見出し画像

お試しごんずい

つい先程、相思社機関紙「ごんずい」155号発送作業を終えました。今回の特集は「なぜ私は、『ともに』水俣へゆくのか?」 寄稿者は皆、バラエティに富んだ方たちで、深くて、めちゃくちゃ読んでもらいたい号です! ということで、今号に限り、会員ではない方にもごんずいをお送りいたします。ご興味を持たれた方、ぜひお名前とご住所、電話番号をメッセージしてください。来週中に発送します。
「まえがき」より
この夏、35 度超えが当たり前のような気候の中、多くの人が水俣を訪れた。なかでも相思社が深く関わるのがゼミ合宿だ。合宿では、大広間がある集会棟や、個室が3 つある宿泊棟を男女棟に分けて、布団を並べ寝起きする。風呂やトイレも共同で、一緒に食事を作って食べる。一日中、相思社にいれば、水俣病歴史考証館の見学者や相談やお参りに来た人びとと出会い、散歩をすれば近所の住民との会話が生まれる。
合宿受け入れに備える私たちは、何日もかけて準備する。三十枚の布団を屋根の上や集会棟縁側に干す。寝具を数えて、お洗濯。施設内のいたるところを大掃除をし、食器や鍋やその他のものをザブザブ洗う。
いざ、受け入れが始まると、普段の相思社の静けさは一変し、それぞれのゼミの空気に変わる。
たいていの場合、職員一人が一つのゼミを担当する。合宿は一泊から四泊まで様々で、それぞれの大学が小休止のようにして集会棟前の縁側でバーベキューや飲み会を行う。担当していない職員もたいていの場合は参加をし、食べたり飲んだりしながら、水俣での発見や試行錯誤を聴く。そして語る。そうするうちに、学生だけではなく受け入れる私たちも、考え悩むことを促され、自身を問われる。
では、対する側はどうなのか。今号の機関紙「ごんずい」では、水俣に人を連れてやってくる大学の先生たちに、なぜ、「水俣にくるのか、ともに学ぶのか」をテーマに原稿をお願いした。
永野三智

特集 なぜ私は、「ともに」水俣へゆくのか?
行かば水俣 熊本大学 外川 健一 p3
『水俣を通して学生に伝えたいこと』 久留米大学経済学部 冨吉 満之 p4
「聴く」主体として育ちあう 埼玉大学 安藤 聡彦 p5
相思社の坂をのぼること 新潟県立大学 小谷 一明 p7
フィールドワーク雑感 國學院大学法学部 茢田 真司 p8
水俣に行く理由ー二つの約束ー 駿河台大学 平野 和弘 p10
鶴見和子「内発的発展論」の原点としての水俣 京都文教大学 杉本 星子 p11
『水俣病を学ぶ』と『水俣病から学ぶ』 中央大学 野澤 淳史 p14
当事者に想いを寄せるということ 学習院大学 宮盛 邦友 p15
水俣 前田 雅彦 p17
患者相談雑感 永野 三智 p20
水俣病歴史考証館感想 p22
相思社日誌・活動報告 葛西、木下、小泉、辻、永野 p25

※とちゅうから、宮崎県から考証館見学に訪れた会員さんもお手伝いしてくださいました。いまは、新しくなった考証館の展示を見てくれてます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?