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【妊娠38w3d 臨月の免許証更新】里帰りの盲点その3

今回の里帰りの盲点…最大の盲点…
それは、運転免許証の更新年だったこと。

私の場合、予定日(6月26日)が自分の誕生日(6月19日)の一週間後と近いため、里帰り期間が免許証の更新期間に丸かぶりしてしまったのです。

里帰りして一週間後の5月30日、夫から「更新はがき届いたよ。」とハガキの写真が届きました。夫はこの直前に、コロナ罹患して郵便物の転送もできない。一瞬焦ったものの、はがきの写メをざっと読むと、「あなたは優良運転者なので県外(居住する都道府県外)で更新ができます」と書いてある。
この頃は、まだ期限まで2カ月あると安心しており、夫の隔離期間があけてから、ハガキを転送して貰ってから動き出そうと思っていた。

6月6日、いざハガキを受け取りホームページから更新の予約作業を開始しようとして、再度よくハガキを読むと…

「神奈川県外での更新の場合、神奈川県の発行した収入証紙2550円分が必要」と書いてあるではないか。

なに?収入証紙?

購入可能な場所を調べると、大阪では入手不可で神奈川県の警察署等でのみ販売されているらしい。郵送の手配も可能だが、「お申し込みを受けてから収入証紙返送までに1週間から2週間程度お時間をいただく場合がございます。」との注意書きあり。

2週間とか待ってたら、下手したら産まれてしまうやんか。

夫に最寄りの警察署に行ってもらい購入&郵送してもらうことにした。さて、ここで第一の壁が立ちはだかった。それは今どきの普通郵便は、届くのが遅い。火曜日の夜に投函して、届いたのが翌週月曜日の昼だった。

普通郵便でも、遅くとも2日後には届くだろうと、ネットで翌週月曜の6月13日に最寄りの警察署での更新手続きの予約を入れておいたのだが、待てど暮らせど郵便が届かない。

恋人からの手紙を待つ少女のように、毎日ポストを確認してはタメ息の毎日…。

火曜の夜に投函ということは、水曜日の朝にはポストから回収されているはず。まして神奈川県と大阪という大都市間での郵便。しかもここは、電車が一分遅れるだけでお詫びのアナウンスが入るニッポン。おかしい!

友人にその話をすると「それはもう紛失してるやろ!」と盛大に突っ込まれた。ちなみに、6月14日は満月だった。満月に赤ちゃんが産まれるという話はよく聞く話。友人は私以上に満月信仰が強い模様で、もう私が満月に赤ちゃんを産む気満々である。

「もうあかんな。もう手紙はどっか行ってもーてるから、産まれる前はもう無理やな…」と、勝手に諦められる始末。

月曜日、妊婦検診を終えて昼頃に帰宅すると、無事手紙が届いていた!

ばんざい三唱!「まさか住所間違って送ってないよね?」って旦那に聞かなくてよかった!!

ギリセーフで無事予約時間に合わせて無事警察署に行けました。

ちなみに、ホームページで普通郵便の配達所要期間を調べたら、該当区間は「3日後」と表示された。「3日後」ではなく、「3営業日まるまる」かかってますけど。知らぬ間に郵便サービスは劣化していたらしい!

何はともあれ、ちゃんちゃん♪…とならないのがこの話のミソです。

第二の壁は、県外での更新は、できる会場が決まっているらしいという壁。

さて、封筒を手に準備万端で予約した会場の警察署に出向き、受付端末に予約画面に意気揚々とQRコードをかざしたのだが、エラー表示。

警察署のスタッフに確認すると、「え、県外?あ、神奈川県の方ですね。住所変更も一緒にしますか?」髪の毛をひっつめた青い制服姿のハキハキした夫人警官の人に、早口で聞かれる。

「しないです。今里帰り中で一時的にしか大阪にいないです。」(スイカ大のおなかを突き出す)

「あ~…。」(明らかに残念な顔をされる。)

「そうなると、県外での申し込みはここ(警察署)ではできないんです。経由地更新(と言うらしい)は、引っ越してくる方とかが少し早めに利用されることを想定してまして…」

「え、でもWeb予約の際に『居住地外での更新の方はこちら』という項目をクリックしたら、会場選択のプルダウンの中にここの警察署が含まれていて無事予約も完了できたんですけど。」

「あ~(また残念な顔)。申し訳ないんですけど、住所変更が抱き合わせじゃない場合は、警察署ではできないんですよ。門真の試験場に行っていただかないと。経由地更新って複雑でね。…しかも経由地の場合、誕生日当日までに更新していただけいといけないんですね。」

「ん!?そうなんですか!?ということは、今週中までってことですか!?」

ここで、衝撃の第三の壁が登場してきた。居住地外での更新だとまる一カ月間しか更新期間がない。

ハガキをよく見ると、確かに「県外での更新の場合、誕生日までの一カ月以内に更新が必要」と書いてあるではないか。

なに…。この部分、完全に「誕生日から一カ月以内」と誤読していた。

「誕生日までの一か月以内」=「誕生日までに」

なるほど、よく読むとそう読解できる。。くぅ…

だって、免許の更新はふつう「誕生日から一カ月以内」なんだもの。利己的な脳みそが「一か月」の「一」という数字を見て、そう勝手に解釈しちゃったんだよ。いわゆる脳の楽観性バイアスってやつだよ。

ハキハキ婦人警官が私のお腹に目をやりつつ、代替案を提示してくれた。「短期的にも住所だけ変更すれば、今こここで更新の受付できるんですけどね。今大阪のご実家に住んでいることが証明できる郵便物とかないですか?光熱費の請求書とか。」

詳しく聞くと、この場合、新しい免許証に印字される住所が実家のものになるので、神奈川に帰ってから警察署で住所を再度戻せば良いらしい。

激めんどくさい!

そもそも住所を証明する書類などないし、宅急便はダメらしいし、里帰り中の妊婦が、実家で光熱費の支払いとかするわけないやろ~!

住所変更もセットなら、警察署でも更新できるけど、住所変更がセットじゃない場合、大規模試験場でしか更新できない→なんで?

ふつうの免許更新期間は2カ月間だが、経由地更新になる場合、1カ月間→単純に、キツくない?

そもそもゴールド免許以外の人には、まず経由地更新の選択肢自体、与えられていない。仮にゴールド免許ではなかった場合、この時点で私に残された選択肢はもうムリクリ住所変更しかないわけである。

疑問がポンポン浮かんでくる。

門真にいけば確実にできるの?ネットの予約は再度取り直すの?ネットで門真試験場を会場に選択して予約すれば本当にそれでOKなの?まさか経由地更新は指定曜日があるとか、そういうイレギュラーないよね?…ていうか、もう誕生日今週末だし、ここで予約いれてくんない?
と、ハキハキ婦人警官を質問攻めにした私。

門真の試験場の人と電話でつないでもらい、とにかく再度Webで予約を取り直し、「免許証更新」「優良運転者」「門真試験場」で予約し、当日現地に行けばOKと判明したのです。

38週3日。タイムリミットの誕生日まであと4日で、無事更新をすることができました。

臨月の大きなお腹を警察署の各窓口のみなさんに順繰りにお披露目して回り、「何カ月ですか?」とか声かけられながら、大体「ああ、経由地の方ね、ちょっと待ってね…」とで待たされたり「経由地の方ね…次どこの窓口行くのん?」と逆におじさんに質問されたり、「経由地の人用に渡す紙を忘れた」と言われ右往左往しながら、無事受付完了できた。

講習の大教室では、大勢が座っている前で「この椅子で大丈夫?!あっちの椅子に変える!?」とか、「念のため最前列に座ってくださいね!」と大声で優しくしてくれ、「経由地の方ですね!(他のスタッフの人に向かって)この方経由地だから、終わったら郵送手続き案内して!」とかみんなに超イレギュラー扱いされつつ、無事講習中に産気づくなんてこともなく、最後には自分の名前「経由地」だったっけ…と思いながら、ちょっとした有名人となって試験場を後にしました。

ちなみに、経由地更新の場合、居住地の都道府県神奈川県の書類が回され、神奈川の警察署が免許証を発行するらしい。書留郵送料は普通の書留よるはるかにお高い1800円。

高いと思ったけど、「1800円かかりますけど良いですか?」って聞かれて「良くないです」とは言えないよ、ここまで産まずにがんばったのに?

あとから調べたら、妊娠や海外出国などが決まっている場合、「事前更新」といい、更新期間前に処理ができるそうです。でも、事後はできないらしいです。突然の事故とか入院とかで免許証失効させてしまう人って、結構いるんじゃないだろうか…と思います。

印象としてはすべて警察署都合のルール設定のようなので、なにかもっと親切で思いやりのある救済措置ってないんでしょうかね。

今度こそ、ちゃんちゃん♪



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