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たまこまーけっと10周年記念! 思い出置き場~たまこと私~

たまこまーけっと10周年! ありがちな感想だけど、1話を観たのがついこの間の様。けいおん!に出会って自分の人生は大きく変わって、それは「たまこまーけっと」「もちもちライブ」「たまこラブストーリー」で決定的なものになりました。そんな10年間の思い出話を徒然に。自分語り&長くて恐縮ですがご興味のある方、写真を見て当時を懐かしんでいただければ(時系列が間違ってたらごめんなさい…)

2013年~「たまこまーけっと」放映開始

けいおん!は人生の1本…そして発表された山田尚子監督、堀口悠紀子さん、吉田玲子さんによる新作「たまこまーけっと」。

たまこや商店街のみんな。優しさ、温かさ、思いやり、何の見返りも求めずに相手の事を想って生きている。この世界は美しい。なんて素敵な作品なんだろう、と感激しました。10話のみどりちゃんは泣いたなあ。

MXで録画失敗して、急遽BS11に切り替え…自分的には14日が初視聴・10周年当日ですw 円盤も持っているけど、今でもレコーダーに残して(消せる訳ない)、時々見返しています。
グッズたち。スタンドが色褪せてしまった…。今では超定番なアクスタ、当時はまだ無かった?!
ローソンキャンペーンは、1等のサイン入りうさぎ山法被が欲しかったけど、当然の如く当たらず…辛うじてクリアファイルとストラップが当たりました。

もちもちトーク&ライブイベント@五反田ゆうぽうとホール参加

そして、自分の人生を決定的に変えてくれたイベント「もちもちライブ」参加。この時はまだそれほど声優さんについての知識も思い入れの様なものもなかったけど、ここで自分は洲崎綾さんという才能に魅了され、今もファンとして沢山の作品、キャラクターとの出会いを楽しませて頂いています。

右上はペンラ「ドラマチックマーケットライト」。当時はまだサイリウムが主流だったけど、電池式で色を変えられる画期的な?アイテムでした。「おもちアフェックション」はイントロが流れた瞬間「え?ライブであれ歌えるの?!」ってみんなでざわつきました。洲崎さんの挨拶「ここに集まってくれたみんなが、同じ時間にテレビの前にいて、たまこを観てくれていた」という内容だったかと思いますが、その素敵なコメントにたまこ本編と同じく心が温まりました。

デラちゃん役の山崎たくみさんと、あんこ役の日高里菜さん以外はまだみなさん新人声優だったと思います。とにかくみんな一生懸命。その姿勢に心を打たれました。イベントでは残念ながら2期や続編に関する発表はなかったけど、たくみさんが「みんなが応援すれば何かあるかもよ~」みたいな事をおっしゃて、その時点では完全にたくみさんのアドリブだったらしいけど、半年後位かな?「たまこまーけっと 新作製作中」のティザーCMが発表されました。

特典のタオル。京アニフェスで持ってきた方がいて、嬉しかったなあ。

この年、初の京アニファン感謝祭イベントが開催され、ここのトークショー内でたまこの新作が映画である事が明らかになりました…これ、確か堀口さんがぽろっと言っちゃって、壇上の山田監督と武本監督がリアルにあたふた…武本監督が観客に向けて「記憶を消すビーム」的なものを打ち込んだ思い出がw

みんな10周年!すごい!!

2014年~「たまこラブストーリー」

そして公開された「たまラブ」。まずタイトルで驚く。えっ、どうやってラブストーリーにするのって。そして主題歌「プリンシプル」が発表されて、あまりの素晴らしさにマウスを持つ右手が震えて…あの感覚は今もはっきりと思い出せます。

公開初日、舞台挨拶目当てという事もあり、埼玉MOVIX→新ピカ2回の3連続鑑賞。山田監督をはじめ、クリエイターや声優さん達が丹精込めて創った作品を短時間で消費する様な見方は…とも思いましたが…

この日の衝撃は本当に忘れられません。何も言葉が出てこなかった、ただ「何か凄いものを観た」としか感じられず、体中の全てがフリーズしてしまった、まるで飛び石から商店街に逃げるたまこの様に、劇場からの帰り道の景色が色彩だけになってしまった様な浮遊感、多幸感、高揚感に包まれました。

公開当初のみもらえた?紙袋。宝物です。

そして、これは劇場で観ないといけない作品である、家で円盤で観てもこの感動は得られない、という事に気が付いて、それからは可能な限り劇場に通う日々が始まりました。よく同じ映画を~回観た、な話は見かけていましたが、成程こういう事なのかと。そして、劇場鑑賞を前提とした設計の巧みさに、山田監督への畏敬の念が芽生えました。2023年1月現在、劇場で45回鑑賞しています。この先の生涯においてそう出会う事の無い作品。間違いなく「人生の1本」です。

象徴的なのがこの↑シーンです。観た方ならわかるはず…初見時の衝撃たるや。「ああ…」と乾いた声が漏れました。直前のカットが口元やコップのアップ、また電車のモーター音で「対」になってて、見事に落差を作っている事に後から気が付きました。他にも、この映画「無音」のシーンが3か所位しかなくて、故に「無音」になった瞬間、劇場空間全体の空気を変えてしまうのかなあ、なんて思ったりもしてます。だからこそ、劇場で観ないといけない。すごい作品だ…

たまラブはできるだけ良い音響、良い映写の劇場で観たい。感動が変わってしまう。劇場、音響の大切さを初めて意識した作品でもあります。

(そして、映画のラストシーンがあまりに完璧に美しく、故に、もうアニメーションとしてのたまこの新作は観る事はできないかもしれない、という覚悟を迫るものでもありました…)

基本的に新ピカで鑑賞。新ピカ終了後は角川シネマ(現EJアニメシアター)新宿さんへ。ここではミニシアターで2週間限定上映→満席連発→4週間に延長&シネマ1の大箱使用という、ファンと劇場が一体となった熱を味わいました。
角川シネマ新宿終了後は都内最後の砦となったニュー八王子シネマさんへ。ザ・昭和の古き良き町の映画館。でも快適でスタッフさんも優しく、良い劇場でした。10回位は八王子まで通ったなあ。残念ながら何年か前にビル老朽化の為閉館してしまいました…
関東最終上映は厚木の映画.COMシネマ(現あつぎの映画館kiki)さん。結構な数の観客がいて、愛されている映画だなあと感激しました。劇場さん手作りの作品紹介がナイス。

初の聖地巡礼

この年、ついに念願の出町柳、京都桝形商店街を初訪問。本当にあの角からバトンケースを抱えたたまこやみどりが出てくるんじゃないか、いい年した大人がおかしいのかもしれませんが、本気でドキドキしたのを覚えています。

すごい!あの看板だ~と感激!
2014年、今よりも少し奇麗な?出町柳のシンボル、サバさん。今もこの写真を自分の携帯のロック画面にしています。
残念ながら閉店してしまったイカワトーイさん。自分も子供の頃に行っていた「街のおもちゃ屋さん」。時代の流れとはいえ、こういうお店が無くなるのは寂しい。右下にデラちゃんがいます。
華波さん(だったかな?)の「わたし用」コップと…
お向かいの「もち蔵」用コップ。糸電話がたまラブであんな素敵な役割を担うとは!
セルフ岸本屋さん。今と変わってない…かな?!
まだポスターが新しい! でも今の色褪せたポスターも素敵です。ずっとここで見守ってくれているんですから。
飛び出したまこと飛び出しチョイちゃん。
交流ノート置き場。この写真アルバム本当に大好き。少し大人なたまこが商店街に帰ってきた…みたいな感じ。洲崎さんがたまこそのもので、初めて見た時感激しました。
ここは立つ度にじーんときますね…いつか奇麗な夕日の中で撮りたい。
初めてふたばさんの豆大福を食べる…おもちがめっちゃ美味しくてびっくり!
たまこ、みどり、かんなが見える…
たまラブな写真。今ならアクスタを入れて痛写真を撮ってますねw
学校。生徒さんのいない日曜日に撮影しています。
京アニショップ目当てで木幡へ。京アニ本社もこの時初めて見ました。本当にびっくり。「えっ、ほとんど家じゃん」って。ここからあの綺羅星のごとき作品達が世界中に送り出されているとは…
初めての京アニショップ。実はけいおん!の生動画が最大の目当てだったのですが…残念ながら売切れ! という訳で、この時売っていたFree!の生動画を購入しました。いい思い出ですw

円盤発売記念トークショー@新ピカ

10月に新ピカで行われた、たまラブの円盤発売記念リバイバル上映&トークショー。
スクリーン1にたまこが帰ってきた!
物販では円盤購入特典でなんとポスタープレゼント。特に映画本編のキービジュポスター(テロップ入り)は結構なレア…。迷わず購入しました。
今でもファイルに保管、大切な宝物。

2015年~P's LIVE! 02

たまこのライブは「もちもちライブ」だけ。円盤最終巻の特典映像でバックステージ映像は見る事ができるけど、イベント本編は映像化されず。そして「プリンシプル」をライブで聴きたい、という想いは日々募り続けて…そんな中、ポニキャのライブイベントに洲崎さんが「たまこラブストーリー」として参加されるという事が発表されました。

スタンドのかなり遠い席でしたが…洲崎さんがステージに現れた瞬間「ああ、たまこだ」ってすぐにわかりました。

そして私事ですが…この頃ちょっと色々ありまして、なかなか精神的にも肉体的にも疲れた状態で、そんな中でライブで聴いた「プリンシプル」「こいのうた」は…生涯忘れない人生の財産となりました。本当に救われたし、たまラブ初日と同じく体中の全ての感覚がフリーズしてしまう感覚に襲われました。

全ての思考が停止して、ただひたすらにたまこの歌声を体に受けていました。あの時自分は立っていたのか座っていたのか、ちゃんと息をしていたのか、それすら思い出せない位です。

塚口サンサン劇場でたまラブ

サンサン劇場さんのノリは今と変わらずw さすが場末の映画館!

この頃からユーフォの放映が始まった事もあり、割と当たり前に京都へ行く、という習慣が自分の中にでき始めました。そして初の塚口「たまラブ」。バトンの落ちる音、もち蔵の叫び、たまこの最後の台詞…こんなにも切実に響くものなのか、と驚きました。

第2回京アニファン感謝祭

たまこの新規絵だ…!と感動。
うーん、このパネルしか写真が残ってなかったw 展示コーナーではたまラブの原画が多数。いまにも動き出しそうな、声が聞こえてきそうな…ラストシーンの原画は見入ったなあ。

新ピカ「たまラブ」リバイバル上映

ファーストラン、セカンドランが終わっても、まだまだたまラブを観る機会は続きました。特に新ピカさんは定期的に京アニ特集を組んでくれて…あれ、でも最近はやってないなあ。またお願いします~。
新ピカ所蔵のサインポスター。洲崎さんのサインが初期のおもち型。

2016年~たまこまーけっとセレクション上映

この年最大の思い出は、映画「聲の形」公開記念企画として(かな?)新ピカで「たまラブ」ではなく「たまこまーけっと」の上映会があった事。さすがに全話ではなく、山田監督セレクトのいくつかを上映…確か「たまこセレクト」「まーけっとセレクト」で悩んだ、みたいなお話があったかと。上映前には洲崎さんと山田監督のトークショーがあったのですが…ここで洲崎さんが「たまこの声」で挨拶をしてくれたんです。久しぶりに聞くたまこの新しい声。その瞬間視界が霞んだのを覚えています。スクリーン1の大画面で観る「まーけっと」はとても新鮮で、もう観る事が叶わないと思っていた新作のたまこアニメを観ている様な気持ちになりました。

上映後には温かい拍手。そして…上のプラチナシートからこっそり観ていた洲崎さんから「ありがとうございました!」のごあいさつが。嬉しかったなあ。

2017年~第3回京アニファン感謝祭

さすがにたまこの出演はもうないかなあ…と思っていたので、キービジュの中にたまこがいるのがめっちゃ嬉しかったです。
パネル…背景が付いて2年前よりパワーアップ!
撮影可の展示コーナーから…たまラブの台本!
と「あのたまこ」の原画!いやあ、この1枚を見る事ができただけでも遠征の価値がありました。
「宝石箱のような作品」その通りです…
新規描き下ろしのたまこにまた会えた!

2019年~出町座「たまこまーけっと」「たまラブ」上映

2017年に出町桝形商店街にオープンしたミニシアター「出町座」さん。オープン当初から期待されていた「たまこ」の上映がついに叶い、念願の遠征となりました。サプライズ企画として上映前に洲崎さんからのボイスメッセージが。商店街での思い出トークに加えて…なんと「たまこの声」で挨拶をしてくれたんです!「2019年はどんなおもちが食べられるかな」って。大げさでなく椅子から転げ落ちる位驚いたし、本当に本当に嬉しかったです。

ミニシアターながら、映写も音響も素晴らしかったです。
たまこブレンドのコーヒー、勿論いただきました。
階段の途中にデラちゃんが!
実は結構な終電チャレンジで、鑑賞後は超速足で出町柳駅へ。リアルたまこ体験でしたw

出町柳S.O.U.さん(旧華波さん)初訪問

「星とピエロ」のモデルとなった華波さん。残念ながら自分が訪問前に閉店してしまいました…が、後にカフェS.O.U.さんがオープン。店内の雰囲気を初めて味わいました。
やっぱりこの席でコーヒーを。苦っ…でもコーヒーも、お昼に頂いたパスタも美味しかったです。
華波さん時代からの交流ノートが受け継がれていました。有難い事です。

藤村鼓乃美さん1stライブ

たまこまーけっとの柚季くんや、たまラブのバトン部後輩を演じられた藤村鼓乃美さんのライブ。自分は夜の部に参加したのですが…なんと、藤村さん「プリンシプル」のカバーを歌ってくれたんです。藤村さんの真っすぐで透明な歌声の「プリンシプル」は本当に温かくて素敵でした。

2021年~京アニフェス!

第5回京アニファン感謝祭は「京アニフェス」…この発表があり、そして「たまこ」の参加が発表された時…本当に、夢を見ているのではないかと思いました。自分でもどうしていいかわからない位、心の中がざわついて…

チケットは落選…も、規制緩和で実施された追加の一般販売でなんとか購入することが出来ました。

8年の時を経て…

8年振りにライブで聴いた「ドラマチックマーケットライド」「ねぐせ」、6年ぶりの「プリンシプル」…たまこ、ちっとも変わってなかった。ありがとうたまこ、洲崎さん!

念願のたまこアクスタ!
京都に来たからには当然出町柳へ。念願のアクスタ写真を撮影。
温かいフラスタ。涙が出そうに。
飛び出したまこ、チョイちゃんは今も現役。

そして2022年…

最近はもっぱらユーフォ関連で京都遠征する事が多いのですが、必ず出町柳へは行くようにしています。今も巡礼ノートは書き込みが続いているし、お店の移り変わりはあるけれど、商店街の雰囲気は変わってなくて訪れるたびにほっとします。やっぱり、あの角からたまこやみどりが出てくるんじゃないかなあって。

ユーフォの宇治イベントの時に訪れた錦湯さん。「うさ湯」のモデルですが、残念ながら閉店直前での初訪問となりました。
「うさ湯」のマークを書いて下さいってクイズが「もちもちライブ」でありましたね!
街が変わってしまうのは仕方のないことだけど、たまこが大好きな商店街の温かさはずっと変わりませんように。
京アニフェス円盤発売。初のたまこライブの映像化。8年かかったけど…夢は叶うものですね。

そしてそして、2023年

なんとたまラブ公式ツイッターが再始動?! そりゃあ10周年ですもの、何かあると良いなあとは思っていたけど…本当に何かある?!

まだまだ「たまこ」は終わらない。これからもよろしくね!

終わりに

10年間という時間は、自分の思い出の中ではあっという間の出来事だったけど…この10年で閉店してしまったお店、映画館、そして。

豆大さん、邦夫さん…ダイナマイトビーンズのお二人。やさしくたまこを導いてくれた、大切な人たちだった藤原啓治さんと辻谷耕史さん。

温かく素敵な音楽でたまこの世界を彩って下さった片岡知子さん。

まだまだお若いのに、鬼籍に入られてしまった。10年という時間の重さを感じてしまう。

44回目のたまラブ鑑賞。
45回目のたまラブ鑑賞

改めてこの素晴らしい作品を生み出して下さった方々に、自分の人生を豊かにして下さった方々に、心から感謝いたします。これからも大切に、大切に作品を観続けて、人生の糧としていきたいと思います。