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2022年5月 山形宮城プチ湯治旅1日目

今回からは2022年5月に行ってきた東北温泉旅行をまとめます。
昔の旅をほぼ時系列にアップしてきた当ブログですが、今回は行きたてほやほやの旅を、細かいことを忘れないうちに記録しようと思いまとめた次第です。

今回の旅の目的は鉄道はあまりなく基本的に温泉です。
2月から続いた仕事の繁忙期は4月末頃にひと段落はしたものの、今年は春を迎えても体温が上がらず、微妙な体調不良と脳の思考停止が続いていました。湯治をして身体を整えようと思い今回の旅を計画しました。

湯治は少なくとも一週間は同じ場所に滞在する必要があるとは聞きますが、今回はそのような時間は無いため、2泊3日のプチ湯治となりました。
2泊した湯治場は初訪問となる山形の肘折温泉を選びました。

途中下車制度とトクだ値を比較

社会人になってから一人旅をするときの実施決断は前日や2日間であったため、切符の手配や宿を予約は前日夜や当日の朝にすることが多かったのですが、今回は振休+土日で3連休確定でしたので、宿は余裕を持って予約し、新幹線もJR東日本が推奨するえきねっとトクだ値で事前に購入しました。

肘折温泉へ行く前に上山温泉へ立ち寄りたいと思っていたので、切符の買い方もよく検討しました。(旅の計画時に一番達成感のある作業です。)
JRの長距離の切符は途中下車制度が便利なので、肘折温泉の最寄りである「新庄までの乗車券を購入してそれぞれの区間で特急券を別に購入する」か、「乗車券と特急券がセットのトクだ値(今回は15%off)でかみのやま温泉まで購入し、かみのやま温泉からは別途新庄までの乗車券と特定特急券を利用する」方法のどちらが安価か計算したところ、安いのは後者の方でした。

山形新幹線で上山温泉へ

今回初めて新幹線にチケットレス(パスモへ登録)で乗車し、改札へのタッチ通過に感動していたのもつかの間、入線してきたE3系は3編成しかない古い1,000番台で、予約した号車は元自由席の16号車、シートピッチが少し狭いはずれ席でした。(予約時は知らず、座ってみて狭さに気づき、車内で調べて知りました。)※2000番台はシートピッチは統一されています。

1000番台は2000番台より少しやさしい目つきです。
1000番台は行先表示が3色LED、2000番台はフルカラーLEDです。
ちょっと昔のJR東特急という感じで好きですが、1000番台にはコンセントはありません。
なお、右に映り込んでいるE3も1000番台でした。

東北新幹線の区間は爆睡し、奥羽本線に入ったら景色にかぶりつき、東京から2時間45分程度でかみのやま温泉に到着しました。

駅舎

新丁共同浴場 鶴の湯へ

これまで蔵王温泉へは2度ほど訪れたことがありましたが、すぐ近くの上山温泉には行ったことがなく、一度訪れてみたい場所でした。
上山温泉は冷えが入った身体にはもってこいの温まる塩化物泉ですが、街に数か所ある共同浴場のお湯はどこも熱いとの評判で、個人的に熱いお湯は苦手なため、そこまで熱くないと書かれていた新丁共同浴場へ行ってみることにしました。

駅から歩いて15分程度、有名な下大湯共同浴場を通り過ぎ現地へ到着。
番台さんが不在にされていましたが、券売機で150円の入浴券(洗髪料は別料金)を購入し番台に置いていざ入浴。かけ湯ではそこまで熱いとは感じなかったものの、足を入れると浴槽下部はとても熱く、肩まで浸かるのも数十秒程度を2・3回しかできませんでした。地元の方も入浴されていましたが、ザバっと一瞬入浴されてすぐ出られていました。

入浴後、涼んでいたら番台さんが戻られて、熱くなかった?と声をかけていただきました。こっちの方へ来る機会があったらまた来てねと言われたので、また来ますと伝えました。
身体がポカポカになるいい温泉でした。

新丁共同浴場 鶴の湯
2回の休憩室はご時世のため予約制でした
こちらは有名な下大湯共同浴場。江戸時代からこの場所だそうです。
源泉は断層から湧出しているそうです

上山城 城下町散策

上山温泉は1458年に肥後国(佐賀県)の旅の僧侶が、脚を痛めた鶴が、温泉が溜まっている沼地で身体を休めている様子を目撃し、温泉を発見したとされています。一方で上山城は1535年に築かれたそうで、江戸時代以降に城下町が整備されていきました。上山は羽州街道の宿場町でもあったそうです。

上山城の周りには4件ほど武家屋敷が残っており、うち2件は一般公開されています。城の天守閣は1692年に取り壊されてしまったものの、1982年に郷土資料館としてコンクリート造で再建されました。今回は武家屋敷は中は見学しませんでしたが、上山城の郷土資料館は見学しました。

一般公開されている武家屋敷「三輪家」
立派な復元天守
天気が良ければ蔵王の山が見えるそうです
有名なスカイタワー41
建築時にかの有名な山万(ユーカリが丘)も関与しているとか
お昼は上山城の隣の茶屋で名物のどんどん焼きとお蕎麦をいただきました

肘折温泉へ

上山では3時間半ほど滞在し、再び山形新幹線つばさ号に乗り込み、肘折温泉行の村営バスが出る新庄へ向かいます。2022年3月につばさ号は全車指定席化されましたが、福島ー新庄間(在来線区間)は空いている席に座ることができる割安な特定特急券というものが発売されるようになりました。

朝の新幹線は空いていましたが、入線してきた列車はかなり混雑していました。しかし、次の山形駅で大半の乗客が下車し、その後も各駅で降車があり、終点の新庄まで残った乗客は、乗った車両では2名のみとなっていました。

今回は2000番台でした
新庄駅にある立派な山車?

上山は暖かかったのに、新庄は風が冷たくとても寒かったです。北上中に寒気と暖気が交わる前線を越えたのだと思います。

肘折温泉へ向かうバスは大蔵村の村営バスで新幹線との接続は15分でした。
バスの利用者は、自分を含めた旅行客4名と、地元の小・中学生からお年寄りまで数名で、途中下車乗車もありました。車両はマイクロバスのため、座席は結構埋まり、地元住民の利用率の高さに驚きました。村営バスということもあり、料金が安めに設定されているのも要因かもしれません。

新庄駅から肘折温泉へは所要時間55分、運賃は片道600円(往復券1,100円有)となっており、やはり運賃は安いと思います。

西本屋さんに宿泊

初めての肘折温泉は「西本屋」さんに宿泊させていただきました。
いつも温泉旅館で提供していただく食事は豪華で量が多いため、残さず食べたいとの思いからフードファイトしてしまい、逆に体調を崩しがちでした。今回は身体を休ませ整えることが目的なので、適量の食事を提供していただけるプランがあった西本屋さんを選びました。

https://www.nishimotoya.net/

今回は、スタンダードナンバー 西本屋湯治プラン 1泊2食付 5,800円 でした。

通していただいた部屋は1階の温泉街の通りに面した8畳の部屋でした。
隣の部屋とは襖で仕切られていますが、開けられないようにはめ込まれています。欄間もガラスが入っています。(今回2泊とも隣り合う部屋に宿泊者はいませんでした。)なお、部屋に鍵とエアコンはありませんでした。

宿の方からは襖の部屋で申し訳ないと何度も言われましたが、全然問題ありませんと答えました。(むしろこういう宿を求めていましたので。)
昔よく滞在した田舎の親戚の古民家のようで個人的には非常に居心地がよくリラックスできました。

Wi-Fiは無料でしたが、ストーブや浴衣などの貸し出しは有料ですので、宿泊予約をされる際は事前の確認をお勧めします。木造家屋の田の字型間取り特有の壁の少なさ故、コンセントも一か所しかありません。テレワークしながら長期滞在される場合はたこ足配線を持参した方がいいかもしれません。

温泉はもちろん源泉かけ流しで2本の源泉を引いているそうです。
温泉街の旅館に宿泊すれば共同浴場の上の湯も無料で入れます。

夕食の時間は17時半でした。食後に宿名物の金魚風呂に浸かり、21時に就寝しました。

西本屋さん(2日目に撮影)
1日目の夕食
5月下旬からは山菜の食まつりという温泉街を挙げてのイベントが行われます

読んでいただきありがとうございました。
2日目へ続きます。


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