TEAM NACS 戸次重幸

戸次を最初に見たのは水曜どうでしょう「対決列島」シリーズの前枠後枠である。
しかしその際は、というより水曜どうでしょうでは戸次はまともに写っておらず他のメンバーに比べて謎の多い人物であった。
しかしハナタレナックスやおにぎりあたためますかなどで目にすると、その幼くも思える言動からとても強いインパクトを受けた。

大学時代の彼をメンバーは必ず「白いパンツを履いていた」と語り、その度に戸次は「なにがダメなんだ!」と憤る。
そのやり取りに毎度笑ってしまうが音尾はそんな戸次の見た目がかっこいいと思い演劇研究会に入会したのだから、白いパンツ様様である。

戸次を表す言葉に「残念」というものがある。
これは彼の言動から十二分に読み取ることが出来る。
しかし彼自身に悪意がある訳では無い。
純粋に考えて納得できるまで物事を追いかけて、結果として周りがしょうがないな、という空気になることがあるのは事実である。

あと遅刻癖もよく取り上げられる。
ハナタレナックスやおにぎりあたためますかで彼の遅刻癖は過去色々と取り上げられた。
個人的に笑ったのは、「怖い夢を見て起きた時になんだよ!と思って寝直した。」「明日ロケで久しぶりにみんなに会えるかと思うと嬉しくて1人ファッションショーをし眠れず、朝方に寝てしまい寝坊。」「遅刻した時に鈴井会長が乗っているとは知らず車に乗った時に、驚いて鼻血を出した。」である。
特に2点目に至っては遅刻は良くないが、その様子は微笑ましくも思えてしまう。
まるで子供特有の失敗を見て怒る気になれず笑ってしまうようなものである。

彼を見ていて良いなと思う点は、自分の非を認められる所である。
意見が衝突した時に自らの意見を力説をするが、相手の話を聞いて自分の中で分析をした結果自分よりも相手の意見が優れていると感じた時には、謝り相手の意見を肯定することができる。
これは大人になればなるほどなかなか難しいことである。
彼の純粋さ、素直さがよくわかる点である。
見習いたいところだ。また彼は友人や家族をとても大切にすることも有名である。
母や叔母とのエピソードを見る度に心温まる。

戸次の出演したものでいちばん好きなものは、『おっさんずラブ2』である。
しのさんという役は彼にとってハマり役であった。
切ない片思いをし時に取り乱し時に涙に濡れる。
戸次の魅力溢れる役であり、毎週楽しみに見ていた。
チーム・バチスタ『ジェネラル・ルージュの凱旋』の長谷川もそうだったが、戸次はかわいそうな役がとてもよく似合うと私は感じる。

戸次のTEAM NACSの中での役割はなんだろう、と思うことがある。
個人的に彼はどのメンバーとも対等に話をしている気がする。
もちろん尊敬しているのは前提としてあるが、若い時に後輩の音尾から、どうでもいいというような扱いをされた時落ち込み悲しむ姿はほんとに友達として接しているからではないか。
仕事仲間としてドライな関係とは割り切ることができない、幼い子供が駄々をこねるようなかわいさだ。
そこはメンバーを親友であると言う森崎に通じるものがある。
彼の役割は他のメンバーにはできないものである。
それは本人の性格からくるものであり、それに素直に従った上での行動だからである。
そんな彼を微笑ましく見ていたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?