これぞupdated

更新頻度の少なさは自覚しています。まあそんなものだと思って下さい。

さて、久しぶりに「桃源郷」のDVDを見ていました。
アンジュルムの笠原桃奈さんの卒業スペシャル、2021年11月に行われた日本武道館でのライヴです。
メンバーやファンからは「かっさー」と呼ばれることが多かった桃奈。おこがましい話ではありますが、どういうわけか私はずっと「桃奈」と呼んでいました。呼びやすかったというのもありますが、彼女の屈託のない笑顔を見ていると、一方通行の親しみが湧いてきて、勝手に自分の姪っ子を見ている感覚に陥っていたのです。
私はリアルで姪っ子も娘もいないので、なおさら憧れめいたものがあるのかもしれません。
さて、今回はこのライヴを見た感想をひととおり書くというものではなく、たった1曲のみクローズアップさせていただきます。それは「七転び八起き」という、アンジュルム名義では2枚目(スマイレージ時代から数えて通算19枚目)のシングル曲です。

ご存知の方も多いと思いますが、この曲はメンバー9名(発売当時)のうち、歌唱メンバー6名+ダンスメンバー3名という構成です。2015年発売当初は、このダンスメンバーがまろ(福田花音さん)、りなぷ(勝田里奈さん)、りかこ(佐々木莉佳子さん)でした。初期メンバー、2期メンバー、加入して間もない3期メンバーから1人ずつ選抜した格好になっております。
その後メンバーの卒業や加入を繰り返してきたアンジュルム。当然ながらこの曲の歌唱とダンスメンバーも変化していく中、この「桃源郷」で久しぶりに披露されました。
あ!七転び八起きだ!と気づく1秒未満のイントロ。そして同時に「誰がダンスなんだ?」というドキドキ感が湧いてきました。そこにいた3人のダンスメンバーは、発売当初から踊り続けるりかこ、そしてりんりん(橋迫鈴さん)、しおんぬ(為永幸音さん)だったのです。これには驚くしかありませんでした。
発売当初は加入したばかりで、先輩2人に必死にくらいついていたりかこが、今では後輩2人を引っ張るダンスを見せてくれるのは、なんとも感慨深いものがありますし、誰よりも多くこの曲で踊ってきた経験値は、説得力十分です。
加入当初は声も小さく、動作も全般的にちょこちょこしている印象が強かったりんりん。私は彼女はこのライヴが大きな転機になったと、本気で思っています。ダンスはむしろ綺麗で、よくまとまっていました。りんりんのダンスに、私は当時のりなぷがダブって見えました。
そしてしおんぬはこの時、アンジュルム加入からちょうど1年ぐらいという時期でした。「しおんぬ大暴れ」というハッシュタグが後に有名になりますが、彼女のダイナミックなパフォーマンスは、この曲で存分に発揮されました。
つまり、ダンスメンバーがこの3人だったというのは、実験でも冒険でもなく、もはや当然の選択肢で、我々ファンも十分に納得できる完成度だったわけです。
ダンスはこのへんにして、次は歌です。メンバーの入れ替わりで「歌割」も変化していくのは、この曲に限ったことではありませんが、やはり当時のアンジュルムにはめいめい(田村芽実さん)という存在感抜群なメンバーがいて、歌でも独特のクセを出していたので、彼女のソロの部分がどう変わったのか、そこを気にして見ていました。
1コーラス目最後の「次がチャンスだよ」は、れいら(伊勢鈴蘭さん)が引き継いでいました。ちょっとめいめいを意識したようにも見えた歌い方で、2コーラス目の「回り道でも」(ここはあやちょ(和田彩花さん)のパートだった)も同様に引き継いで、れいらならではの存在感を発揮しています。
落ちサビでの「回り道でも」も、めいめいのパートでしたが、この重要な部分を、当時加入1年そこそこのケロンヌ(川名凛さん)に任せる度量。アンジュルムのスタッフはさすがだなと感心しました。後々の曲でも、彼女は曲のポイント的な箇所で堂々と歌っています。
モーニング娘。は過去の曲に「updated」を付加しているのを多く見かけますが、アンジュルムはこれを一切使っていません。付けるか付けないかを議論するものではありませんが、アンジュルム名義の過去曲も、けっこうな年数が経過しています。しかしメンバーを入れ替えながらもクオリティの高いパフォーマンスを見せてくれるあたり、まさにupdatedじゃないか!と思うのです。
タケちゃん(竹内朱莉さん)が卒業し、新メンバーも加入したアンジュルム。ケロンヌ、しおんぬ、わかなちゃん(松本わかなさん)の「三色団子」も加入から1000日を数え、若手も確実に育っていることが、この「桃源郷」から最近の「BIG LOVE」あたりまでの2年弱で、ものすごくよくわかります。共感詐欺ではありませんよ。
秋ツアー、当たってくれ!!

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