見出し画像

海外でも大人気!南信州の特産ブランド・市田柿【第2回放送レポート#01】

ラジオとYoutube LIVEによる同時生放送を行っている「ながのKEN!JIN!KAI!」。
今回は、12月7日(月)の第2回放送を振り返っていきます。

市田柿は信州だけのものじゃない!……のかも

長野県の企業の“良いところ”を取材する「信州トピックス」のコーナーでは、長野県飯田市のJAみなみ信州が登場。飯田下伊那特産の干し柿「市田柿」を取り上げました。

市田柿は、500年以上の歴史があるとされている南信州を代表する特産品。地域で栽培されている渋柿を原料とするものしか「市田柿」と名乗ることはできないブランド食品なんです。実は、海外でも需要が高く、台湾や香港、タイ、マレーシア、さらにはヨーロッパなど、合わせて年間50トンもの市田柿が長野県から海外へ輸出されています。

話を伺ったのは、地元出身の米山さんと伊藤さん。高校の同級生コンビでもあるお2人のお話をご紹介します。

***

画像1

伊藤さん
「この職場で働くまでは、全く海外に興味がなくて。海外にも行った経験もなかったんです。でも、市田柿の輸出拡大という仕事を任されたことで、海外に目が向いて世界も広がったので、良い機会をもらえたなと思います。」

画像2

米山さん
「僕は、県外の大学を卒業してからUターンしたんですが、JAみなみ信州で働き始めるまで、こんなに馴染みのある市田柿が海外に展開しているなんて思ってもみなかったので驚きました。地元の農産物を海外にアピールできるのは、すごく光栄なことだなと思っています。」

画像3

米山さん
「農家の高齢化が課題だとよく言われますが、市田柿の場合は南信州の特産品ということもあって毎年少しずつ新規就農者が増えています。だから、少し希望が持てるかなと思いますね。従来の干し柿のイメージだと軒下に柿を吊しているだけ、というイメージがあるかもしれません。でも、良質な市田柿をつくるためには湿度や温度などの微妙な調整とたしかな加工の技術が必要なんです。そこがとても難しいんですけど、同時におもしろさも感じています。」

画像4

伊藤さん
「20年程前から海外輸出をスタートして、ここ5年ほどで特に力を入れるようになりました。毎年、日本国内では、12月から1月へ年を越すと、需要が低下してしまうんです。そこで需要のある海外に展開することで、収支のバランスが取れて農家さんに還元することができます。特にアジア圏の旧正月と言われる春節の時期は狙い目。日本の贈り物として、市田柿は東南アジアで人気商品なんです。パッケージに顔なじみの農家さんの名前が載った市田柿が海外に並んで、どんどん売れていく……その様子を現地で見るのは感慨深いですし、帰国して農家さんに直接伝えられるのも嬉しい瞬間です。」

画像5

画像6

伊藤さん
「現在の市田柿産業は50億円程度の規模。僕の目標は、その市場を倍の100億円規模に大きくすることです。そして、その1割程度が海外での売り上げになっているのが理想ですね。そんな仕組みづくりを行っていきたいと思います。」

***

スタジオでは、「日本だけで食べられているイメージだったので、意外でした」と、高橋さん。新田さんは「いつ食べても変わらず“これこそ市田柿だ!”って味がするんですが、そこには並々ならぬ情熱やこだわりが注がれているんだと感じました」と、感動している様子。

YoutubeLiveのコメントでも「世界ブランドとは知らなかった……!」「今度市田柿買ってみよう」などなど、好意的な反応をたくさん頂きました。

次回のnote更新は、12月21日(月)の予定です。

どうぞお楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?