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外に出るべきということ

おもしろいってなんだろう、とずっと思っている。
笑えること、愉快なこと、興味深いこと、他にもある。笑えることと愉快なことは同じか。

わたしのなかのおもしろいは、「興味深いこと」が大半を占めている気がする。
最近のおもしろいことはももいろクローバーZのライブに行ったこと。
今までアイドルのライブには行ったことがなかった。
コール、ペンライト、グッズ、演出、何もかもがロックバンドのライブと違っていておもしろかった。
会場全体が推しに合わせた色合いの小物と服で溢れており、素人でも推しカラーを身に付けていくことはマナーの1つかもしれないと思ったりした。

コールは予習していったが大正解だった。
一体感に乗っかれる。
そして何より楽しい。
もう1つ加えるなら、かわいいは正義。
普段のもやもやを吹き飛ばす何かがももクロのコールには備わっていた。

終演後にはスッキリとした脱力感が残る。
ああ楽しかった、あの曲はたまらんかわいかったね、と言いながら帰路に着く。


最初はおもしろいから入ったのに、気づいたら楽しいに変わっていることに気づいた。
おもしろいよりも楽しいのほうがより多く知っている気がする。
より多くの楽しいを知るためにおもしろいは存在しているんだろうか。

わたしはおもしろいの感度が鈍い部類にはいると思う。
流行のものに追い付くのにだいたい2年か3年くらいかかるし、おもしろいことは周りの人がたくさん教えてくれたりする。
我が家にはテレビがないため、最近は流行のものについてなおさら更新できていない。
世の中からおいてけぼりを食らっているような気がしてならない。


いまわたしは満員電車で目の前の人のえりあしを見ながらこれを書いている。
ああこの人のえりあしはこんな形をしているんだなとか思っていたりする。
昔からえりあしの形をほめられることが多かったのだが正直よくわからなかった。
いまだと、舞妓さんが日本髪を結うときに白粉で襟足の形を整えたあの形のことだとわかる。
日本髪が今より結われていた時代に、流行りのえりあしの形などもあったりしたんだろうか、流行りは美容室みたいな場所で広まっていったんだろうか、などと思いに耽ったりした。


おもしろいを探し出す感度をあげる一環で、そろそろ外に出た方がいい気がする。
あじさいが咲く頃だし、ついでに美容室に行かなくてはいけない。髪の毛がそろそろまずい。
梅雨が本格的に来る前に外に出る機会を作らねばなのだった。

マヨナカ

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