愛はどこまでも

ついにnoteデビューすることになりました。
ブログと何が違うのか、実はよく分かっていませんが、ボチボチ更新していこうと思いますので、どうかお付き合いのほどよろしくお願いします。

前置きはこの辺にして、去る6月21日に、ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」に行ってきました。場所は横浜アリーナ。おそらく知らない人はいないであろう、横浜を代表するコンサート会場です。コンサートだけではなく、横浜市の成人式会場であり、イベントや格闘技の試合でもよく使われています。そんなメジャーな会場のステージに、アンジュルムが立つ。スマイレージ時代から見てきた者としては、夢のような奇跡のような出来事です。
ハロープロジェクトのアイドルは、卒業と加入を繰り返します。卒業の際には、そのメンバーの門出を見送るコンサートが開催されます。場所はほとんどが日本武道館で、アンジュルムで言えばまろ(福田花音さん)、めいめい(田村芽実さん)、あやちょ(和田彩花さん)、ふなちゃん(船木結さん)、かっさー(笠原桃奈さん)が、この会場で卒業しました。しかし今回の竹内朱莉さん(以下タケちゃん)の場合は、なんと言ってもスマイレージ時代を含めて12年に渡ってグループに在籍し、アンジュルムのリーダーを4年務めてきた大功労者です。1万人弱(ステージセットの関係で)のキャパでおさまるとは思えません。関東の主要なアリーナだといいなという声が、会場の決定前から広がっていました。例えばさいたまスーパーアリーナ。タケちゃんの出身地でもあり、会場としては最適だろうという希望的観測もありました。
そして卒業発表からどれくらい経ったか、会場が横浜アリーナに決定しました。ライブハウスがメインだったアンジュルムが、時折の卒業コンサートを武道館で開催しながらここ数年でホールの会場を埋めるようになり、そしてついにアリーナに立つというストーリー。感慨深いです。

横浜という場所に行くのが、実は初めてでした。鉄道などで通過することはあっても降り立ったことはなく、そういう楽しみも心に携えつつ、当日朝の飛行機に乗りました。
会場にほど近いホテルに一旦荷物を置き、徒歩で向かうこと6〜7分。テレビでしか見たことがない横浜アリーナが見えてきました。とにかくすごい人だかりです。グッズの交換をする人、談笑する人、写真を撮る人など様々で、入口周辺は意外と狭いようにも見えました。
開場時間になると、吸い込まれていくかのように人が入っていきます。中に入り、エスカレーターで2階に上がると、客席の入り口が見えてきます。
広い!!あまりの広さに驚きました。

横浜アリーナ(開演前)

私の座席はわりと後ろの方でしたが、周りもビッシリ埋まっています。当日券の販売がないというお知らせが、確か前日にあったと思いますが、これだけの人たちがアンジュルムを、そしてタケちゃんの門出を見に来たのかと思うと、胸が熱くなりました。そして会場の熱気は、ここ数年のコロナ禍から解放されたような、かつてのハロプロ「現場」そのもの。それは「以前のもの」に戻ったというノスタルジックな時の逆行ではなく、奪われたものを取り返したという充足感を乗せた空気でした。
オチャノーマのオープニングアクトから始まり、いよいよ本編です。ペンライトによる青い無数の光が、とても幻想的に見えました。

私は今回の春ツアーは、全部欠席しました。というのも、今日のこの日に賭けようと、体力と財力を温存してきたからです。そして春ツアーのセトリも見ずに横アリに来たので、曲の感想とか流れとかは、無知の状態だということは、ご理解いただきたいと存じます。

序盤はアンジュルムの曲で固めていきます。
オープニングはアルバム「BIG LOVE」収録曲の「ぶっ壊したい」。寂しい、悲しいというしんみりとした気持ちでこの日を迎えたファンの心を、文字通りぶっ壊しにかかるアンジュルム。そうだよ、それでこそアンジュルムだよねと納得しました。
次の曲は「出すぎた杭は打たれない」。あらゆるロックバンドのライブに出向き、ロックを愛する知人が、アイドルの曲というより完全にロックじゃないかと評したこの曲は、かれこれ7年ほど前に発売されたので、今のメンバーのほとんどがまだアンジュルムに加入していません。タケちゃんとりかこ(佐々木莉佳子さん)だけです。かみこ(上國料萌衣さん)ですら加入直前でしたから。
3曲目の「マナーモード」の次は、短く流れるイントロからタケちゃんがあのセリフを言って客席が盛り上がった「人生、すなわちパンタ・レイ」。冒頭のセリフだけで一気にボルテージを上げるタケちゃんは、さすがです。
MCを挟んで、「赤いイヤホン」と「愛されルートA or B」。アンジュルムの定番曲が続いてからの「次々続々」。間奏での「たーけー!」は、コロナ禍で封印されていましたが、ようやくできるようになったコールで、もはやタケちゃんのために存在しているという意義を持った曲なので、もう少し後かなと思っていましたが、意外と早く登場しました。
最近の曲「悔しいわ」からの「ドンデンガエシ」は、サビでペンライトを二手に分けて降るところがありますが、さすがみんな心得ていて、きれいに揃うものです。実際に会場で振っていても、映像等で見ていても楽しい光景です。
ここでメンバーが捌け、映像が流れてきます。タケちゃんが加入した時の映像とか懐かしい内容で、時折客席から笑い声が聞こえたりもしました。
さて、ここからが「スマオタ(スマイレージオタク)」にとってのハイライトです。
「私、ちょいとカワイイ裏番長」は、煽りから始まりますが、ここをいわば年少組の5人がしっかりやってくれるんですね。アンジュルムの良さは、後輩や年少のメンバーに大事なところを存分に任せるところです。ここは度々歌割で騒がれる某先輩グループとの大きな違いですね。
続いて「ミステリーナイト!」は、私が特に好きなスマイレージの曲の一つ。曲もそうですが、ダンスが好きなんですよね。
そして驚いたのが、タケちゃんがアカペラで歌い出した「タチアガール」。会場も大盛り上がりでした。なんたって、タケちゃんがスマイレージに加入して最初の曲でもあります。本人も万感の思いを込めて歌ったはずです。
そしてここからの5曲ですが、メンバーを入れ替えながらのパフォーマンスでした。途中休憩したりして、10人揃ってはいませんでしたが、後で気付いたことがあります。
「ええか!?」「ねぇ先輩」「エイティーンエモーション」「良い奴」は6人、「プリーズミニスカポストウーマン」は7人のメンバーでしたが、これはそれぞれの曲がリリースされた当時のスマイレージのメンバーの数と同じなのです。絶対に偶然ではないはずです。当時の6スマ、7スマの再現ということであれば、ものすごく粋なことしてくれたんですね。
そしてもう一つ、これは会場で気付いたのですが、今回のセトリにはタケちゃんの先輩や同期の卒業コンサートの”1曲目”が網羅されていたのです。
「出すぎた杭は打たれない」(まろ)、「次々続々」(めいめい)、「赤いイヤホン」(あやちょ)、「タチアガール」(かななん=中西香菜さん)。
りなぷ(勝田里奈さん)の1曲目は、4年前に発売されたアルバム「輪廻転生」の中の曲である「いとしいとしとSay My Heart」だったので、さすがに過去のアルバム曲は入れないだろうと思っていましたが。(実際披露されていない)
怒涛のスマイレージメドレーの最後は、10人揃った「スキちゃん」。間奏で「○○(メンバーのニックネーム)がスキちゃん」とコールする場面がありますが、これもかなり久しぶりだったので、嬉しかったです。
楽しいスマ曲が続いて多幸感いっぱいなところで、卒業コンサートでは欠かせない「交差点」のイントロが流れてきました。うわ、もう泣かせにくるのか…いつ誰の卒業でも、必ず涙が出てくる曲です。しかし今回は、最初にりかこが泣いて歌えなくなった場面はありましたが、他のメンバーは堪えながらもわりと歌っていました。タケちゃんがメンバー一人一人と笑顔で目を合わせていたからでしょう。頑張って!という言葉のいらないメッセージを、9人の後輩にしっかり送っているリーダーは、素晴らしいなと思いました。
通常の卒業コンサートは、ここで一旦「中締め」となりますが、今回はもう1曲。新曲の「同窓生」が披露されました。久しぶりのつんく♂さん作詞作曲で、メンバーがアリーナの通路を歩きながら、そして途中で用意された風船を持ちながら歌う
姿に、私自身はここでタケちゃんの卒業を実感しました。
2度目のMCに続き、新曲の「アイノケダモノ」。初めて「れいらさま〜」コールしました。続いてアルバム曲の「Survive」、そして確実に盛り上がる「46億年LOVE」、「愛すべきべきHuman Life」、アンジュルムの1丁目1番地的な「大器晩成」とたたみかけて、再度メンバーが捌けていきます。
会場のタケちゃんコールとペンライトの青い光が会場全体を揺らす中、前ぶれもなく再びタケちゃんが登場。こういう時は、卒業メンバーのソロ曲が定番です。新曲の「行かなくちゃ」は、強い声帯を持つタケちゃんの独壇場です。もし今後カラオケで配信されたら、その難易度に屈する人が続出すると思います。
歌い終わり、タケちゃんが時折涙ぐみながらメッセージを伝えます。あらかじめ紙を用意せず、自分の言葉で話すのは、初代リーダーあやちょを踏襲したスタイルでした。「私は4年間リーダーを頑張ってきたよ」という、あやちょへのメッセージにも聞こえました。
メッセージの後は、「旅立ちの春が来た」。これもあやちょの時と同じです。4年前、私には無理ですと泣いていたタケちゃんのリーダーとしての成長を、最後の最後で証明したかったのかもしれません。長く後輩を引っ張ってきたリーダーの、最後に少しだけ甘えたい、甘えてもいいよねという、乙女のわがままが垣間見え多様な気がします。
そして再度のMCで、今度はメンバーたちが感想、そしてタケちゃんへの思いを泣きながら、あるいは笑顔で語ります。
ぺい(平山遊季さん)とわかにゃ(松本わかなさん)がメンバーにタオルを配ります。タケちゃんがメンバーの名前を直筆したグッズのタオル。アンジュルムでタオルが出てきたら…「夏将軍」です。私はこのタオルではなく、2014年のスマイレージのツアーグッズのタオル(スマイルチャージ)を持参していたので、振り回してきました。
そして最後は「友よ」。もうこれ以外はありません。ほんとにいい曲で、サンキュー卓偉(中島卓偉さん作詞作曲)っていつも言いたくなります。大サビのところでは、アリーナの真ん中に作られたサブステージが上がっていきます。昇降式ステージは、アンジュルムの定番(特に卒業コンサートでは)となっていますが、今回はかなり久しぶりでした。

こうしてなんと3時間にも及んだタケちゃんの卒業コンサートは幕を閉じました。
ほんとにあっという間でした。BIG LOVEはタケちゃんとメンバーの、そして我々ファンの心の中にいつまでも存在しています。
タケちゃんは「私のかわいい妹たちをこれからも応援してくれますか?」と最後のMCで言っていました。

私は実は、現場に行くのはそろそろ控え、在宅で応援しようと考えていました。
年齢的にもきつい、会場には若い人ばかりだし、私のような人間が行く代わりに、若い人に行ってもらえたらとも思っていました。しかしスマイレージ時代から応援している私が、ここで現場から身を引いていいのだろうか?とも考えました。自分がどうしたいのか、周りの目とかを考慮せずにじっくり考えました。
その結果…現場引退、撤回します!!
新メンバーのゆっぴょん(下井谷幸穂さん)、はなな(後藤花さん)が加わり、かみこ(上國料萌衣さん)が3代目リーダーとなるアンジュルムのシーズン3を、とても楽しみにしています。

会場前にて。

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