見出し画像

【SMB2021本選】対戦レポート雑感

お詫びと前置


ご無沙汰しております。執筆が遅くて申し訳ありません。

この言葉を多用しすぎてなんだかな。という進捗具合のブログですが、やり残したことを粛々と片付けていきます。

待ち侘びたる3月26日(去年)、この年の王者を決めるべく開催されたシークレットメガバトル2021の本選に参加してきたのでその対戦レポートを残していきたいと思います。

使用デッキは【錯乱エリウツピクシー】。

願掛けも込めて、デッキシートには『サクラ咲ケ』と命名して提出しました。
旧裏を始めて以来、これほどの規模の大会に参加したのも初だったので意気込みと緊張もかなりのものでした。

他の本選出場者はジャストさん、ねねしさん、よしのんさん、人生あまくんさん、まくらぎさん。(てぃらさんとかかしさんが現行のイベントの関係で残念ながら欠場)
それから敗者復活戦で優勝したぷーさんと、おジャマトリオ(うっどさん、マコマートさん、あさりのみそしるさん)も加えて8枠。

錚々たるメンツが揃った中での7連戦となる中で集中力がちゃんと保てるか、いろいろな懸念と楽しみが混ざった気持ちで臨んでいきます。



1回戦 vsうっどさん(おジャマトリオ)

おジャマトリオから対峙するのはフォレトス研究会のうっどさん。傾向として長期戦を好むところがあり、対害悪性能が高いエリウツが刺さればいいのですが。
トリオの中では弱点のないグドラやゲンガーラインを使う可能性が比較的高く、一番ピクシーが活躍しやすいのでは?という希望的観測が当たるかどうか。

かくも1回戦の火蓋が切って落とされ、実際に使用されたのは【UNDOゴースト】でした。

ゴーストが回帰しながら「やみのちから」も駆使していく

アンノーン→エリウツのかおりのわな、ゴーストライン→ピクシーが刺さるため中々相性のいい対面に感謝しましたが、なんだかんだでピクシーを出す前にエリウツラインで戦う必要があり、ポルターガイストのコスパの良さもあってサイドレースとしては先制される形に。

中盤ピクシーを立てることができ、なんとか巻き返し。相手に有力な後続アタッカーがいないため想定していた有利盤面を作れたものの、相手のブビィに頑張られてちくちくとピクシーが削られます。

ブビィを処理するにあたって、他アタッカーで対処できれば最短で勝てそうですが、ベイビィ判定が裏目に出た場合、結局役割を腐らせていたゴーストに活躍の場を提供することになりせっかくの優位を手放してしまいそうです。

ピクシーの逃げコストも鑑みて、有利対面を崩さないように努めたので結果的にパンチの応酬となりました。どこかしらでブビィは倒せたのでベイビィ判定はそこまで悪くなかった記憶。

続くうっど陣のアタッカーはコラッタ(R団)。でんこうせっかで削りにこられ、ピクシーのHPは残り30だったか結構危ない領域に。
コラッタ相手に指をふっても押し負けるので、その場のノリでちいさくなることにしました。この時の状況を詳しく覚えていないんですけど、自分のサイドにそんな余裕があったのかは疑問符。ピクシー逃げの択も兼ねての選択だったとは思いますがこの時は「せっかくの有利対面で負け筋を辿らないようにしよう」と言う気持ちが強かったのは覚えています。

ゴーストを間接的に引きずりだすことには成功しましたが、抵抗力低下ジムの助力もあってピクシーは突破されます。幸運にも即座に廃品回収からのピクシー再展開が叶ったので再度ピクシーを押し付けていきます。

が、ここでうっどさんが選んだのは「ナイトメア」。ピクシーが混乱に落ち、術者のゴーストは倒すもののその後のコインは振るわず2回目のピクシーは然程活躍できないまま倒れました。

そして後続のエリウツで戦うぞ、というあたりでうっどさんのデッキが無くなりライブラリアウト、により勝利。時間ギリギリで勝てたもののサイドは3-3だったので、下手すれば「せっかくの有利対面を落として引き分けエンド」が十分あり得ました。

うっどさんがこの対戦でアンノーンをベンチに展開することは全くなく、しっかり小型のポケモンも絡めつつゲンガーラインのみで戦う姿勢を見せていたので、かおりのわなを使っても容易にサイドに繋がりそうなポケモンが少なかった。という工夫故でした。
反面、展開に回さなかったアンノーンがマリガンでデッキをぐるぐるしていた、(加えて迂闊にベンチのゴースを進化させられなかった)のでうっどさん視点はだいぶ苦しい立ち回りを強いられていた印象。

細かい盤面・展開を覚えてないので勝った当時は「堅実に戦って、有利な相手に間違わずに勝利できたぞ」と思っていたのですが、実際は長考も多く、うっどさんのプレイ次第では本当に引き分けた可能性も大いにあり得たと思います。

既に対戦を終えたギャラリーにデッキもしっかり確認され、「錯乱エリウツは想定してたけどピクシーは予想外」「なんでつるのムチのマダツボミ使ってるの?」「なにか採用理由があるんでしょう」といったガヤガヤが聞こえてました。

ともあれ初戦を勝ちからスタートすることができ、有利対面に感謝しながら、この流れを崩さないように頑張りたいと思います。

2回戦 vsまくらぎさん

続く2回戦のお相手はフォレ研きってのジェントルマンことまくらぎさん。
対戦経験は僅か(カツラのクイズ検証の時に1戦フリーをやって難問ゴーストの身長を正解した人、という認識)だったので、本番で初めて当たれるこの日を楽しみにしていました。

カードや物事への価値観のバランス感覚が優れていて、様々な立場の人と話す時の配慮が行き届いている方、という印象です。忘年会では仲良くお話しさせて頂きましたが、一プレイヤーとして本番で対峙するのは初。
どんな試合になるのか。

一緒に頑張りましょう。と決意を共にしたまくらぎさんが使ってきたのは【縹グドラベトン】でした。

長年の分析とともに磨き上げられた現代のグドラベトン

序盤はお付きを絡めた展開がうまくいき、学習装置も順調に装着できました。
カスミのゴルダックに対するカウンター体制が整った中でまくらぎさんはベトベターを盾にキングドラを育てていきます。が、ベンチに構えられたキングドラは1体のみ。

こちらはムチュールを壁にしてエリカのウツボットの育成に勤しみます。バトル場は膠着するものの、互いに戦力を温存して撃ち合いに臨む形になりました。

ポケモンセンターを使われる前の錯乱ジム確保も完了、準備が整いかおりのわなが成功したのを契機にこちらのウツボットから先陣を切っていきます。

先制してキングドラにダメージを入れたこと、ポケモンセンターが錯乱判定によってどこかしらで失敗したこと、加えてピッピの存在によって安易にベトンを出せないよう睨みが効いていたこともあって無事キングドラを撃破。

盤面優位を作れたところでまくらぎさんに聞かれたのが「トラッシュにドローソースとエリカのお付き、何枚ありますか?」というリソース確認でした。
ドローソースの確認はまだしも、サーチカードの枚数まで確認されたのは初めてだったのでギョッとしました。

「なふださんのデッキは多数の進化ラインが詰められていることから恐らくデッキ内のエネ枚数は絞られているはず」という分析から、こちらのエネを削る戦略を立てられました。具体的な方法を忘れたのですが、使用カードを見る限りぎゃくしめいを守りに使われたんだったかな…?

実際のエネは12枚&学習装置という構成が功を奏し、そこまで無理なくウツボットでの攻撃が叶いました。HP50のたねを狩りながら錯乱ジムも効いていき、相手の場のポケモンを全部倒しきって勝利。サイド取得はこちら5枚、あちら2枚という結果でした。

結果的には有利相性を押しつけての勝利となりましたが、ピンチになった時に相手のリソース確認からの戦略転換というのは大いに勉強になりました。

まくらぎさん視点ではグドララインのサイド落ちが辛く1体を立てるのが精一杯だったとのこと。
焦ってベトベターを倒しにいった場合、ウツボットvsグドラの攻防を制されてサイドから後続のグドラ確保という流れからの負け筋があり、意図的にHP50のたねポケモンを壁にしていたそうです。
自分は試合中まくらぎさんの仕掛けた罠に気づかないまま一人相撲気味だったので、「やっぱりまくらぎさんはすごいなぁ」という実感を持ちながら次に駒を進めます。

まくらぎさん視点レポート

3回戦 vsジャストさん


日頃からお世話になっている、前年度チャンピオンのジャストさんが3戦目のお相手でした。

よくお話しする機会があるので、「ぱっと見炎使いが多い環境ですねー」とブラフなのか牽制なのか分からない世間話もしたことだし、本番にいつものようにウィンディ使ってくることはあらへんやろ!



カツウィンの速攻性能とハンデスを組み合わせた超速攻

がっつりウィンディデッキでした。
これもう色々とダメだろ!!


大会前に小細工をかました自分とは対照的な芯の強さを感じつつも先行はジャストさん。即ミニスカとはいかなかったものの、カツラのガーディのもえあがるを使い準備万端の初動。

こちらはたねポケモンを多めに引いていたのでワンキル気味の展開にはならなさそう。なのでピッピで後続のガーディを呼び出すも当然エネを貼られて2体目のもえあがるが完了。学習装置頼りで1体倒したとしても勝機が見えなくなってきました。

カスミの勝負頼りでドローがやや不安定ながらもなんとか上手く繋がりました。エネの手貼り・速やかなピクシーの展開に成功、指を振ってのしかかり。マヒになったガーディは即座に進化してウィンディへ。きのみによる回復で確定数をズラされ、ピクシーはヒートタックル一撃与えるに留まり突破されます。

その後、学習装置経由の後続のピッピでひかるゆびを使い1ターンことなきを得ます。返しのこちらのターンまで熟睡してくれてるけど、結局ピッピで残りHP70を削りきるのは無理がありすぎるしウツドンは育ちつつあるものの、バトル場に出た途端ヒートタックルでワンパンされるのでジリ貧です。


うーん、どうするべきなんだろう……


どくのしるで表だしてねむけどく展開に持っていくしかねえ!うおおおおおお!!

ここまでコインが上振れ気味ですが更に欲張って毒も狙いにいきました。都合のいいことに表が出て毒状態にはできたものの、次のポケモンチェックでウィンディは起床。

いつもなら逆指名を合わされて何なく対処されているだろう場面。でしたが、ここでジャストさんは長考の末3エネ切って交換、ベンチにいたウィンディでマダツボミを倒しに来ました。
向こうの手札に入れ替え札はない模様。ということで、

死なば諸共のテクスチャー1だああ!うおおおおおお!!

相手のエネ状況に余裕がないこともあってうまいこと決まりまして、倒された返しのウツドンのつるのムチで1体目のウィンディを撃破しました。

相手はピチューを壁に、残されたウィンディを育てようとしますがそのHPは偶然にもあと50。かおりのわなを一発で成功させてくれたウツボットで2体目の突破に成功。

その後ピチューが奮闘するものの3体目のウィンディを立てられるほどのリソースが向こうに残っておらず、最終的に相手の山札切れによる勝利。

旧裏をやる中で幾度となく屠られたウィンディ相手に初めて勝つことができたので本当に嬉しかったです。

今まで勝ちようがなかったウィンディに勝てた要因として、ジャストさんの構築がハンデスに傾倒しており、入れ替え札が抜かれた結果状態異常が刺さった。というところ。

その隙をついてくれたのはウツボットでもピクシーでもなく(しっかり要所で活躍してくれましたが)、たねポケモンであるピッピ、マダツボミ、ポリゴンでした。
一つ一つは小さな技でありながらも常に相手に負荷をかけつつバトンを繋いでくれたおかげで最終的に不利対面を巻き返すことができました。


恵みに恵まれて3連勝。予想外の勝利も相まって今までにない強い流れを感じつつ次の対戦に臨みます。

ジャストさん視点レポート

4回戦 vs人生あまくんさん

本選は中盤に差し掛かり相対するは人生あまくんさんでした。既に2勝を果たしており、優勝争いにもつれ込む可能性大なのでしっかり直接勝負に勝ちたいところです。

こちらは初期手札にポリゴンのみ。あまくんのデッキの概形は知ることができたので、ワンキルを警戒してたね1マリガンしたものの、今度はムチュールのみ。
(実はあまくんのデッキにプラスパワーは入ってなかったため、逆にワンキルの負け筋に近づいていました)

あまくん先行で4回戦が開始されました。ぷーさんとの試合をみたところ【ゴーストブラッキー】


弱点無し・速攻可能・たね逃げ0など高水準なビート


相手の初手はやはりれんさしんかイーブイでした。そして悪エネを探しにいかれるものの超エネしか引けない&ベイビィ判定失敗でなんとか生き長らえます。

自分の初手はお付きがあったのでたなポケモンの展開には不足無し。ただしドロソはギャンブラーのみ。という綱渡り一直線の構え。構築時から想定していたシチュエーションなので怯まず冷静に努めてコインを投げます。目当ては8枚のドローではなく、①学習装置の確保②後々ピクシーに繋がる手段の確保。

イカサマが疑われないように高めに弾いたコインの面は



ーーー


後続に学習装置を貼ることも遂行し、エリカのお付きも引けたので次の展開も可能。オーキド博士はあるけどこのターン無理に動く必要はないのでへなへなタックルを使ってエンド。

返しに、ゴーストのポルターガイストでワンパンされましたが、学習装置からのウツドン、後続にピクシーも立て巻き返しを図ります。

ゴースト相手にはやはりピクシーが活躍しましたが、あまくん側もブラッキーにディフェンダーを貼りながら強気に攻撃を続けます。

ディフェンダーに対してはウツボットのかおりのわなの出番というところで、ウツボットでブラッキーを相手する前にピクシーの対ゴーストの役割を全うさせます。

錯乱ジムも途中から展開でき、ぎゃくしめい並びに続くリカバリーを封じていきます。錯乱影響下でも強気にリムーブを打って成功させるのはあまくんらしさが見えました。

盤面優位で進んだものの、ブラッキーの処理に時間がかかりサイドさで追いつけないまま時間切れでそのまま敗北。取得サイドは4-5でした。

というわけでデッキ相性は悪くなかったのに手痛い黒星。なにゆえかというと、この試合で思い出せるだけでも大きいミスを2つ犯していました。

・初手のギャンブラー後、お付きで手札調整ができるのに使わずターンを渡して無用にサイドを献上してしまう。

何がひどいかと言うとドロソがウツギ博士だった場合その後の手札調整ができなかった言い訳がきくけど、ギャンブラーがドロー後に手札調整できるメリットを全く活かさず満足してしまっていたことです。

言わばカードが応えてくれたのに、プレイヤーがそれに応えなかった結果です。

・ディフェンダーを装備したブラッキーにピクシーのゆびをふるだましうちが刺さる場面なのに、ゴースト(サイド、優先順位低め)を狙い、あげくサイドに繋がらない手傷を負わせるに留まる。

まず、だましうちのディフェンダー貫通効果を失念していました。加えて呼び出したゴーストのおんねんを使ったもののダメージは50なので、確定数から言うと手損の攻撃を行い、処理する優先度の1番高いブラッキーを放置してしまいました。

以上のミスと、ある程度の長考が響きサイドレースで遅れをとる結果となってしまいました。
3回戦まで善戦が続いたこともあり、浮き足立っていた面が否めません。
時間制限ありのルールである以上、サイド意識に鈍感だと相性有利の対面でも取り零すというSMBならではの敗北でした。


5回戦 vsぷーさん

先行でミニスカエンテイされました。

最速でハンデスとエネ加速を同時に行い相手を圧殺

ピッピとロケット団の特訓ジムで粘りの姿勢は見せるものの5、6ターンほどドロソにありつけず、順当にたねが倒されて敗北。

「奥の手はミニスカに強い」と謳っている構築ではあったものの、ドローソース15枚と言う構築は先行ミニスカに対する耐性があんまりなかったことが露見しました。

6回戦 vsよしのんさん

自分のデッキが長期戦志向であるため、他の参加者のデッキを中々確認できなかったものの、よしのんさんが4回戦でまくらぎさんとサドンデスを行う程の長丁場の対戦を行っていたためデッキタイプが判明しました。

虹エネによってたつまき使用とポケモンセンターが奇跡的に両立

ポケモンセンターを共有しつつ相性を補完する【バナグドラ】。デッキの最大値で見た場合エリウツでは押し負けてしまうので、序盤で如何に負担をかけるか。
序盤のアタッカーを持たない相手が貼り始めたレインボーエネルギーをムチュールのサイコキッスでバウンスしたい、2進化アタッカーが立てられたらなるべくピクシーを当てたい、ポケモンセンター・回収を撃たれる前に錯乱ジムを確保しておきたい。

そんなあれやこれやを考えつつ、いざ対面した相手の初手はガルーラ。こちらはマダツボミでどくのしるの毒+つるのムチでガルーラに負担をかけにいきます。

ポケモン回収を使われるだろうなという前提で構えていたもののガルーラはそのまま倒れサイド先取。
互いに事故もなく後続確保とエネ手貼りに順調に行われていたのでキングドラが出てきました。

こちらはピクシーがサイド落ちしていたためエリウツラインで応戦することになりました。錯乱ジムの展開には成功したもののポケモンセンターのコイン判定も表を出されて中々辛い状況。

ここまで順当に草エネルギーのみが貼られていた為サイコキッスの出番はなし。そこからレインボーエネルギーが貼られ始めるもののだくりゅうが既に打てるキングドラ相手にムチュールで不利なギャンブルを仕掛けるのも手損。

何かしらの起点がベンチにいればかおりのわなからエネに負担をかけるルートも検討できましたが、相手のベンチには逃げ1orアタッカーのみ。相手の独特な採用であったどくのこなフシギソウの良い所が顕れていました。

虹エネに対して有効な処理手段が絶たれたままキングドラのたつまきが襲いかかります。学習装置である程度のリカバリーが効いたものの判定で裏が出ることはなく、2回表を出されて押し負ける一面も。

かおりのわなからフシギバナ含むたねポケモンを倒して強引にサイドを取りにいきますが、エナジートランスにより相手のエネは全く落とせず攻めは途切れない。錯乱ジムでポケモン回収・2回目以降のセンター・その他デッキの回転を妨害することは叶ったものの盤面不利は続きます。

苦戦しながらもサイド4枚目にしてピクシーをようやくゲット。したものの、だくりゅうによって前もってピッピに10点与えられていたため、フシギバナのソーラービーム圏内に既に収められていました。
ピッピにダメージを与えられた時点で気づくべき場面だったので(もしかしたら2体目のピッピを立ててケアできたかもしれない)、相手の意図をしっかり理解できていないまま闘っていたのは反省点。この時点で先を見据える力がよしのんさんより劣っていました。

ふうせんのみによって手負のウツボットを退かせてようぶんきゅうしゅう、という動きが幸運ながらハマってサイド差とエネを死守。盤面のポケモンがほぼ満身創痍になりながらも相手の倒せるポケモンを無理矢理倒したところでサイドが同数になり引き分け。

あのまま続けていたらほぼほぼ負けていました。あまくん戦での黒星の一因となった時間制限にこちらでは助けられるという不思議な因縁を感じます。

ギリギリのサイド状況で引き分けに持ち込めたのはやはり、どくのしるマダツボミによって仮想敵のガルーラ相手に序盤の優位を掴めたのが大きかったと思います。
相手にもポケモン回収があったものの、タイミングか温存の観点で何かしら無理が出ると判断され見送られたとのこと。

サイド同数による引き分けによりお互いに知り尽くした状態でのサドンデスが開始しました。

6回戦 vsよしのんさん(サドンデス)

ということで、盤面を片付けて最初から仕切り直し。サイドを1枚でも取った方が勝利という条件の再戦が始まりました。

つまり4枚積んでいる学習装置を完全に腐らせた状態で戦う事になりました。手落ち感半端なくないですか!?

このデッキは3エネから本番といったエリウツラインを学習装置&倒される前提の低耐久アタッカーを軸として成り立たせているため、大いにやり辛いマッチだと感じました。

ここに合わせてよしのんさんの補助トレーナーカードからは高耐久のガルーラ、ポケモンセンター、ポケモン回収という相手に容易にサイドを渡さないコンセプトが詰まっているため、非常に不利な条件での対戦が始まりました。

とにかくにはウツボットを育てる為に尽力しますが、相手が採用しているベイビィポケモンはイントロブビィ。エネが揃ってない状況で弱点のパンチを蓄積されるだけでも致命傷に繋がります。(エネを切って逃げるのも攻めから遠ざかるので厳しい)ーーーが、相手はここで1枚しかないはずの状態で痛恨のサイド落ち。

エネルギーリムーブもしっかり2回使われ、3エネが中々付かないまま相手のキングドラが完成。ウツドンのねむけどくではサイドまで到底届かず苦しい展開。

手負いのポケモンを逃がしつつ何とかかんとか繋いでいくも攻めには転じられず相手のペースへ。

相手は意を決してワープポイントを使用。こちらはムチュールに託すのみ。ベイビィ判定がーーーなんとか裏!

一命を取り止めながらも、その後ウツドンに貼ったふうせんのみが有効に機能したこともあり、ギリギリでこちらのウツボットが始動。かおりのわなが決まり、先制はっぱカッターからの撃ち合いを制してこちらの勝利。

もう一度対面したら二度と勝てる自信はない、薄氷の勝利でした。

勝てたから良かったものの、「相手にサイドを取らせる前提で盤面構築を優先し、後半で時間をかけて盛り返していく」戦術がSMBのルールにおいて不向きであるという根本的な問題が浮き彫りになる試合となりました。

よしのんさん視点レポート

最終戦 vsねねしさん

ここまで4勝2敗。直接対決で負けたあまくんさんとぷーさんが首尾よく勝ち続けたことにより優勝の可能性はゼロへ。勝ち数が並ぶねねしさんと事実上の3位決定戦が始まりました。

ねねしさんはここまで速攻で対戦を終えられ、こちらからのデッキ確認はできず、向こうは丸々確認済みという情報アドバンテージで大きく差をつけられた状態。

ワンキルを視野には入れつつも初手確認。こちらの初手はHP50のマダツボミにお付きとオーキドが揃い順調なスタートがきれそうです。

あまくん戦でポリゴンを戻した裏目もあり、先行を取れば強い手札と判断してそのまま続行。仮にタケシのロコンが出てきてもプラパ一枚は要求できるので、そこから先は割り切ることにします。

最終戦の幕が上がり、先行を取ったねねしさんの初手はれんさしんかイーブイ。
プラパor悪エネ3枚要求なので、なんとか繋がってくれるだろうか……


ハンデスにサカキギミックが併さりベロリンガすらも吹っ飛ばす超速攻

ソリティア展開からいとも簡単に50打点を飛ばされて終わりました。

ということで相手のデッキタイプを読み誤った結果の惨敗となりました。
情報アドバンテージの不利は覚悟した上で臨んできましたが、いざ判断基準のない中でのミスによる敗北を経た現在、このデッキの悪いところが出てしまったようにも思えます。

総括


ということで結果、4勝3敗で4位という参加者では真ん中くらいの位置になりました。勝ち越しはギリギリできたものの、満足することもできない絶妙な順位です。

1位人生あまくんさん、2位ぷーさん、3位ねねしさん、とよりによって上位陣にまとめて敗北しているので順位上で惜しい面は全くありませんでした。

反省点は各試合に述べた通りなのである程度まとめてみると、
「対面を考えるとデッキ選択は概ね成功、どのカードも適宜良いところを発揮して勝ちに繋げられた」ものの、
前以っての戦術・前提においてSMBのルールにそぐわない選択をしてしまい、特にサイドに対する危機意識が足りていなかった
のが大まかな反省点であるように感じました。

特にギャンブラーを使った後の判断ミスは本当に頂けなく、応えてくれたカードに申し訳なさすら覚える勢いで後悔しています。

陽動じみたオーダイルを使ってみたものの特に成果は得られませんでしたが、ブレずにウィンディを使ってきたジャストさんや様々な方の芯の強さから何かを感じとりました。

やれハンデスだワンキルだ、デッキ内容の突飛さやケレン味に注目がいく旧裏界隈ですが、このようなプレイヤーとしての芯の強さも大切であると認識するきっかけになりました。

ずっと同じデッキを使い続けるのが大事だ、とか既存のものが結局の結論である、と言うわけでは当然ありません。
只、どんなデッキを使うにしても、それぞれとしっかり向き合って自分が様々な物事・状況に応えていけるよう精進したいと思います。

からみぶ!〜闘譜研究会編〜<中編>より


至らない振る舞いが多く、辛い文章が多めのレポートになりましたが、SMBというイベントそのものは非常に楽しく、7連戦した後でも「まだ遊びたいなぁ」と宣うほどエンジョイできました。

大会を運営していただいたSMB運営のスタッフの方々、参加してくれた同志の皆様、事前の練習に付き合っていただいたフォレトス研究会、奥の手三銃士の方々、むひょさんやユークさんへ1年越しの謝意を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

また来シーズン、その先も末永く旧裏を楽しめるように、皆さま今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?