができないので。

図4

図5

▲45周年の際には周年事業チームが発足しロゴまで作成

SBCアナウンサー久野:
それでは、もう一方聞いてみましょう。竹内さんよろしくお願いします!

大学生・竹内:
はい!先ほどたくさんの事業についてお聞きしたんですけども、今考えている新しい事業ってありますか?

高橋社長:
もちろんです。当社では、社内でビジネスコンテストを開催していまして、今年も20〜30くらいのアイデアが生まれています。その内、5事業程度が事業化に向けて実際に動いているんです。プラットフォーム事業だったり、コロナ関係の商品であったり。その内容もさまざまです。

SBCアナウンサー久野:
たくさんのお話ありがとうございました。最後に高橋社長から視聴者の方へメッセージをお願いします!

高橋社長:
実際に長野に帰ってみて思うのは、環境が素晴らしいこと。自然にも恵まれているのに、東京とのアクセスも良いんですよね。また、事業をつくり始めると、苦労も多いんですけれど、楽しいこともたくさんあります。そんな何かが起こる雰囲気がもっと生まれてくると、長野県はすごく楽しい街になるんじゃないかなと思っています。

一同:
ありがとうございました!

図6

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長野にUターン後、事業承継という地域が抱える課題に挑戦している高橋社長。you tube LIVEのコメントでも、「チャレンジできる会社って素敵ですね!」「社員のみなさんが同じ方向を向いているのか!」といったコメントが多く届きました。

次回のnote更新は12月28日(月)の予定です。

どうぞお楽しみに!


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