言葉と言葉じゃないもの

《演技がコントみたいで嫌》
《貴方から出る言葉を観てみたい》

ベテラン女優さんとベテラン監督との戦いがメイクルームで繰り広げられ
感動したのでそのまま書きます

女優さんは"言葉じゃなくて表情や仕草で感じてもらう演技をする"のが私のらしさなんですと主張をしていて

監督は"もちろんそれが大事なのは大前提だけど、僕の作品ではプラス言葉を使って表現してもらいたい。観ている人に貴方の声や言葉の使い方で伝える演技をしてもらいたい"

どこの舞台の打ち合わせなんだー!
という熱いせめぎ合いが撮影現場で起きてます。

まーなんでもいいや、と諦める女優さんがいれば
まーなんでもいいやと諦める監督もいる中で
二人はそれぞれの作品に対する想いをぶつけ合っていて、私は側で立っていて感動して少しだけ泣きそうになってしまいました。

二人の戦いはお互いを否定することはしないで、違うんだということをちゃんと理解したい、理解してほしいという戦いだったことがすごいなと思いました。
その日はそのまま無となって現場をこなして、あとで悪口を言うんでもいいのに(いや、良くないけど)喧嘩じゃなくて伝え合うっていうのはすごくいいなーと思いました。

作品はこうやって作られていくんですよね。
やりとりをみてジーンときました。

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