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Delight Ventures立ち上げにて感じる今の思いを書き記しておく。

いつか書こう書こうと思いながらも日々忙殺されていて気づけば年末最終日(娘の3歳の誕生日でもある)。

右往左往しながらも様々な人と連携しDelight Venturesは立ち上がってきたので、この一年の振り返りや自分自身何をやっていた人なのか含めて書き留めておこうかなと思い、なんとかギリギリ年内更新に漕ぎ着けた。

まずはじめに、何をしていた人か?

2019年6月に株式会社ディー・エヌ・エーに入社しファンドの組成にジョイン。

2019年10月からは、Delight Venturesに転籍して主に純投資の責任者をしている永原です。

経歴としては2007年に新卒でサイバーエージェントに入社し、ベンチャー投資や子会社・代理店事業にてSEOの営業やコンサルティング業務に従事。その後Amebaのメディア事業部にてマーケティングなどを経験。

2017年から政府系ファンドのDBJキャピタルに転身し投資活動を再開し、今に至る。

VC事業との出会い(という程のものでもないが・・・)

2000年頃から自分でHPを作ったり(Yahoo!ジオシティーズとか懐かしい)、ブログを更新し情報発信をする中、世の中が色々と変化していくことを身近に感じた大学時代。

当時は軽音楽部でJAZZバンドに明け暮れており、寝ても覚めても楽器の練習、あとはお酒飲んだりと堕落した生活をしていた。

そして周りが就職活動を始める中将来を考えるものの、なんか違うなぁと漠然と思い、大学院に進みファイナンスを専攻(今思えば単なるモラトリアム。)

その後、働くならどうするか?をしっかりと考えていく中でインターネットの普及は目覚ましいものがあり、今後も大きな産業になることは明白だったので、どうせなら新しい市場で、同世代の人たちと一緒にチャレンジしたいという思いが強くなっていった。

そして安易ながらファイナンスも専攻していたので金融×ITという軸で見ていく中でベンチャーキャピタルという仕事を知り、いくつか本も出たタイミングだったので興味深く読んだのを覚えている。

ネット企業でベンチャー投資をしている会社、という観点でサイバーエージェントを受けていた為、今思えば恥ずかしいが代理店事業には興味のかけらもなく、電通・博報堂も内定してから初めて耳にするぐらい無知であった。それでも、配属予定のない部署に生意気な若造を雇ってくれた懐の深さに感謝である。

当時のCAの投資部門はCA Capital(シーエー・キャピタル)という子会社と本体からの投資両方を行っていた。

当時在籍していた方といえば、X Tech代表の西條さんが社長で、ジェネシア・ベンチャーズ代表の田島さん、iSGS GPの佐藤さん、あおぞら企業投資代表の久保さん、海老原さん(所属書いていいのか不明なので名前だけ)、入社時には既に在籍していなかったがIFの和田さん、STRIVEの堤さん等々今もお付き合いさせて頂いている素晴らしい方々と仕事ができていた環境の凄さに10年以上経った今驚きを隠せないでいる。

(他、被っていないものの、WiLの難波さんマクアケの中山さん、イークラウドの波多江さん、ジェネシアの鈴木さんアプリコットの白川さんなどなど、他にも人材輩出している)

南場さんとの出会い

そもそもは2019年2月の南場さんとの面談が全ての始まりだった。
仲良くさせてもらっている友人から、2019年1月23日にメッセを受け取る。

知り合いのエグゼクティブサーチがDeNAの南場さんと一緒に独立系VCを立ち上げてくれるキャピタリスト経験者を探していて、興味あればカジュアルに話してみませんか?

というもの。

南場さんとは一度も話したことがなかったので何かの記念になるかもしれないし、うまく行けばそれはそれで面白そうだなと思い二つ返事で快諾し2月末に面談をすることに。
南場さんと言えば、もはや更新するかけらも感じられないブログやミラティブの赤川さんが南場さんとの出会いを書いており、とにかく自分自身どんな反応をされるんだろうかと興味はあったが、不思議と緊張感はなかったように記憶している。

1時間の面談時間のうち、15分程は永原という人物がどういう者なのかを履歴書をベースに話していくのだが、気づけば趣味の話で盛り上がり、南場さんが見せてくる動画をひたすら観ているうちに時間は過ぎ去っていった。

結局3月末に内定が出たものの、何が評価されたのか分からないまま入社するのだが、どうやら海外生まれで海外生活していたにも関わらず語学がほぼ話せず、嘘偽りなくその事実を語ったことがツボにハマったらしいが、真相は未だに不明である。

DeNAという会社が無茶苦茶好きになる

2019年6月に入社し早7ヶ月。立ち上げまでの4ヶ月はヒカリエに籍を置き、色んな方とコミュニケーションを取らせてもらったが、南場さん直下の組織にてDeNA Qualityに直に触れコミュニケーションしていくことで非常に濃密な時間が流れていった。

仕事をしていて気持ちいいのが「好き嫌い」や「人の顔色を窺う必要がない」ということ。
当たり前のことだが、徹底して「こと」に向き合い、発言し、実行していく体験は他にないものだった。

DeNA Quality
~Delightにまっすぐに向かうチームであるために~
「こと」に向かう
 本質的な価値を提供することに集中する
全力コミット
 球の表面積を担うプロフェッショナルとしてチームの目標に向けて全力を尽くす
2ランクアップ
 自身の二つ上の視座を意識して 仕事に取り組む
透明性
 チームで成果を上げるために、正直でオープンなコミュニケーションを心がける
発言責任
 役割にかかわらず、しっかりと自分の考えを示す

自らがなすべきこと、何ができるか、組織をよりよくする為にどうあるべきか。言葉だけではなく、発言することでの責任、行動に移す必要性含めて何でも挑戦できるこの環境には感謝しかない。
LPであるDeNAへの貢献はまだゼロなので、少しでも恩返しできるように成果で返そうと思いながら日々仕事をしている。

Delight Venturesが実現したい未来とは

ホームページのGP2名の挨拶に細かく、どういう想いでファンドを立ち上げたのかは記載されている。
南場智子のメッセージ
渡辺大のメッセージ
そしてフルスイングというDeNAのオウンドメディアにて、改めて今の動きが語られているので、是非一度目を通してもらえればと思う。

ポイントとしては、

①DeNAから独立した意思決定機関を持ったVCであること
②“企業”にいながら“起業”できる環境を提供するVCであること
③起業というキャリアパスを(DeNA内外含めて)本気で後押しするVCであること

色々細かい所はあるが、対外的に個人的に語っているのはここら辺かな?

自分自身DeNA社外から参画しており、かつ対外投資を責任分掌として担っている為、DeNA内部の方からすると、よく分からない奴が来てDeNA社外の会社に投資ばかりしているぞ!と思われてもおかしくないが、Delight Venturesがやっていることは、DeNA社内の人のキャリアパスとしての起業を後押しするのがメインであり、広く門戸は開かれているので、何か疑問があればファンドメンバーに気軽に聞いてもらえればと思っている。

年末年始を使って起業を本気で考えてみませんか?

そして、先日12月24日に一つリリースを出させて頂いた。

社会人向けの2ヶ月間の起業支援プログラム『Springboard』の開催告知である。

日々仕事をしているとなかなか起業を自分ごと化するのが難しいと思うが、いつかやりたいと思っている気持ちを共に形作り、少しでも起業の後押しができればと思っている。

今回、社外の方の協力も得ながら、アプリコット・ベンチャーズの白川さんと共同開催という形式を取らせて頂いたが、『Springboard』はDelight Venturesのファンドプログラムの一つであり、DeNAを辞めて起業する人を応援する仕組みを社外に広げたものとなる。

DeNA社員で起業を志している方は本プログラムへの参加か直接ファンドメンバーに相談してくれると嬉しいなと思っている。

最後に

2019年は立ち上げに奔走し、まだまだファンドとしては未熟であり、経験値も低いファンドではあるので、業界の先駆者の方々の知見も借りながら自分たちらしいファンド運営をしていければと思っている。



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