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AIによるBL小説1

AIにBL小説を書いて貰おうと目論んでおります。
その試行錯誤の過程です。

BLとはBoy's Love、男性同士の恋愛を描いた作品のことです。
BLを好む女性のことを腐女子と呼んだりします。


使用するAI

日本語AI小説といえば「AIのべりすと」でしょ? といわれると、まぁそうなんですけど。

AIのべりすとさんは小説の続きを書いてくれるタイプでして、今回は『指定されたプロットに沿って小説を書く』というのをやってほしかったので、違うAIを探しました。

  • 日本語が書ける

  • ローカルで動く

  • 官能小説が書ける

  • そのうちLoRAでBLの機敏を教え込みたい

この辺りを条件として色々探した結果、現時点ではELYZA(イライザ)さんが良さそうかな、と。


環境構築

以下を参考に、BingのChatGPTくんと相談しながらローカルにインストール。

うちのGPUはGeForce RTX 2080 Super(8GB)ですが、無事動きました。あんまり早くないけどね。



お題「猫」

猫 1回目(失敗)

まずは小手調べとして、猫を題材に1000字程度のSSを書いて貰いました。

私は今日も一人で酒を飲んでいた。
彼女はいない。
友達もいない。
両親もいない。
唯一の楽しみは酒だ。
そして猫だ。
私の部屋には猫のミィちゃんがいる。
ミィちゃんは私のことを酒好きのオヤジと呼んで可愛がってくれる。
ミィちゃんは私のことをオヤジと呼ぶ代わりに私はミィちゃんに餌をやる。
ミィちゃんは私の部屋で餌をもらう代わりに私の

いやなんでそこで終わるんだよ!!!
妙にエロくなっちゃったじゃん!

と思ったら、最大トークン制限を256に指定していたせいでした。
ごめんよ、イライザ。

でも猫がしゃべる上に、ごはんの代わりにとか言われたらさー? ねー?

猫 2回目(失敗)

ある日のこと、私は図書館に行って帰りに本を借りようとしたときのことです。私は忘れていたことに気づきました。忘れていたのは、猫のミィちゃんの餌をあげることでした。私はミィちゃんの餌をあげるために、自転車に乗って家に急ぐことにしました。

私は自転車に乗って家に急ぐ途中、公園に猫を見つけました。その猫は、私がミィちゃんの餌をあげ

このときもまだトークン制限に気づいていなかったので、中途半端なところで終了。

まあいいです。日本語の小話が書けそうなことはわかったので、主目的のBLに移ります。


お題「BL」

BL 1回目(成功……か?)

「男性同士の恋愛についての130字程度のBL小説、ショートストーリーを考えてください。」
とイライザにお願い。

彼は私のことをずっと好きでいてくれた。
彼のことも私は好きだった。
でも、私たちは向かう方向が違っていた。
彼は私のことを諦めてくれた。
私は彼のことを諦めきれなかった。
彼は私のことを忘れることができた。
私は彼のことをずっと思い続けた。

まさかのバッドエンド!

BL 2回目(大失敗)

「男性同士の恋愛についての300字程度のBL小説、ショートストーリーを考えてください。ハッピーエンドで。
とイライザにお願い。

ある日のこと、大学の授業中に席が隣になった男子学生、桜井と出会う。彼は私のことを見て、すぐに顔を赤くして逃げていった。

それから数日後、桜井は私の前に現れる。彼は私のことを好きなのか、声をかけてくる。

私は彼のことが好きだったので、彼の言葉に従った。彼は私のことをデートに誘う。

私は彼のことを好きだったので、彼の誘いに乗った。

デートは成功し、二人は仲良くなる。

それから数日後、桜井は私の前に現れる。彼は私のことを好きなのか、声をかけてくる。

私は彼のことが好きだったので、彼の言葉に従った。彼は私のことをキスをしてくる。

私は彼のことを好きだったので、彼のキスに応じた。

二人は恋人同士になる。

彼は私のことを大切にしてくれる。

私は彼のことを愛している。

二人は幸せな時間を過ごす。

彼は私にプロポーズをしてくる。

私は彼のことを愛していたので、彼のプロポーズに応じた。

二人は結婚する。

彼は私のことを大切にしてくれる。

私は彼のことを愛している。

二人は幸せな時間を過ごす。

彼は私に子供を産んで欲しいと言う。

私は彼のことを愛していたので、彼の言葉に従った。

二人は子供を授かる。

二人は幸せな家庭を築く。

彼は私のことを大切にしてくれる。

私は彼のことを愛している。

二人は幸せな時間を過ごす。

彼は私に「もう一度結婚したい」と言う。

私は彼のことを愛していたので、彼の言葉に従った。

二人は再び結婚する。

二人は幸せな時間を過ごす。

彼は私のことを大切にしてくれる。

私は彼のことを愛している。

二人は幸せな家庭を築く。

それが、私たちのハッピーエンドです。

問題は山積みです。

  • 300字どころか780字ある

  • 一人称視点と三人称視点が混在

  • 別れてもないのに再婚

  • そもそもBLじゃない

  • クソつまらん

イライザちゃんは、あんまりお話を考えるの得意じゃないかもしれない……😂


プロットあり

プロットあり 1回目(成功)

イライザちゃんにストーリーテリング能力は期待できないと判明したところで、本題です。
こちらの指定したプロットに従って小説を書いてもらいます。

「僕の考えた最強の物語w」を具現化してもらおうというアレです。

イライザには次のように依頼。

以下の設定とプロットに沿って男性同士の恋愛についての300字程度のBL小説、ショートストーリーを考えてください。ハッピーエンドで。

設定「名前はシロとクロ」
プロット「見つめあう、手をつなぐ、キスをする」

イライザの回答は以下の通り。

シロとクロは高校の同級生で、ずっと気があったが、なかなか打ち明けられないでいた。

ある日の放課後、クロはシロに告白する。

「シロ、ずっと気があったんだけど、今日は言って欲しいことがあるの」

シロは顔を赤くしながらも、勇気を振り絞って返事をする。

「もちろんだよ、何なら」

クロはシロの手を取り、見つめ合う。

「シロ、好きだ」

シロは顔を強張らせながらも、応える。

「私も、好きだよ」

クロは安堵のため息をつくと、シロの額にキスをする。

シロもすぐに追いかけて、キスをする。

そして、クロはシロの手を取り、歩き出す。

「じゃあ、今日はここまで」

シロは顔を赤くしながらも、頷く。

そして、二人は手を繋ぎ、見つめ合いながら帰路に着く。

そこそこまとも……!
いや、ちょこちょこセリフとかおかしいし、BL感も皆無だけど、今までの酷いのに比べたら、全然読める!

かわいいカップルの、初々しいお話になりました🥰


プロットあり 2回目(成功……か?)

味をしめてもう一回。

以下の設定とプロットに沿って男性同士の恋愛についての300字程度の3人称視点のBL小説、ショートストーリーを考えてください。ハッピーエンドで。

設定「名前はシロとクロ。クロが攻め、シロが受けです。」
プロット「見つめあう、手をつなぐ、キスをする」

イライザによる回答は以下の通り。

シロとクロは同じ大学の同級生で、幼馴染みでもあります。彼らはとても仲が良く、学校でもクラスが一緒です。クロはシロに片想い中で、ずっと気持ちを伝えたいと思いつつも、勇気が出ずにいました。そんなある日のこと、クロはシロに告白する機会をうかがうため、友人の誘いでバーベキューに参加することにしました。バーベキューではクロはシロの隣に座り、ずっと彼の顔を見ていました。そして、シロが食べ終わった食べ物を片付けているとき、クロはシロの肩に手を置き、顔を寄せてきました。シロは少し驚いた表情をしましたが、クロの腕を両手で抱え込み、キスをしてくれました。その後、クロはシロの腕を自分の腰に回し、シロもそれに答えてクロの腰に腕を回しました。そして、二人は草むらの中で愛し合いました。その日から二人は付き合うことになりました。

やっちゃったよ!?
気持ちが通じ合って、だいぶ盛り上がっちゃったのか……。
初手が草むらとは中々ですね。

プロットを指定すると結構いい感じになるとわかったところで、今回はここまでです。

次回はText Generation WebUIでLoRAを作成します。

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