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ベイスターズ2020年選手名鑑 伊藤裕季也 背番号4 ~スカウトに直接聞いたドラフト2位での指名理由とは?今後の起用方法についても徹底解説~

こんばんは、なべマガジンです^^

コロナウイルスの影響で、野球界は休止、個人的には、左足腓骨骨折+靭帯断裂にて入院。ということもあり、ベイネタのブログ更新が遅れていました。仕事も復帰し、まだ松葉杖ですが、足の状態も良くなって、生活も落ちついてきましたので、再開致します^^

今回は久しぶりの選手名鑑シリーズ!背番号3→4ときまして! 

伊藤裕季也選手を紹介します^^


入団前、ベイスターズの指名理由、長所や短所、現在の立ち位置、球団目線の起用方法、ファン目線の起用方法、など盛りだくさんの内容でお届けします。

1.入団前

伊藤裕季也選手は、2018年ドラフト2位で、立正大学から横浜DeNAベイスターズに入団しました。三重県四日市市出身で、浜田小-港中学(四日市トップエース(現在の四日市ボーイズ))-日大三高-立正大という経歴の持ち主です。日大三高出身という経歴ではありますが、選択として光星学院もあったそうですが、当時不祥事が発覚したこともあり、その選択肢が無くなったそうです。


日大三高時代は、ベンチながらも外野手として甲子園出場。立正大学に進み、プロを目指すために、セカンドへコンバートしております。4年時には、キャプテンで4番。3番の現楽天の小郷選手と打線を引っ張り、日本代表にも選ばれて、現日本ハムの当時大阪桐蔭エースだった柿木投手から、足を怪我した状態で、バックスクリーン横にホームランは度肝を抜かれましたね。そして、ドラフト当日の明治神宮野球大会決勝での決勝ホームランは記憶に新しいでしょう。有終の美を飾りプロヘの門を叩きます。

2.ベイスターズの指名理由

①筒香選手(現レイズ)がメジャーへの流出が噂された

➁ロペス選手の高齢化

➂宮﨑選手の後継者が必要だった

以上3点が大きな理由となります。そして、固定できていないセカンドがメインポジションだったことも、プラスだったでしょう。2019年春季キャンプで、筆者が嘉手納キャンプに訪れた際、当時のスカウト部河原副長(現スカウトディレクター)と話す機会がありました。こんな機会、中々無いので、聞きたいことを聞いちゃいました。

筆者「なぜ伊藤裕季也選手を2位指名で指名したんですか?」

なぜこういう質問をしたかというと、ドラフト1位.2位指名で、大卒野手の指名数が例年少ないからです。実際に過去3年のドラフトを見ていきましょう。

2016年=2名(日本ハム2位石井一成選手 中日2位京田陽太選手)

2017年=1名(楽天2位岩見雅紀選手)

2018年=4名(横浜2位伊藤裕季也選手 ヤクルト2位中山翔太選手 オリックス2位頓宮裕真選手 楽天2位太田光選手)

こうみても上位24名の指名の中で、大卒野手の割合は低いといえるため、例年ドラフト会議を研究している筆者にとって、必要不可欠な質問でした。そこで河原さんから返ってきた言葉は驚くべき言葉でした

河原副部長「高校、大学、社会人合わせても野手で1番の評価だから獲得した」

そして、もう1つ質問してみました。

筆者「守備については、どう評価されてますか?」

河原副部長「守備範囲は広くないけど、球際のグラブさばきは、うまいと評価しているよ」

!!!!!!!!!!!!!

この言葉を聞いて驚きました。なぜかというと、大学4年時は、上記にもあるように華やかな成績を残した選手ですが、大学3年まで、大きな報道も無く、マークしている球団はそうなかったと言われていました。やはり、4年で大きな成長があり、ドラフト年にアピールできたことがドラフト2位で指名された理由でしょう。(本人の志望球団は違ったそうですが、ここではあえて球団名は伏せておきます)当時の写真と、伊藤裕季也選手が武藤投手からシート打撃で放ったホームランの動画が残っていましたので、ご覧ください。

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広角に長打が打てるバッティングは、入団時からの持ち味でした。それを目の前で見られたことは、大きな期待を持たざるを得ない思いをしたことを鮮明に覚えています。他にも河原副部長と色んな話をしましたが、その話はまた別記事で書きますので、楽しみしていてください^^

3.長所や短所

★長所★ 広角に長打が打てること

これは、誰もが理解していることだと思いますが、1番の魅力ですよね。右の長距離砲は、貴重な存在。横浜OBの村田選手も日大から入団した1年目はセカンドでレギュラーを獲得し、その後サードにコンバートされています。村田選手と現横浜の宮﨑選手を足して割った様なバッティングが理想的と思われます。もちろんまだまだ粗削りな選手です。

☆短所☆ メンタル面(気持ちの切り替え)

一言でいうと、状態が良い時は、良い。悪い時は、悪いと結果にでてしまう面が多々見受けられます。打席で結果がでないと守備に影響し、守備でミスをしてしまうと打席に影響してしまう。見ている多くのファンの方々も似たような思いをしているかと思います。期待が大きい選手、所以のプレッシャーもあるかと思いますが、1軍レギュラーを勝ち取るには、大きな課題といえましょう。

4.現在の立ち位置

1軍ベンチ入りしながら、2軍の試合にスタメン出場している状況です。オープン戦で結果を出していれば、去年4本塁打を放って、ブレイクの予感を感じさせていたこともあり、文句無しで1軍帯同及びスタメン出場の可能性も高かったですが、打撃・守備ともに結果が出せませんでしたし、同じ内野手でライバルの中井選手との距離がまた開いてしまいました。他の野手との兼ね合いもありますが、開幕1軍の可能性は、無いこともないが、低いという状況です。

5.球団目線の起用方法

あくまでもの筆者の自論展開ですのでご理解の上、ご覧ください。1年目の起用方法としては、球団としても本人としても最高だったと思います。入団後は、2軍の4番としてサード、セカンド、ファーストと1軍で守る可能性が高いポジションを経験し、打席に多く立つことができましたし、その結果に応え、14本塁打を放ちました。(打率.241)しかしながら、1軍野手の層は厚く、8月まで1軍昇格はありませんでした。昇格には、スタメン選手が怪我をすることしかチャンスが無い状態でした。そこで、運命的にも宮﨑選手が骨折し、満を持して1軍昇格し、1試合2本塁打を記録するなど、翌年に向けて大きなアピールをすることもできました。

そこで2年目は、セカンドのレギュラー争いに加えました。要するに結果を出し続けてればレギュラーでの起用の可能性が高いという起用方法です。オースティン選手加入に伴い、外国人枠の関係もあって、ソト選手がファーストでの起用を検討されております。ロペス選手も外せない存在ですが、ソト選手のセカンド起用を最初から名言しなかった理由は、セカンドのレギュラー争い(主にソト・伊藤裕季也・柴田)をしようと考えていたからでしょう。結果的な話にはなりますが、この争いに勝つことができなかった為、2020年シーズンは、調子が上向きになるまで、2軍でのスタメン起用。結果を出せば、1軍での起用となるでしょう。2019年シーズンとの違いは、早い段階での1軍昇格の可能性があることです。1年目に実践経験を積んでいますし、大卒2年ですから、活躍してもらわないといけない選手という位置付けです。昨年よりも1軍出場数を増やすことが1番の目標となります。

6.ファン目線の起用方法(筆者の見解)

こちらは焦らず、2軍でのスタメン起用で問題無いと思います。先ほどの短所の部分では記載しておりませんが、伊藤裕季也選手の課題は、「追い込まれる前に自分のバッティングをすること」これに尽きると思っています。2年目のキャンプ-オープン戦や練習試合を通じてみても、2ストライクと先に投手に追い込まれ、当てにいくバッティングになり、本来の豪快なバッティングが影を潜めていました。積極的にバットを出すタイプですが、異様にコンタクト率が低く、ほとんどの打球がファールになってしまう。状態が良いときは、甘い球のコンタクト率が良く、3球までに結果を残す打席が多いイメージです。だからこそ、このコンタクト率を上げる(自分のバッティングの獲得)ことが重要と思います。フォームも何回か変更しておりますし、まだ安定がしていない中、1軍での実践は危険です。変に自信を無くしてしまう場合もありますので、起用方法は、シビアに行ってほしいです。

7.まとめ

球団、ファンともに大きな期待を寄せる和製大砲。

そしてこの選手はもっている。

入団前は、ドラフト当日に決勝本塁打。入団後は、1試合2本塁打。こんな選手は中々いませんし、何か期待してしまう選手だと思っています。これからも美味しい場面で回ってくる際は、ワクワクしてしまいますね。

イケメンということもあり、女性のファンもこの1年でかなり増えました^^グッズの売上にも大きな貢献をしてくれるに違いないでしょう。

今回は、2年目若手のホープ伊藤裕季也選手の紹介をさせて頂きました。次回は、背番号5 倉本選手を紹介させていただきます^^

プロ野球が開幕しない中、ファンの方々は退屈に感じている人も多いと思いますが、これからも面白い記事を配信して、皆さんの楽しみの1つにできるように頑張ります!!!これからもどうぞよろしくお願いいたします。



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