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TIK

NABOWA
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※試聴版。オリジナル版(04:08)は購入後に視聴可能。

Hiraku’s Mind revelation Vol.0

「Prologue」

NABOWA、新企画を始めました。
どうも、バイオリン担当の山本啓です。

今回始まったのは出来立てほやほやの音源を
文章とともにお届けしようという企画です。


初回の投稿では

Vol.0→まずは企画の意図を説明。
Vol.1→現在の音楽の発信方法についての考察

を一気に出します。




さて、元々、僕がSNSでたまにアップしていた

「長文シリーズ」

というのがあるんですが

「次いつアップするんですか」
「続きが気になります」
「次の更新楽しみにしてます」

と、馴染みのカフェや飲み屋さんで出会うような
要するにあんまり僕の音楽聴いた事ない知人たちにも
言われるようになりまして。

長文シリーズを書き始めたきっかけとしては、
自分に降りかかる様々なトラブルや問題について
その時自分がどう思ってどう行動したのか、
を、できるだけ詳しく文章にして書き出してみたこと。

トラブルに巻き込まれている最中に気持ちを落ち着かせ、
状況を整理するためにそうした事もありました。


できるだけ詳しく文章にする事で
頭の中が整理されスッキリするばかりか、
読み直すと一つの物語になっている
という事に気付いたんです。


で、SNSにアップし始めるたその長文シリーズ。
意外と好評をいただいたんですけど、


Instagramって文字数制限あるんですよ。


長すぎてアップできない物も出てきはじめたので
それならばいっそこれは自分のSNS上だけじゃなく、
より不特定多数の方の目に触れるところに置くことで、
新しい交流が生まれるかもなあと思ったのと

次のVol.1で書く、時代と共ににシフトする
音楽の発信の仕方について、最も大胆かつスピーディーに
お客さんのもとに音源をお届けする方法 として
できたての音源と文章をセットで発表していこう!
という取り組みです。

是非今後ともご贔屓にしていただけると嬉しいです。

それでは、本編、スタート↓





Hiraku’s Mind revelation Vol.1

「音楽の渡し方」

皆様ご存知の通り、音楽には形がありません。

演奏する本人を目の前に呼べない場合は
録音物を入手する必要があります。

自分が小学生の頃思い描いた未来、2023年。
録音された音楽を聴く方法の現在の主流はApple Music等、
端末からどこかへ接続して聴く定額聴き放題サービスですよね。

このサービスは聴き手にとって超便利。
聞きたい曲がいつでもどこでも聴けて
おまけに知らない曲をオススメしてくれる。
そして、安い。僕もその恩恵にあやかっております。



そんなある日僕はこう思いました。

「ってか、そもそも形が無いものが 
 本当に形が無い状態で流通してるやん」と。

これって本当にすごいシステムじゃないですか?

価値を売買するのには何か現物がないと。。。
というのはもう完全に過去の話なのはわかってたけど
音楽に関しては元々形が無いから何となく、
ある意味での逆行はしないような、
心のどこかでそんな気がしてたんですけどね。

でも、そういえば「価値」という曖昧な物を物体化して安定を図る
ただそれだけの為に発明され、使われてきた
「お金」でさえずいぶん前から現物を介さずに
流通しまくってるし、めっちゃ使ってるし。。。
音楽もそりゃそうなっていくのは自然な事だったかと。

もしかしたら、これからの未来、
形が無い状態にできるものは、無くしていこうと、
それを目指す社会になっていくのかもなあ
いや、元々そうだったかもなあ、
と無線充電のスマホを横目にこれを書いております。



でも、CDやレコード、カセットテープって
もうすでに物質が無い状態が作れてるのに
まだ作ってるし売ってますよね。


現代におけるそれらの価値とは一体何なんでしょう


三千円のCDの中身と同じ物が月千円で聴ける。
単に音を聴くという事であれば、
千円で色々聴けた方がいいに決まってる。


配信系って一見すると
CDやレコードより利点が多いように思えるんです。
サブスクは買い切りじゃないからそんな単純な話では無いけど、
何だか少しモヤっとするのも事実。
買い切りの音源に関しても何だかそんな気が。



ではなぜCDレコードは無くならないのでしょうか?



僕はこう考えました。
フィジカル版(実物があるメディアのことをこう呼びます)
は、音質が良いという事もありますがそれとは別に


「形が無い物に形がある状態を作る事で 
 物理的に手にすることができ、その世界観や 
 メッセージをより強くる感じられるという喜び」


という、

音楽そのものとは別の付加価値があるんだろうと。

聴き手はそれに魅力を感じて
入手に至るという事なのではないかと。

ジャケットの仕様にしても
無数の選択肢の中からそれを選ぶ。
フィジカル版にはそのアーティスト側の
小さな選択が積み重なっているから
手にした時に何だか嬉しいのかもなあと。

僕も実際海外からレコード買ったりしてるもんな。



そしてこの両方が混在する理由は


サブスクをはじめとする配信系は
音楽そのものと、その手軽さとスピードで。
CDやレコード、カセットテープは
音楽+αの物理的な物でしか表現できない価値を売って
収益を得るシステム。

と、いう風に価値のあり方が分かれているから
両方あり続けるのかなと。

どちらにも利点があるので
どちらか一つになることはないんじゃないかなと
僕はそう思います。




さて。

と、いうことはですよ。
こんだけテクノロジー発展してるんだし
実はこの条件を満たすやり方が
実は他にもあるんじゃ無いかな?

と、僕らは一旦0から考えてみました。

そういえば僕らはそういうバンドなんです。
活動開始した2004年、
最も出費を抑えてライブをやるには?
を0から考えて路上ライブという方法を取ったもんな。
(まあ、この辺についてはまた別の機会に書きますね)


とにかくその、
音楽そのものの価値以外に
何か二次的な価値をつけられるなら、
物はCDじゃなくてもいいんじゃない?
と、考えたわけです。


CDやレコードには上で書いたような

「形が無い物に形を与える事によって 
 現物でしか表現できない価値を付与できる」

という利点がありますが、録音物をCDやレコードにし、
流通させるには時間と手間、そしてコストがかかります。
あと、そもそもCDプレーヤー持ってない人多い。

一方、配信系は曲ができればすぐにでもリリースでき、
目の届かない場所でで聴いてもらえる可能性がある。
自分たちの存在すら知らない人に耳に届く希望がある。

しかし、構造上めちゃくちゃ利益率が低いし、
実はシステム上の理由で大手に有利なところが多い。でも、

この利点だけをミックスさせる方法...
あるんじゃないかなあと模索し、まずは

「未発表音源をDropboxにあげて 
 そこへのアクセス権をQRコードにし、 
 それを印刷した紙を売る」

というのを思いついて、これはもう実際やってます。

この方法は現物があり、直接買えて、
曲ができればすぐにお届けできます。
音源制作に経費はかかるけど利益率も高い。
ただ、著作権の管理はできないんですけどね。
そこはお客さんの良心に。。。笑

一応結構売れてまして、ご好評頂いてます。

そしてもう一つ思いついたのが

「こういう文章と共に曲を売ってみる」

という今回始めた方法。

第一弾なのでかなり説明臭くなっちゃいましたが
頭の中をそのまま文章化し、お伝えすることで
新しい何かが生まれるかもと期待してます。

普段僕たちがどういう事を考えているのか、
どういう機材を使っているのか?
といった真面目な話はもちろん、
曲の内容とや音楽と全然関係ない話や、
短編小説を書く事もあるかもしれません。

MCでは語り尽くせないいろんな事を伝える。
こういったフォーマットでしか実現しない交流を
やってみようというわけです。

そこに付加価値が有るのか無いのか
それを決めるのは僕らじゃ無いけど
ボーカルがいないバンドを運営する僕たちにとって、
おそらく文章はバンドのattitudeを伝える貴重なツール。



声、小さいんです。僕。



いろんな音にかき消されちゃうんです。
居酒屋で注文が通らないんです。
大事なところで噛むんです。



だから、文章なんです!



ちなみに、配信系やめますという話ではございません!
CDやレコードも出すと思います。

ただ、違う方法も並行して試してみよう!
もっと柔軟に、もっと自由に、
いろんな方法で音楽を渡してもいいんじゃないか?
そういう取り組みです。

思いついたなら、やってみよう!行動あるのみ!

と、いうわけで第一回目、
発表する音源は「T I K」です。ぜひ聴いてみてください。


次回、Hiraku’s Mind revelation Vol.2は

「名前を呼ばれただけで 
 こんなに嬉しいなんてという話」です。

  結構内容くだけてます。乞うご期待!




6月のNABOWA、各メンバーのライブは

NABOWA
6/13 (Tue)沖縄 HEY HAMBURGER
HEY HAMBURGER 1 st anniversary party



メンバーソロ
バイオリン担当 山本啓

6/7(wed)滋賀 tane
山本啓×marron×Fernando Kabusacki


6/9(Fri)滋賀 白汀苑
「雨宿りには音楽を」前夜祭


6/11(Sun)沖縄 MAFALi cafe
「Hiraku yamamoto special live」


6/17(Sat)滋賀 ながらの座・座
山本啓「Rain and Spring」"滲み出る"

会場でもお会いしましょう!!

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