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空を見上げて 12話

彩:147キロ?嘘でしょ?

美空:プロの人とか投げてる球と同じくらいの速さだよね?

和:○○、凄すぎだよ!

咲月:流石だな、○○は!


涼:くそ、手が痺れるだろうが!

○○:いい音鳴らしてくれるな!

隼人:ずっと近くで見てたから分かりきってたけどアイツはやっぱりバケモノだな。


○○のピッチングはまさに圧巻の一言だった。


○○:おらー!

バーン!

審判:ストライク、バッターアウト!


ストレートはもちろん、決め球のチェンジアップ、そして絢音に教わった球種。

練習中のブルペンで。

絢音:○○君、スライダーを覚えなさい!

○○:スライダーですか?

絢音:君の変化球はスローカーブ、フォーク、チェンジアップ。このラインナップに横に曲がるスライダーを覚えればバリエーションが増えるわ!

○○:分かりました!頑張ります!

絢音:じゃあ握り方は…


大会前に覚えたスライダーは予想以上に効果的だった。

バッター:くそ、あんなの打てないよ。

永澤:とにかく前に飛ばせ!バットを振れ!


しかしその後も○○を攻略出来ず、点差は離される。

4回の表には

渉:おら!
カキーン!

咲月:やった!満塁ホームランだ!

渉が満塁ホームランを打ち9対0に。更に

太陽:甘い!行っけー!

カキーン!

太陽もホームランを打ち、遂に10対0に。

そして5回の裏の名取第三の攻撃。

○○:おら!

バーン

審判:ストライク、バッターアウト。ゲームセット!

大会規定により5回コールド、10対0で坂道高校の勝利となった。

この試合で廉、渉、太陽のホームランも見事だったが、それ以上に圧巻だったのは○○なピッチングだ!

5回を投げて被安打0、奪三振11、四死球0、1人のランナーも許さないパーフェクトピッチングだった。

審判:整列!宮城坂道高校の勝利!

両校選手:ありがとうございました!

相手主将:次も頑張れよ!お前らなら甲子園行けるよ!

隼人:ありがとう!頑張るよ!


一方でこの男は、

永澤:クソ、あんな雑魚どもに負けるなんて、こんなのマグレだ。お前らごときが!

○○:あのヤロー!


??:いい加減にしなさい!



声の主は

絢音:貴方がなんと言おうと構わない。でもこの子達をクズ扱いするのだけは許さない!それに、素直に負けを認めないあんたの方がクズよ!

隼人:絢音監督、


部員達はあそこまで怒っている絢音を見た事が無かった。

永澤:なんだと!くそ!お前ら帰るぞ!

○○:絢音監督。

絢音:まずは初戦突破ね!でも気を抜かずに行くわよ!次は第4シードの柴田が相手なんだからね!

一同:はい!

和:○○よくやったぞー!

彩:次も応援に行くからね!

咲月:○○カッコいいよ!


涼:○○お前、随分と美女に人気なんだな。

廉:お前、許さない。

○○:なんで?

こうして宮城坂道高校は見事に初戦を突破した!

次回 熱戦が続く夏の大会!坂道高校は勝ち上がる事が出来るのか?更に次回は○○のお母さんと咲月のお母さんが登場?

史緒里:おい!作者!なんで私の出番が無いのよ!記録員なのに!

…すいません、次回以降は史緒里さんの出番も増やします!

続く





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