空を見上げて 7話
春の大会初戦 宮城育英戦
審判:ゲームセット!9対2で宮城育英の勝利!
旋風を巻き起こすと誰もが期待しただろうが、実際は王者宮城育英が圧倒的な力で初戦を突破。一方で宮城坂道高校高校は、2点を取れた事さえ奇跡と呼ばれる程だった。
絢音:みんなお疲れ様。そしてこんな思いをさせてごめんなさい。
春の大会前 初戦は○○達1年生全員が外れたオーダーで望む事が発表された。
絢音:このスタメンを見て疑問を抱いているよね?1年生は全員がスタメンで入った方がいいと私も思うわ。
○○:じゃあなんで、
絢音:それは、2.3年生に経験を積んで欲しいからよ。
どういうことか分かっていない部員に絢音は続けて話す。
絢音:あくまで私は夏の大会が本番だと思ってるの。春の大会はあくまで準備の段階。だからこそ1年生を除いた2.3年生を中心に初戦に臨んでほしいの!
水口:なぜ、俺たちなんですか?
絢音:君たちの実力がどれくらいかを知って欲しいから。前にも言ったけどあなた達が思っている以上の実力を持っている。足りないのは経験。強豪校との戦いに慣れてほしいの。
○○達は中学時代に全国大会に出場している為強豪校との戦いに慣れている。対して、2.3年は毎年、初戦での敗退が続いており試合での経験があるとは言えないのだ。
○○:なるほど、じゃあ俺たちは先輩達をサポートする側に回るって事だな。
絢音:そういうこと。もちろん相手がどこであろうと勝ちにいくのは変わらないわ。しっかりと戦うように!
一同:はい!
実際に宮城育英との戦いでは収穫も多かった。
先発の水口は1.2回に合計8点を奪われたが、3回以降は立ち直り1点に抑えた。
水口:よし!
○○:水口さん!ナイスピッチ!いい落ち方してましたね!
水口:本当にお前のおかげだよ!
水口は○○から教わったチェンジアップを有効に使う事が出来た。
打線の方もチームの主砲である廉がツーランホームランを放った!
廉:よし!
渉:日奈子コーチとの特訓の成果が出ましたね!
廉:そうだな!
絢音:きいちゃんに頼んで本当によかった!
結果として7回コールドゲームだったが、それ以上に多くの経験を得ることが出来た。
絢音:今日は残念だった。でも夏はすぐにやってくる!これからは練習試合をたくさん組んでいるから!とにかく実践あるのみ!あと1年生もこれからどんどん起用するからね!準備しておくように!
1年:はい!
絢音:そしてここからはレギュラー争いも始まるからね!全員にチャンスがあると思って下さい!
一同:はい!
こうして宮城坂道高校野球部の春の大会は幕を閉じた。ここから夏に向けて激しいレギュラー争いが始まる。
次回 久しぶりに日常のストーリー!○○と咲月の年下幼馴染が登場!
続く!
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