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今こそ真似したい!!官能表現 vol1.     人妻捜査官・玲子【囮】御堂 乱 (著)

ということで、新シリーズ始めます。題して、

『今こそ真似したい!官能表現』

自分で小説を書き始めるまでは、貪るように読んでいた官能小説ですが、ここ数年、あまり諸先生方の作品を読まなくなってしまいました。ちょうど長編を書き終えたところで、さらなる飛躍のため、数か月はinput中心の生活を送ろうと決めました。

ただ黙々と読むだけではつまらないので、小出しにoutputもしていきます。備忘も兼ねて。

なお、諸先生方の作品を批評する立場にはございません。
あくまで、書き手としての永井が、

 勉強になった!
 これは真似してみたい!

と思った部分を興奮気味に一人語りする、というものです。

本全体を紹介する感じにはしませんが、部分的にやはりネタバレはあります。気になる方は、読み終えてからお会いしましょう!

記念すべき第一本目は、御堂乱先生で

   人妻捜査官・玲子【囮】

です。

作品概要

アマゾンより。
(ど、どんなに穢されても……誇りだけは!……)
女豹のようにしなやかな裸身がアクメに痙攣する。
敵のアジトに侵入した玲子を待っていた罠。
手足を拘束され、肉檻で繰り広げられる悪魔の拷問。
人妻としての矜持、捜査官としてのプライドを奪われ、
肉茎を自らねだる淫女に改造されてゆく32歳!

真似したいポイント1           エロのためには強引さをいとわない勇気

2010年代中盤くらいに、人妻潜入捜査官って隆盛を極めてた記憶があるのですが、多分この御堂先生の本作がその先駆けだったのかな?

いやぁ、あのね。ほんとに食わず嫌いってよくないなと思いました。
本作を先週読んだのですが、それまではね、

「人妻になってまで潜入捜査官やるわけねぇだろう」

みたいなところが引っかかって、このジャンル、一切読まなかったんですよ。

でも、読んでみれば、人妻でなければ書けないエロスがしっかりありました。基
本的に捜査官モノって、凌辱の場所が廃工場とか秘密のアジトとかじゃないですか?本作もそういう定番は踏まえつつも、なんと中盤で舞台がヒロイン玲子の自宅に行くんですよ。
しかも、小さな息子のいる前で嬲るんです。息子の前で服脱いだりオナニーしたり。挙句には脅されて、クンニさせたりもします。

これら全て、人妻じゃないとできない展開ですよね。

「人妻で捜査官なんてありえねぇ」みたいな常識は捨てさるべきですね。
エロければちゃんと成立する、それが官能小説だと。

真似したいポイント2           小説でしか表現できない洗脳、催眠暗示

ヒロイン玲子は、悪の組織に電気ショックとかで洗脳調教されて、パブロフの犬みたいにキーワードを囁かれると逆らえなくなってしまいます。でも、意識は醒めたままなんです。身体だけが意志に反して勝手に動いてしまう。

>催眠されているから身体が勝手に動いてしまう
>でも心は悔しさ、恥ずかしさ、罪悪感でいっぱい

という感じで玲子の人格が引き裂かれます。
特に、卑劣な同僚が囁くキーワードに抗えず、息子にクンニを迫る言葉を吐いてしまうシーンは心が張り裂けそうになりました。
(=股間が熱くなりました、の意味ですw)

こういうのって、絶対に「絵」では表現できないと思うんですよね。ましてや、どんな名女優の演技でも無理でしょう。
丁寧にディテールを書き込まれた文章の積み重ねだけがこういう趣を感じさせてくれるんじゃないでしょうか。

勘違いしていただきたくないのは、決してこの「設定」がすごいって話ではないんです。そうではなくて、御堂先生の「描写」が卓越しているので、股間に訴えかけるような葛藤が生まれている、という話です。
 ※引用して例を挙げたいのですが、勝手にできないので自粛します。是非    
  読んでみてください。

厚顔無恥な便乗宣伝!

永井の 新刊本でも、洗脳の描写があります。下巻の中盤以降ですね。御堂先生のアプローチとはかなり異なりますが、永井なりの洗脳を思いきり自由な発想で展開しています。多分、他の官能小説では見られないものではないかと自負しています。読み比べていただけたら幸いです。

あとがき

いかがでしたでしょうか?本作、ファンの方といろいろ感想交換したいなぁ、と思っています。ちなみに、こちらはAudibleでも聞けます。単品は少し高いですが、サブスクは月1500円です。イヤホンで通勤中に聞く場合はロングコート必須なので、ご注意くださいw

さーて、これから人妻捜査官もの全部よむぞぉ!


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