Blender建築アドオンを使ってみて


私は後期のラボの活動で、主にArchimeshとArchipackというアドオンを使用して家を作りました。

自宅の間取り作り

元々建築やインテリアに興味があり、そんな中で後期何をしようかなと考えていたところ、Archimeshを見つけたことがきっかけになり、後期前半はまず自分の家を作ってみました。前期はblenderで何をすればいいのか悩みましたが、後期の家づくりでは、とにかく手を動かせばいいので割とスイスイ進みました。なかなか最大限使いこなせずすごく時間がかかってしまいしましたが、自宅作りでの沢山の失敗から学ぶことは多かったです。

好きな映像作品の街づくり


自宅づくりを経てArchimeshの基礎的な部分を使えるようになり、後半は自分の好きな映画・ドラマで出てきた印象的な家をブレンダーで作りたい、いろんな家を集めたら面白そうだな〜という発想から何となく5.6個の家を作ってみようと思いました。こうして一応形にするまで様々なトラブルがありました。。本来イメージしていたものには全然届きませんでしたが、限界まで頑張りました。笑 
このノートでは、作品や使ったアドオンの紹介と、反省点のことをまとめて記録したいと思います。

作品紹介


テーマ:自分の好きな映画やドラマの家を集めたオリジナルの街並み
見た時に、あっこんな部屋だったなとか、この部屋はここが良いなとか思ってもらえるものになればと思いながら作りました!

ドラマ「フレンズ」のモニカのアパートの一室
この部屋の特徴はやはりこの元気が出るようなカラフルな色合いです。ドラマを見たことがある人ならパッと見て、あ、あの部屋だ!と思えるような印象的な部屋です。この部屋で初めて壁やドアの色をつけたのですが、使い方が分からず一気に全部のドアの色が変更されてしまったり、と色々ありましたが、試行錯誤の末だんだんスピードが上がってきました。

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スパイダーマンのピーターの家(1階)
2002年からのスパイダーマンシリーズで、主人公ピーターの住んでいた家です。この家で力を入れた部分は、壁紙や床です。メイおばさんの趣味なのか、とにかく日本にはあまりない感じのセンスのオシャレというか、気に入ってここは頑張って再現しようと努力しました。模様は映画を見返しながら似た模様の紙を見つけてきて、画像テクスチャを貼り、サイズ感を揃えました。

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映画アメリの部屋
この部屋は赤が特徴のアメリ独特のおしゃれな空間を目指しました。真っ赤な部屋だけど、ランプは青なのも好きなポイントの一つです。この部屋を作るにあたっては、キッチンに1番力を入れました。技術的に厳しくてうまく再現できないところがたくさんありましたが、壁のタイルは自分なりに頑張りました。

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サザエさんの家
今回の作品の中で唯一日本の家だったので、そもそもアドオンで使える素材が少ないというのが苦労したポイントの一つでした。でも、海外の家が集まる中でサザエさんの家がボン!と建っているのは何だか自分的には気に入っています。

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ノッティングヒルの恋人のウィリアムとスパイクの家
4階建ての日本ではあまり見られない作りで、自分は狭いところが好きなので階段は大変そうだけど住んだら楽しそうだな〜と思いながら作りました。白を基調としたシンプルな色合いと、玄関の青いドアが特徴的です。

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ArchimeshとArchipackの自分なりの使い分け
メッシュとパックは似ていますが、それぞれ違うところがあったので、使ってみて感じたことをまとめたいと思います!
自分は、最初はメッシュ中心に作っていましたが、最終的には作り直して、パックで壁などほとんどパックで作りました。その理由としては、パックは下の写真のように矢印を引っ張るだけで壁を伸ばしたり、次の壁を出したり出来、かなり感覚的だというのが一つです。(自分は設定で矢印の色を変えました)また、床はバリエーションがいくつか用意されていて、色も床一つでも全て同じではなく、何色かが混ざっているように設定もできます。しかし、ドアなどはメッシュの方がドアノブの設定が細かかったりと便利ではありました。

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そして、私がメッシュを使った部分としては主に家具です。メッシュの方はパックに比べ小物の種類が豊富で形の設定も沢山あったので便利でした。(↓アーキメッシュで作った本です。ランダムに本の厚さや色、傾きなどを調整できます)

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学んだことや反省点


・作る時の計画性
私は間取りに合わせて先に外壁を作ってから、床や壁をつけていくという順序で作業をしていましたが、一枚の壁で違う部屋を作るとなると壁紙が変わることがあり、壁を作り直すことがありました。先にどういう順序で作るかきちんとしたイメージを持っておくことが大切だと思いました。


・アドオンで出来ること出来ないことを理解すること
また、順序を考えるにあたって、アドオンで何ができるかはちゃんと理解する必要があると感じました。自分は途中で気づくことが多かったので、もっと効率を上げられたなと感じました。

・保存は命!

作り続けるにつれて重くなってきて、すぐにブレンダーが落ちてしまうようになりました。自分の場合オートセーブ機能がなかったらどうなっていたか。。という感じでした。

1年間のまとめ

一年間ブレンダーに触れてきて、特に最後のこの家づくりはすごく大変でした。でも自分の作りたい世界が徐々に作れるようになり楽しさも覚えました。また、このラボに入って何より他のラボ生の皆さんの作品を沢山見られたことが大きな収穫でした。そもそもこういった世界に触れたことが無かった私にとっては同じ学校の中でラボを通して新たな人との出会いがあり楽しかったです。それぞれがこだわりを持って自分の作りたいものを作り、それについて意見を交わすことは私には難しいなと感じることもありましたが、すごく刺激になりました。ラボに入ったばかりの時は正直何をしたらいいかわかりませんでしたが、最終的に自分の好きな建築と映画を組み合わせた作品に取り組めてすごく楽しかったです。






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