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なんとなく今日の為に

今日はお休み。
だから朝から家事を済ませて近所のスパ銭にいってきました。
平日は程よく空いていてコーヒーも無料で飲める。
このスパ銭では自分の気持ちをリセットするために行っているような気もする。
以前の職場をやめようと決めた時も。
親に自分の辛かった気持ちを伝えようと思った時も。
硫黄の匂いがするこの熱いお湯の中で「よし」と心を決めていたような気がする。

一人でいることを自分で決めていい

雨の午前中に入るお風呂。
窓の格子が自然光を通して湯面に映る。
誰も入っていないのを見計らって、私はその湯船に体をうずめる。
一人でいることの解放感。

肩まで浸かっていると意外にも体が冷えていることが分かる。
最近胃腸がお疲れ気味だもんね。
でもビールはやめられないよね。

しばらく浸かっていると一人湯船に入ってきた。
かなり熱い温度なのと、なんとなく居心地が悪い気がしたので
隣のぬる湯の方へお引っ越しした。

ぬる湯の方は広めの湯船だったので足も手も伸ばしても広々入れる。
ブクブクもちょうどいい強さでいくらでも浸かっていられそうだ。
あー幸せだ。
あったかいお湯ってなんでこんなに幸せにさせてくれるんだろう。
その時ふと思ったのだ。

一人でいることを自分で決めていい。

些細な事だけれど、とても大切な事。
ただ単に、さっきまでの湯船の移動だけで感じたことなのに。
居心地が悪ければ移動すればよい。
会話が気になるのであれば、なんとなくそこにいても良い。
人が隣にいても、空気のように受け流せるのであれば。
自分の好きなようにしていい。

今までの私は、一人でいることをその場から傷つきたくないから逃げていただけ。誰か他人がいて、その人の行動に準じて自分が去る選択をしていた。
そこに「自分」がこうしたいからという気持ちが入っていなかった。

感情を味わう。

長い間逃げてばかりだったから、自分の感情を味わう事をしてこなかった。
自分で納得していないから、自分の感情を確かめていないから、結局逃げた後もモヤモヤしてばかりだったのだ。

自分の感情は自分で決める。
一人でいても、誰かといても。

本日の題名の『なんとなく今日の為に』
自分が人生のどん底だと思っていた時に
このスパ銭で流れていた空気公団の曲。
今日も道すがらのお供に聴いてきた。

あの時も今日も同じ曲。
同じように響いている。



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