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小ネタ#16「美術系予備校生・・受験本番、初日は”T美”、世田谷で鉛筆デッサンだ!!」

トップ写真は「Cathrine Holm キャセロール 27cm/eBay入手」
NO.22:4.5L 2.3kg(5、60年代)ロータスシリーズ(葉っぱ模様)ノルウェー製

浪人突入9ヶ月経過、とうとうやってきた、来た、本番が。
現役合格しすでに美大生やってる相方が、朝から合格弁当なる製作物を携えて受験会場の正門で待っていてくれた。弁当をそのまま受け取り中に入る。

デッサンを行う教室には振り分けられた受験番号の表示あり。例えばある教室には「1〜20」とか張り紙があるとすると、入る際に自分の受験番号19番を監視員に見せ、席順(イーゼルの位置番号)が書かれた紙切れをもらう。(入る順番は自由だった)

あちゃーー!

列の最初のほうに並んだら、イーゼル席が後ろのほうだった・・マズい! そもそも後方はモチーフの石膏像との距離が開いていてよく見えない。現役で受験した愛芸はこれで失敗(ここしか受験せず。落ちて浪人)したのに、またか!?

が、ここからが浪人生の実力発揮。パネルをイーゼルにのっけて、ずりずりと前の方に少しずつ移動する。少し移動したら休んで、また同じことを繰り返し(目立ってはだめ)、真ん中あたりまで来たら、そこでしっかりイーゼルの位置を止める。

おや、同じことしてる人間がいるやん・・ということで同じ教室内で移動したもう1人も現役じゃないな。午前中は9時開始から12時まで、午後は13時から16時までだったかと思う。T美の場合は1日じゅうデッサンだ。

11時すぎた頃になると、監視員が入れ替わり立ち替わりやってきて後ろからこちらのデッサンを眺めている。同じように移動した輩の後ろにも立っている。実に鬱陶しいが、こういうシーンが受験の間じゅう続きます。気にしちゃダメ。(デッサン下手だと立ちません)

お昼になって教室から出されて、とりあえず弁当持って教室の外に出たら、なんとケンタの販売車が来ていた。うわあ!さすが東京はスゴい!(なんのこっちゃか)
 
ところが・・頭の中に浮かぶのが「消したい」「やり直したい」というワード。ここまで描いて来たデッサンがどうしても気に入らず、どうしようかと悩み始めてしまう。とりあえず食べとくかと、カパッと弁当箱を開けたら苺が5つ入っていた「合格弁当」ってそういう意味だったのね、と気づく。

結局お昼休みの1時間、なにも喉を通らず、考えるだけで終わってしまった。。。そして13時試験再開。nabetsuma、暴挙に出る!!! 消したのだ、全て。きゃああああ===(周囲はかなり引いていた)

受験のデッサンは時間内にどこまで描き込むかは自由なので、試験時間の半分あれば問題なくある程度仕上げることは可能だとは思うけど、良い子はやっちゃだめ。

それでも午後は自分の思い通りに描けて気分が良かった。もう1人の移動組のライバルはあきれた顔して見てたけど。そして、あっというまに終了となった。

朝別れた校門に迎えに来てくれた相方に何があったか話して、駅で弁当を食べさせてもらった。後悔のない、手作り合格弁当はとても美味しかったのは当然だ。

おまけ
受験って・・いろんなことが起こるのだ。T美、昔は上野毛のキャンパスで受験だったのに、今は八王子で受験なのか・・・

小ネタ「美術系予備校生」シリーズがマガジンになりました。「小ネタ#5」から読み始めてくださいね〜



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