ベイスターズ2020年選手名鑑　平良拳太郎　背番号59「ついに覚醒した海人。将来の最多勝筆頭候補」

こんばんは、なべマガジンです。

本日は、背番号59　平良拳太郎選手を紹介します！！！

1.経歴

沖縄県出身　北山高校から2013年ドラフト5位で、読売ジャイアンツに入団しました。2014年、2015年は、2軍で先発として起用され、1軍登板無し。しかしながら、3年目の2016年4月に念願の1軍昇格を果たし4回途中4失点で、マウンドを降り、以降は、2軍での登板が続いたが、6勝防御率2.31を記録し、オフには、プエルトリコのウインターリーグに参加。将来を大いに期待させるシーズンになった。そんな平良に転機が訪れる。オフに横浜ＤｅＮＡベイスターズから山口俊がＦＡ宣言し、読売ジャイアンツが獲得した結果、プロテクトから漏れ、横浜ＤｅＮＡベイスターズが人的補償選手として指名し、移籍することになった。早速、移籍1年目の2017年から1軍先発を経験し、プロ初勝利をあげ、2年目に5勝。3年目も5勝し、現在移籍4年目を迎えるシーズンになっている。年々成長著しく、身体つきも大きくなり、全ての能力が向上し、順調に成長している選手である。

2.ベイスターズの獲得理由

若手有望株の獲得である。人的補償で獲得するパターンは、主に2パターンある。①相手球団の若手有望株の獲得。➁相手球団の主力選手の獲得。（巨人→広島の長野選手や横浜→阪神の鶴岡選手など）今回は、①のパターンに当てはまる。平良選手は、将来の先発候補として巨人でも非常に評価が高かったが、選手層が厚い巨人だったからこそ、漏れてしまった可能性が高い。本当は、巨人も手放したくはない選手だっただろう。結果的に、ベイスターズにとって素晴らしい獲得になった。（山口俊投手は、ポスティングを利用し、メジャーリーグへ移籍）

3.選手のチェックポイント

★内角・外角にストレート・変化球を投げ分けるコントロール、年々成長するポテンシャルの高さ　唯一の課題はスタミナか★

平良選手がここまで活躍できるのは、間違いなく「コントロール」だろう。下半身がしっかりしてきたおかげで、2段モーションからゆったりとした安定感のあるフォームを定着させた。ストレートは145キロ前後を安定的に投げ込み、初速と終速もさほど変わらない。そしてカットボールと緩いスライダーと速いスライダーを投げ分けて、なおかつキレの良いシンカーも持ち合わせている。球種はそれほど多くないが、持ち球を存分に発揮できる「コントロール」をもっており、絶大な安心感がある。加えて、忘れてはいけないのが、持ち球を存分に活かすことができる、戸柱捕手のリード、キャッチング・フレーミング技術である。左打者へは、インコースのカットボール・アウトコースのスライダーやシンカーをストレートを交えながら翻弄する投球を引き出しており、右打者へは、アウトコースへ2種類のスライダーを投げ分けて、時にはストレートを決め球で三振をとるケースも多い。見ていて気持ち良い投球を続けてくれている。課題してあげるならば、スタミナだろう。100球前後がメドになる投球が多く、6回3失点以内のクオリティースタート（ＱＳ）は、ほぼ達成しているが、完投はまだない。オフには、スタミナ強化を重点的に行ってほしいところだ。もともと打たせてとるピッチングスタイルであり、球数は少ないため、来年は完投・完封できる可能性は十分にある。

4.現在の立ち位置と起用方法

ベイスターズのローテション投手として、主力選手といっても過言ではない。腰痛により2軍での調整になっているが、1軍に戻るのは時間の問題だろう。間違いなく、安定感のある投球を行ってくれるだろう。今年は、大貫選手と並んで飛躍した選手の1人だろうし、苦しい経営状況だが、しっかりと年俸は上げてほしいところだ。まだ25歳と若く、10年近くは、ローテション投手として活躍できる可能性を秘めており、まだ成長過程といえよう。ストレートが150キロを記録する可能性もあるが、個人的には、平良選手は球速を追い求めず、スタミナ強化と1球1球の精度の安定感を高めて欲しい。今の球種で十分通用するだろう。（桑田真澄理論　少ない球種で1球1球完璧な球を身に着けること）

5.まとめ

安定感抜群の投球をこれからも期待。若さゆえにこれからの成長にもまだ期待したい選手であり、最多勝を取れる逸材である。

2020年才能を開花させた平良選手。本人の中でもきっかけを作ることができたのだろう。巨人を見返すために、これからも1勝ずつ積み重ねて欲しいですね。

今回は、平良拳太郎選手を紹介しました。

次回は、背番号60　知野直人選手を紹介します！！！

次回もお楽しみに＾＾