長崎の目指すポゼッションとは何か。今一度考えてみる。

中断以降全く「勝つ」という喜びを味わえずにいるV・ファーレン長崎ですが、中断中、中断以降、「ポゼッション」という言葉をよく聞きます。
それについて気になることがあり、こんなことに。

一応ポゼッションについて確認しておくと、個人差はあれど、「ボールを支配する」という認識で良いと思います。
ここで重要なのが、"どれを(どこからを)支配とするか"ですね。
とりあえずボール持っとけばポゼッションとする人もいるでしょう。よくスタッツで出てくる支配率なんてそんな感覚のものなんでしょうし。
まあ事実としてはそうだとしても、例えばこの「ポゼッション」はそのような意味なのでしょうか。
なんとなく気付いてる方も多いと思いますが、無意味なボール保持はすごく危険です。昨年までというか、Jリーグに昇格してから長崎は、無意味なボール保持をせず、相手に無意味なボール保持をさせる(ボールを持たせる)ことにより、勝ち上がってきたと言っても過言ではないと思います。
そんなクラブが「ポゼッション」と口にする。
もしくはそう記事にされ、広まる。
それはどのような意味を持つのでしょうか。
監督や選手が「ポゼッション」という言葉を実際にミーティング等で話していたのか。話していたとしてもどのくらいの口調で言っていたのか。
我々には分かりかねます。
しかし、中断以降の長崎を見ていると、「意味の無いボール保持」を「ポゼッション」とまぜこぜにして理解してる選手が多いように感じます。
例えば、通常だとゴールに1番近づくルートを選択していた場面でも、それ以外のルートを選ぶことが増えているように私は感じます。
勿論、周りの選手のポジショニング、相手の選手のポジショニング。様々な面による影響もあると思います。
しかし。
私が思うのは、周りの選手も含めて、先程言った「無意味なボール保持とまぜこぜにした"ポゼッション"という言葉」がチームの中に共通認識としてあるのではないか。
ということです。
実際どうなのかは分かりませんが、多分そこまで間違ってないはず。
そして、重要なのが、「監督は何を考えているのか」ということです。
まず、「ポゼッション」という言葉が出てきたのも、監督からなんらかのアクションがあったからかと。
そしてそのアクションがある程度形になってきたのかどうかは分かりかねるところですが、監督の意図は選手に正しく伝わっているのでしょうか。
伝わってようが、伝わってなかろうが。こういう悪い状況になってる以上、監督に責任はある程度はあると思うのですが、もし、これがきちんと伝わっていて、この状態の場合。今すぐにでも解任するのが正しい判断のように思います。信じる信じないの領域ではありません。
何故なら、「正しく伝わっている=間違ったポゼッションの認識をしている」ということになるからです。
その理由はきっとここまで読んでいただけた方には分かっていただけるかと。
しかし。
私はまだ解任すべきではないように考えます。
それは、まだ選手たちが監督の考えを正しく認識出来ていないように思うからです。
それには正しく教えられない監督の責任もあるとは思うのですが、やはり、それで監督を変えてしまうと次の監督に変えたところでうまくいかないかと。
そうなると、選手が正しく監督の考えていることを認識するしかないのですが、どうしてもポゼッションには固定観念のようなところがあり、どうしても最初の方で説明した、間違った認識を正しいポゼッションとして身につけてしまいがちだと思います。
ということで、監督が考えていることはなんなのか。
最後にそれについて考えてみましょう。

まず。
本末転倒のようになってしまいますが、「ポゼッション」という言葉が間違っているように思います。
これはTwitterにも書いたのですが、きっと監督自信がやりたいというか、目指しているのは、「良くボールを持つこと」かと。
"良く"というのは回数の話ではありません。
良い状態で。と言えば近しいでしょうか。
ボールの受け方、持ち方、離し方。そしてタイミング。
これらの精度を上げるなり、ちょっと変えてみるなりしようというのが監督の意図なのではないかと。
これらに関してはまだ「サッカー用語の日本語化」が進んでいないこともあり、言葉として「ポゼッション」となってしまったのではないかと。
それを外野が話を拡げたり、選手が間違った認識をしていることによって、悪しき状況に向かって進んでいるのではないか。と私は考えます。
本当はきっとポゼッションなんてどうでもいいんです。
攻め方、守り方の効率化を図ろうとしただけなのではないかと。
異論があるならお聞きしたいので、Twitter(@Sensitivin)までどうぞ。
ウェルカムかどうかは抜きにして、いつでもお待ちしております。
それでは次の試合。
長崎がどのように変化しているのか。
楽しみにすることにしましょう。

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