創作論論
プロ・アマ問わず、創作する人は全てクリエイターだと思う。
だから、誰にでも必ず創作論ってあると思うんだよね。
今日はそんな創作論を論ずる、題して創作論論。
まあ、議論のための議論なんてナンセンスだけどね。
何故か知らないけど、世の中には創作論を語りたがる人がいる。語るまではいいけど、押し付ける人、人の創作論を否定する人がいる。
いかん。
いかんね、謹んだ方がいい。
気持ちもわからんでもないけど、意味がない。
創作論を語る時は、それが本になって売れるくらいじゃないとね。ビッグになれば、その成功体験を交えた創作論は貴重なものになる。本が売れれば儲かるしね!
勿論、誰でも方法論を述べてもいい。
でもね、人に影響を与えたいなら、それなりにビッグじゃないとね。
あ、さて…ながやんとして創作論は割とシンプルなんだよね。
1.締め切りを決めて、それを守る。
2.毎日決められた分量を書く。
3.公開したら、あらゆるリアクションを受け止める。
まあ、概ねこんな感じ。
あんまし小難しいものはないつもり。
勿論、小説を書くテクニック、技術論というのも持ち合わせている。けど、それは所詮は方法論に過ぎない。書きたいことがあって、小説を書くという人には…すぐには必要ない話ばかりなんだ。
書こうと思って書いた、その原稿があって初めて、そのあたりの話は活きてくる。
完結しなくてもいい、最初の第一話だけでもいい。
書いた原稿がないと、軸にするものがないからね。
んで…話を戻して、創作論を振りかざしちゃうタイプの人。
気持ちはわかる。
わかるが、いけないことだ。
自分の価値観の押しつけ、他人の価値観の否定、これはいけないことだ。そもそも、創作論とは「自分がいいと思ってること」であって、創作に絶対の必勝テクニックなんてないのだ。だってそうだろう?あらゆる創作物は基本的に、触れた人のその一人一人が主観で価値を決めるものだ。
勿論、最大公約数は存在する。
でも、最大公約数というものに当てはまるものを作ることが目的じゃない。
という訳で、俺もたまに創作仲間の小説を下読みさせてもらうことがある。
みんな、凄い。
どれも、俺には書けないものばかりだ。
人の想像力、創作の力って凄いなと思う。
嫉妬もするし、自分が凹むこともある。
でも、たまにだけど下読みなどして、アドバイスをさせてもらうこともある。実はちょっと前まで、すっごい嫌だったんだけどね。ほら、俺は今は「商業創作の世界では価値がない人間、売れるものを書けない人間」としてドロップアウトした人間だ。そんな人間が偉そうにアレコレ言うのは、とても恥ずかしいことだと思ってたんだ。
まあでも、たまーにだけど下読みさせてもらったりする。
その時は、よかったと思ったところを必ず言うことにしている。俺は添削や校正を求められてはいないけど、勿論俺なりに思ったこと、感じたことは伝える。
でも、大事なのはよかった場所を伝えることだ。
それってわざとらしい、そう思うかい?
どんな作品にだって、必ずいいポイントがある。
技術は磨けばいいし、知識は学べばいい。才能がどうとか言う人もいるけど、人間のスペックは全部あとから足せるし、増やせるんだ。
それに、発想はその人にしか出せないものばかりだからね。
絶対に褒める、どこかを褒める。
褒めて伸ばすって言うけど、あれは正しいんだ。
悪い箇所を片っ端から潰すだけでは、駄目だと思う。何故って、その駄目なところもクリエイターの一部だから。単純に俺が直したほうがいいと思う箇所が、作者にとってはとても必要なことだってある。
だから「ここはこうした方がいいかも」とは伝える。
でも、直すかどうかは作者次第だ。
そして、褒める。
いいと感じただ、それを伝えるんだ。
それが俺の創作論論。
人の創作論を後押ししたいし、絶対的な間違いなんてそうそうあるもんじゃない。良くなる余地がある作品は、その時点で既に可能性を無数に秘めてると思うんだよね。
でも、商業創作はまた話が違ってくる。
そのこともいつか、興が乗ったら語ろうか。
はじめまして!東北でラノベ作家やってるおっさんです。ロボットアニメ等を中心に、ゆるーく楽しくヲタ活してます。よろしくお願いしますね~