ゲーマーながやんの話

 審神者の皆様、特命調査お疲れ様でした。
 自分は先月、審神者生活二年目に突入した新米審神者です。といっても、審神者Lv195なので、そろそろ初心者面するのは悪いかなという、そんな感じの人間です。
 特命調査が苦手なんですが、それは俺個人の問題です。そして、今後あまり見苦しいことにならないよう、上手くまとめて吐き出しておきたいと思います。

 まず、最初に二点だけ。
 自分は「課金したくないけどイベント全部楽しみたい」という人間ではありません。ただ、刀剣乱舞のイベントではやはり、修行三点セットが絶対に欲しいなあと思ってまして。ええ、ええ、後発の審神者なんで沢山ほしいんです。
 課金は常に「買い物」であるべきだと思っています。そういう意味では、刀剣乱舞は7確定サイコロや近道の鍵等、満足度の高い課金システムだと思います。刀装部屋の拡張等、適度に課金させてもらってますね。
 逆に、課金が「ギャンブル」というゲームは、これは好きではありません。ただ、無課金プレイヤーを「ファミレスで水だけ飲んで居座る客」という見方にも否定的で、それは「幾ら払っても食べたい料理が出てこないファミレス」にこそ問題があるのではないかと愚考します。

 次に、自分は運ゲーが嫌いです。運の要素はゲームには欠かせませんが、幸運や不運、悪運強運というものは、プレイヤーの技術や知識、判断力を出し切ったあとで問われるべきだと思うのです。まず運試しありき、これはゲームではなくギャンブルです。
 俺は昭和の古いゲーマーで、ゲームくらいしか趣味らしい趣味を持っていません。大昔は理不尽、そして不条理なゲームが沢山あったんですが、ゲームの世界はこの四十年で大きく進化しました。俗にいう「ゲームバランス」や「ゲーム性」といったものが話題になり、そして今は死語になりつつある、まだまだ変化してゆく娯楽だと思います。
 そういう御時世に、ただサイコロを振るだけという特命調査、これがどうしても受け入れられない。そして、俺はリアルでは凄く運が悪い人間なので「このままでは修行三点セットが取れないのではないか」と焦ってイライラしてしまうのです。
 そういう訳で、自分は「サイコロの目が全て」の特命調査が苦手なのです。

 今回、全てのサイコロの目を記録するというプレイをしてみました。
 データの収集や可視化は、これはとても好きなことです。ゲームとは、プレイヤーの技術と判断力によって結果が変化する娯楽です。いい技術、優れた判断の入力には、いい結果が出力される。その逆もしかりで、技術と判断力には知識が欠かせません。
 そのゲームにおける情報を可視化し、判断材料とする。
 こういうプレイングは、昔から好きでした。
 乱数解析なんかも大好物ですが、外部ツールなんて必要ありません。紙とペンがあれば十分です。メーカーが作った作品に、違法性のあるツールで干渉すること、これはゲーマーとして(少なくとも、入力と出力と結果、これを共有する他のプレイヤーがいるタイプのゲーム、ネトゲ等では)慎むべきだと思っています。
 そんな訳で、俺の記録したデータを見てください。

01月19日:1&2
01月20日:5&6:5&3
01月21日:2&4:2&2
01月22日:2&4:3&4
01月23日:1&2:6&4
01月24日:3&4:2&3
01月25日:5&2:1&6
01月26日:6&1:6&4
01月27日:6&4:6&6
01月28日:5&1:6&4
01月29日:5&4:6&3
01月30日:4&6:4&4
01月31日:5&2:5&1
02月01日:5&1:6&5
02月02日:3&4:6&6
02月03日:6&6:1&6
02月04日:3&4:4&6
02月05日:3&4:2&1
02月06日:2&1:5&6
02月07日:5&6:3&3
02月08日:6&6:2&2
02月09日:3&5

1の数:10
2の数:13
3の数:11
4の数:16
5の数:12
6の数:22

トータル平均:3.869

 六面ダイスの出目の平均は、確率が集束すれば3.5となります。それよりトータル平均が高いので、これだけ見れば「ながやんって運がいい方なんじゃん!」って思うかもしれません。
 でも、ながやんは自分が直接手で触るプレシジョンダイス以外、信用しません。
 この出目には、運営側の意図的な手が加わっていると判断しました。
 次に、同じデータを二つに分けたものを見てみてください。

01月19日:1&2
01月20日:5&6:5&3
01月21日:2&4:2&2
01月22日:2&4:3&4
01月23日:1&2:6&4
01月24日:3&4:2&3
01月25日:5&2

1の数:2
2の数:8
3の数:4
4の数:5
5の数:3
6の数:2

トータル平均:3.208

01月25日:1&6
01月26日:6&1:6&4
01月27日:6&4:6&6
01月28日:5&1:6&4
01月29日:5&4:6&3
01月30日:4&6:4&4
01月31日:5&2:5&1
02月01日:5&1:6&5
02月02日:3&4:6&6
02月03日:6&6:1&6
02月04日:3&4:4&6
02月05日:3&4:2&1
02月06日:2&1:5&6
02月07日:5&6:3&3
02月08日:6&6:2&2
02月09日:3&5

1の数:8
2の数:5
3の数:7
4の数:11
5の数:9
6の数:20

トータル平均:4.133

 データ前半は「特命調査一周目までの出目」です。そして後半は「特命調査二周目以降での出目」ですね。御覧の通り、かなり激しい差が出ました。
 このデータを見ての通り、一度クリアしての二周目以降、意図的に大きな目が出やすくなっています。それも、特に6が出やすいサイコロが設定されていたのです。逆に、一周目は…これは多分、なんの細工もない普通のサイコロでしょう。つまり、やっぱりながやんは標準よりやや運が悪いのです。

 後半、二周目以降突然「6が出やすいサイコロ」を運営が用意した、この理由を考えてみました。やはり「みんな最低でも五周は回れるから安心してね、修行セット三点全部取れるから楽しんでね」という、暗黙のメッセージではないでしょうか。
 今回、データを自分で記録し可視化したことで、凄くよかったと思ってます。
 特命調査はサイコロ任せの運ゲーですが、最低限でも修行三点セットが取れるように運営側で配慮してくれてると思えたからです。本当に、自分より得してる審神者さんがいるかと思うと、腹が立つんですよ。イライラします。俺より上手い人、頭のいい人なら尊敬します。でも、俺より運がいいだけの人っていうのは、リスペクトが難しい。
 でも、本当によかったです。
 今後、特命調査にイライラすることもないかと思います。
 どんな出目でも「最低でも修行三点セットは取らせてもらえるんだな」と思うと、もっと気楽に遊ぶことができると思いました。やはり、自分のプレイスタイルの基本に立ち返ることで、よりゲームを楽しめるようになるなと感じた次第です。

 あと、ながやんはゲームに対して偏屈で狭量なんです。
 ようするに、お遊び、お戯れである娯楽に対して、野暮で無粋な人間なんですね。
 ゲームの中でくらい、自分が思うようにしたい。そのための時間と手間は惜しまないけど、運だけは自分ではどうしようもない。運って、可視化不能なんですよ。よく「運がよかった人、運がよかった結果」は見ることができますが、幸運が発揮される前の「運のいい人、運よく進む事象」は観測することができません。
 そんな不確かなもの、自分が干渉できないものにゲームの結果を決められたくない。
 そういう理不尽、そして不条理は現実の生活だけで沢山だ。
 そう思うことが最近、多くなりました。
 ながやんの理想のゲームは「勝つべくして勝つ、自分の計画通りに結果が導き出される」です。ゲームは勝負の瞬間より、勝負までの準備を楽しむタイプのゲーマーです。レベル上げ作業とか大好きですね。勝負っていうのは始まるまでがキモだし、勝負の場に立った時にはもう結果は出てる、そういうのが楽しいと感じる人間なのでした。
 ま、それが嫌な人もいると思います。
 自分はそれも理解できるし、だから対人ゲームはもう十年以上やってません。対戦プレイでは人間関係が壊れることがあるので、協力プレイくらいですね、他者とゲームを共有するのは。あとは、スタンドアローンなゲームを複数人でそれぞれ遊び、攻略情報や推しの話、二次創作をするのが好きです。
 人は人、俺は俺です。
 俺がゲームでCPUをサンドバッグにして、悦に入っていても誰も傷付かない筈ですしね。

 こういう人間なんです、ながやん。
 リザードンにどくどくを覚えさせて、じわじわ嬲り殺して圧勝するのが大好きなんです。格ゲーでは一方的に連携で二択を迫り続けるのが好きで、でもやっぱり一番好きなのは自分の好きな技を好きなだけ叩き込む連続技の研究ですかね。ダメージもだけど、見た目も大事ですし。
 モンハンだと、コツコツと生命の粉塵を用意して、オンラインでばーっと使うのが好きです。ちゃんと、箱に最低一列爪と牙が残るように使って、現地でも調合して使って、そして稼いだ金でまた行商人から素材を買います。一緒に遊んでて苦戦してる友達に、アドバイスや援護をするのは他の友達がやってくれるので、ガンガン白い粉を鼻から飲んでる感じですね。
 あと、スパロボはすぐリセットしてロードしなおしますね(笑)
 準備が好きで、万全な準備ができるともう満足しちゃうんです。
 そういう状態では必ず勝つから、酷く安心して楽しいんです。
 今はそういう人間にも居場所があるので、とてもいい時代になったかなあと。そこは以前よりうんと狭くて暗いけど、上から光が差すし温かくて居心地はいいですね。

はじめまして!東北でラノベ作家やってるおっさんです。ロボットアニメ等を中心に、ゆるーく楽しくヲタ活してます。よろしくお願いしますね~