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本当の目的とは

ちょうど一年前くらいの2019年、撮影の現場で《よし!私はモデルさん達のために新たな生理用品を作るぞ!》と思い立ちました。

それは女性の活躍の一つの手助けとして、女性の更なる健康の手助けとして、必ずや役に立てる製品になる!と
撮影の現場に10年以上経ちその経験から考えたものです

この一年、構想を立てては毎回お会いするモデルさんや制作会社さんに趣旨を伝えてアンケートをお願いしたり、銀行からお金を借りる手立てを相談するためにプロの方々に企画書をまとめていただいたり、
製品工場からもざっくりと製品化までの見積もりをもらっているのであとは商品の具体的なデザインとそれに合わせて医療機器申請とお金の入金をして…という段階です

そして《将来的に新製品を宣伝するツールの一つとして》Twitterアカウントを先々月の5月にモデルさんに勧められて開設しました。

お恥ずかしながらsns苦手意識から個人的にもTwitterをやっていなかったので、実はモデルさんたちのTwitterもきちんとは見ることができていませんでした

なので今回始めたTwitterがとても新鮮で、ご一緒するモデルさんや見知らぬ人々が発する140字をザブザブとサーフィンしていました。
私に関する記事を見つけるとニヤニヤしたりもしてました

そんなある週末、20年来の友人粕谷くんと赤羽で飲んでいるときでした。
彼はゴロゴロレモンハイを飲んでいたと思います、凍ったレモンがたくさん入ったジョッキを手に
《松本くん、Twitterにはプロ奢られ屋というユニークな人がいる。
Twitterを始めたなら是非彼のTwitterを見てほしい!》

とのことで『プロ奢られ屋さん』とすぐに検索

そうか、私は新しいことも始めるし、いい出会いになるかもしれない!とその場でDMなるものを送る
私の簡単な経歴をお伝えして、《いっすよ》彼から返事がすぐに届いたのです

そこからトントンと日時が決まり、
プロ奢られ屋さんこと中島太一さんお会いすることができました

結論を先に伝えてると《あ、すぐに業界大手のコットンラボさんに直接話をしに行こう!》と考えが変わりました

中島さんからは《あーそういうのウケそうっすね、金が動きますねソレ》とは私の企画に対する感想を言っていただけたのですが、私はその日プツッと中島さんにはビジネスの話をしませんでした

一軒目は私の好みの焼き鳥で食べて呑んで、
二軒目はこれまた私の都合で焼肉に付き合っていただきました

二人で過ごす時間は英語のシャワーならぬ、《中島太一節のシャワー》でした。
感覚がどんどん変わっていくのです


作りたい製品の話をしなくなったのは、
途中から私は中島さんの《執着の無さ》に影響を受けたからだと思います
(中島さんからは同時に自分自身に必要なこと、興味のあるものへの情熱をとても熱く、私が持っていた中島さんのイメージ以上に感じました)

二軒目の焼肉屋さんから帰りの駅まで二人で静かな住宅街を歩いている時から私の頭の中で( あれ…今までとは違う考え方になってる…! )
と気付いたのです

私がイチから製品を作るとなると例えば銀行の審査から始まり開発や医療機器申請など物理的に時間がかかるタスクが多く、早くても再来年以降になるなと発売の予定が組めていました

実はそれは《全て私の都合》であって、私が本当に願っている《1日でも早く困っている人へ製品を届けたい》という目的からズレていることに気付いたのです。

自分で始めることの利益の大きさから本来の目的が果たされるための一番の方法を考えていなかったのだと痛感しました

本当の利益はすでに全てのラインを持っている医療機器メーカーさんにお願いしてすぐに作ってもらって、
必要としている人のもとへすぐに届けること、
早く使ってもらって一人でも多くの方に健康になってもらうこと

それなのに私は自分の利益のために一番時間のかかる手段を考えていました

この本当の目的、本当の利益に気付かないまま進んでいたら私はきっと自分が持つ執着から『たくさんのジレンマと戦うことになっていた』と今は考えています

来週、丁寧に連絡を持って生理用品大手のコットンラボさんに誠意を持って話を聞いてもらいたいと思います

この製品が世に出るときが御礼を伝えるのが一番かなと思ってはいるのですが、、

中島太一さん会っていただきありがとうございました。

少しは《本当の利益》という意味に気付けたのかな、と感謝しています

製品を世に送り出せることになったらまた焼き鳥の盛り合わせを盛大に奢らせてください。

松本早苗



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